こ、れ、は、「社会のマド東京」だろ。俺けっこうチャック開けっ放しで散歩しているからね～
僕は「今、レタリングかくアルバイトしてます」って森山さんに言うと、「僕も昔デザイナーをやっていたんだ…レタリングをやらせたら、きみより巧いんじゃないかな。」と森山さんが言っていた。１９８７年２月、僕は２２歳だった。(続く)
野見山さんのアトリエで掃除していたら、靴下がまっくろになってしまう、１９８５年、僕は２０歳だった。野見山さんが「奥村くん、スリッパ履かなかったのか？」と言って、奥村くん、俺の靴下に履き替えなさいって、野見山さん靴下をくれた。今、その靴下はオブジェ作品にして、ウチにある。
池田さんと文通をはじめるずっと前、池田龍雄展のオープニングパーティーに呼ばれて、はじめて池田さんに挨拶した時のこと、偶然だが、僕と同じ腕時計をしていることに気が付いた。カシオのその腕時計は、僕は１９８３年、ヨドバシカメラで３０００円で買った。以来１７年も使っていた。池田龍雄さんと同じ腕時計は、その後、オブジェ作品にした。
僕の絵がはじめて売れたのは１８歳の時で、杏美画廊の信藤正雄社長が買ってくれた。油絵でタイトル「顔のない時間」という、
下手なカメラマンが撮るダメな写真の見本だ。こうした、構図を感じさせる写真を撮っていると、ド素人と呼ばれてしまう。写真っていうのは、アングルで見せてはいけないっちゅーことだ。
