ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年1月25日。ウクライナ侵攻から337日目

2023-01-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年1月25日。
 ベラルーシは暖冬が続いています。
 
 2020年の大統領選挙に抗議して国外へ出国したベラルーシ人が帰国できるよう、専門の委員会が設立されることになりました。
 つまり「政府のやり方に自分は反対だ。この国には自由がない。」などの理由により出国したベラルーシ人に対して、当時大統領はこの国が気に入らないのなら、出て行ってください、国籍も抹消しますね、という発言をしていたのですが、今頃になって、「ああ、あのときは若くて感情的になったんだね。今は大人になって、少しは気持ちも落ちついただろう。帰国したいのなら認めてあげます。この特別委員会に書類を提出しなさい。こんな窓口をちゃんと設立しましたよ。」
ということです。
 何でも、当時の抗議行動(反社会的行為)が(犯罪として見た場合)軽微なものであった場合、そして出国したベラルーシ人がちゃんと反省していること(それを書類で証明する)といった条件に合えば、帰国できる仕組みを作ったそうです。
 これで、じゃあ帰国するかと実際に帰ってくるベラルーシ人がどれぐらいいるでしょうか。特に徴兵の対象年齢に該当する男性は帰国しないと思います。


 ウクライナ軍の報道官は今日、AFP通信に対し、東部ドネツク州の激戦地ソレダルから撤退したことを認めました。ロシア側の報道では、ロシア軍が勇ましく戦闘を続けていることが全面にニュースになっています。

 ここ数日中にロシア大統領がベラルーシ大統領に電話することを約束しました。ロシアとベラルーシ共同で大学を設立するそうですが、それ以外にもベラルーシに参戦するよう圧力をかけてくるのでは、と心配になってきます。
 そのベラルーシ大統領は今日アラブ首長国連邦を訪問。同国の企業がベラルーシ北部の土地を利用して大規模なプロジェクトを立ち上げようとしているからだそうです。ロシアとウクライナが戦争で疲弊しつつある横で、経済的発展を遠望しているベラルーシです。

 アメリカ政府は今日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに主力戦車「エイブラムス」31台を供与すると発表しました。
 ロシア政府は反発。大統領報道官は「他のすべての戦車と同じように(攻撃で)燃え尽きるだろう」と記者団に述べました。