うちのbBはそろそろ車検です。車検の予備点検なんて大袈裟に感じるかもしれませんが、ユーザーがしてはいけないって作業ではないのでやっておきます。
d(・v・
とりあえず車検でチェックする項目は、大抵は車検証と一緒のブックカバーに入ってる点検整備記録簿を見たら分かる(全くの素人が分かる物ではないが)ので、今回は足回りとエンジンルーム内、灯火類などを見ました。このbBを購入した当時とは技術的な変化が大きく、自動化などを中心に追加された項目もありますが、型式登録時の年式での検査基準になるので、このbBで言えばコンピューター制御のスロットルが採用される1つ前であり、自動化についてはABSのみが対象となります。衝突安全装置のひとつ、エアバッグは動作で確認出来ないのでスルーになります。w
◆エンジンルーム内
- エンジンの異音、オイル漏れなどチェック
- エンジンオイル
- ATF
- パワーステアリング
- ブレーキ液
- バッテリー
- ウィンドウウォッシャー
- 各部ホースや緩みなど
- 冷却液
- ベルト
- エキゾーストマニホールドカバーの錆具合
◆足回り
- 制動装置
- 緩衝装置
- ドライブシャフトブーツ
- ナックル周辺ボールジョイントカバー
- 油脂類で汚れている箇所が無いかチェック
◆灯火類
- 前照灯(ヘッドライト)
- 車幅灯(スモール前後)
- 方向指示灯(ウィンカー)
- 非常灯(ハザード)
- 後退灯(バック)
- ナンバープレート照明灯
◆計器類
◆他
- ペダル位置や動作
- パーキングブレーキの動作
- ハンドルの状態
- ワイパーゴムの状態
- ウィンドウの状態
- 腐食、劣化による安全な運航に支障をきたす可能性がある損傷など
◆新車時と異なる変更箇所について
- センターミラー
- 室内灯
- ボディに追加した灯火類
- アルミテープチューン
- リアショックアブソーバのカバー
上に並べた項目で赤文字は判断が必要、青文字はチェック漏れになります。
さて赤文字の項目を見てみましょうか。(・v・
- オイル漏れ(滲み)
- ヘッドカバーを開けた際にパッキンを交換してない。
- 特に問題になる程ではない。
- エキゾーストマニホールドカバーの錆具合
- 結構焼けて、取り付けネジなど回る気配が無い。
- 結構錆びてるが要交換までは放置で良さそう。
- 制動装置
- リアブレーキシュー前側の減り具合が大きい。
- 最小厚さ1.5mm程度で、微妙だが大丈夫だと思う。
- ナックル周辺ボールジョイントカバー
- グリスが滲んでるが破れや硬質化・軟質化はしてない。
- 遠からず破れそうではある。
- 交換しても良い。
まあそのまま通せるレベルではありました。
では実際に分解清掃とチェックしたブレーキ回りを見てみましょうか。とりあえず酷い腐食の左前ディスクです。w
元は勝手に交換(泥棒)されたんだろうなと思わせる酷さだった。当然ディスクパッドがこちらだけ異常に摩耗(削れ)してしまったので交換済み。
そして片側だけ極端に削れたディスクパッドは以前車検時に左右共に交換してあり、現状で両方とも同じ程度の摩耗具合なので酷い話ではあるが摩耗を判断材料にしたらほぼ正常化したと言って良さそう。パッドの当たり面も特に問題もなくキレイだったのも理由。
現時点では意味無いが、ついでにパッドのセンサーを見る。
赤線はセンサーまでの余裕で、これが無くなるとディスクとセンサーが接触してキーキーと音を出す様になる。なのでタイヤが回ると金属が擦れる音がしたら、摩耗限界なので直ぐにパッドを交換した方が良く、更に摩耗が進むとブレーキを踏んだ時にゴーと大きな石を引きずるような音がするが、ここまで行くと既にシューが無くなり金属が接触しているのでディスクにもダメージが出るので、キーキー音が出たら早めに交換するのが吉。ちなみに、ディスクの腐食がなければ今でも新車時のパッドを使っていた筈。日常的にはアクセルもブレーキも赤ん坊のほっぺを軽くブニブニする程度の操作しかしてないのでほぼ減らない。
そしてこちらはリアブレーキです。右後ろを撮影したので写真右側が前になります。
右上の小さなコマが後ろ側(トレーディング側)であまり摩耗してません。しかし前側(リーディング側)は自己励起作用が働くのでより多く摩耗してます。とりあえずシュー厚が1mm以上あるのでこのペースなら次回車検までは問題無さそう。こちらはドラム共々ブラシで粉末を落とし、ブレーキクリーナーで洗浄して動作を確認しただけなので、整備士さんがチェックしてグリスアップすれば良いだけって程度にしときました。ニチモリにモリブデン粉末を発注した時にブレーキグリスも頼んでおけば良かったと後悔するも既にお寿司。
お寿司で思い出しましたが最近の養殖魚は成長促進剤と脂たっぷり与えて育ててるのか、変な味で独特な風味があって何故か気持ちが悪くなるので独特な風味を感じる変に白っぽい赤身魚とかは避けてたりします。何となく成長促進剤とその魚の脂身が自身のお腹にタップリと付いてしまいそうってのもあるので。安くなったと言ってもそれが増えたら逆に価格が普通化して高額になってくるだろうし、脂を蓄える必要はないので魚は敬遠しがちです。なむ。
あとは流行りの青いLEDランプを付けたけど、インジケータランプ付き押しボタンスイッチで点灯するので大丈夫だろうか?と、それくらいだろうか。まああまり交換部品が少ないと整備工場の利益が薄いので何かしか交換を頼んだ方が良いのだろうけど、あんまりお金もないので出来るだけ抑えたいのもあるのです。
まあ今回で丸22年になります私の最初期型bB。モリブデンを使っていたお陰か、それとも新車時の不安定な乗り味からあまり踏み込まない抑えた運転をしていたお陰か、エンジンはとてもスムーズで以前取り上げたチェーンの弛み音やカチカチとくる打音に回転の振れも無くなり、以前よりも好調になってたりします。チェーンの弛み音はオートテンショナーのプッシャーがエンジンオイルの劣化で動作不良を起こしていただけで、新油を使ったフラッシングとちょっと良いオイルに変えたら動作が正常化したっぽく、4番辺りのカチカチ音もブローバイからくるオイルが原因だったらしく、オイルキャッチタンクを取り付けた事と、PEA配合燃料添加剤と相まって燃焼室のスラッジが排除できたようで、音が消えきれいな回転音になりました。以前は結構暖機してたり駐車中のエアコンのために回しっ放しもあったので、尚更スラッジが溜まってたっぽいですね。何にせよ安物エンジンオイルを使い、走行距離8万3千キロでエンジンの調子が良いのはグッジョブと言わざるを得ない。コストで見たら、化学合成油の方が若干高めになる程度だが、モリブデン効果でリップシールの劣化も防いでオーナーとしては満足してたりする。ただ、化学合成油を使えるなら、鉱物油に適合するモリブデンではなく窒化ホウ素(ボロンナイトライド)を使うルート産業のパワーミルクが相性が良いんじゃないかとか思っているが実際はどうなんだろうか。機会があるなら試してみたいところ。