エネループと単三デジカメ

以前に何度か書きましたが、ボクは本来「単三電池駆動」のデジカメが好きです。

まさかの時に現地で容易に電源が確保できるため、特に旅行のときなんかは必ず単三デジカメ、という時期もありました。今はすっかりこだわらなくなりましたけど。昔は「電源が単三というだけで性能的には売れ筋の専用充電池機種にひけをとらない」という機種が少なからず存在しましたから。今は味気ない機種ばっかり。そもそも発売を続けてるメーカー自体が減りましたからねぇ。高倍率の大型機種を除き、あくまで「単三２本で動くコンパクト機」に限れば、ボクの認識では今も新機種を出し続けているのはキヤノン、ニコン、フジフイルムの３社だけのはず。売れないんでしょうねぇ。

単三デジカメには「電源がパワーアップする」という醍醐味もあり、それも楽しみのひとつでした。数年前は電池メーカー各社がニッケル水素充電池の高容量化を競っていて、新作が出るたびに手持ちのデジカメに投入していたものでした。ただ、容量の数値は勇ましくても放電が激しいとか温度に敏感とかメモリー効果とか、いろんなことに気を使わないと実力を発揮してくれないものも多く、管理に手間が掛かっていたのも事実。放電機能付きの充電器とか持ってましたから。

その点いまは「エネループ」ですよ。放電抑制、つぎ足しＯＫ、容量控え目でも安定してるんで、なかなか額面通り力を出してくれない一昔前の大容量電池と比べても、実質的に持ちは変わんない感じがします（あくまで個人の感想です）。実際に AX300 に積んでますが、よく持つし、しばらく放っておいてもいきなり電池切れってこともないし、手が掛からないし、ホントに楽です、ありがたいです。ありがたいんですが・・・

ときどき思うんですよね。当時エネループがあればなぁとか、逆にエネループのある今こそ、味のある単三機種が出てくれないかなぁとか。新製品の時期には毎回淡い期待を寄せるんですが、まあ出てませんよね。この秋も不発。あえて言えば COOLPIX L610 は久々にみた「手抜きじゃない単三デジカメ」という感じでちょっとだけ興味あります、デカイけど。

「またまた」なにわ日本橋

久しぶりに１日どフリーの日ができたので、久しぶりに18きっぷで遠出してきました。「広島でガード下のお好み焼き」「高松でカレーうどん」「京都でデジカメ撮りまくり」・・・色々妄想したんですが、気がつけばいつもの行き先に・・・一応「新装開店大阪駅を歩く」という目的も兼ねてだったんですが、まあ後付けですよ。

夏休み中の週末ということで混雑を覚悟して行ったんですが、お盆（ロングバージョン）の最終日だったからか、暑すぎたからか、桐光学園見に行ったからなのか・・・どういうわけかは分かりませんが、特に午前中は拍子抜けするくらい人通りが少なかったです。快適でした。

今回もジャンクデジカメを中心にオモチャをいくつか購入。ジャンクデジカメについては、どの店も大物はすでに持っていかれてる印象でしたが、それでも面白そうなのを数台買って帰りました。一応どれも首尾よく電源は入りましたので、試運転結果がよさそうだったら、そのうちネタにでもしてみようかと思っております。

画像は内容とはぜんぜん関係なく「焼肉丼 イサク」の豚丼（とんどん、と言ってたな店の人）です。この店ついつい寄ってしまうんですよね。B級の極みといった味で、むちゃくちゃ美味しいってわけじゃないんですが、安いし、麦茶だし、いついってもそこそこ空いてるし・・・

ネタにできない戦利品の話

ここまでに5台ほどジャンクデジカメのネタを書いてますが、実際に買った台数はもちろんこんなもんじゃありません。やっぱり動かなかったというものも何台もありますが、普通に動いて普通に使ってみたけどネタとしては上げてないという機種も結構あります。中には今上げている機種を凌ぐ大物？も何台かあるんですが・・・アップを見合わせた理由を以下思いつくままに。

・手放した本人に気付かれるのでは？
何しろ田舎でやってることですから、もしご本人が見たら「あ、自分の・・・」となる可能性はゼロじゃないと思う。こちらとしてはお店が提示した金額をちゃんと支払って正当に入手してるので、本人に気付かれたからって何も困るわけじゃありませんが、新品当時に何万も支払って買ったものをたったのこれだけで・・・というのはやっぱり見てて気分のいいもんじゃないと思います。てなわけで、特徴的なキズがあるとか、そもそも機種自体がマイナーというようなモノはネタにしづらいです。

・転売ヤーに気付かれるのでは？
何しろ田舎でやってることですから、前にもチラッと書きましたが、少ない出物を不特定多数で奪い合っているという構図は容易に想像がつきます。商機を奪いまくってる印象を与えて恨みを買いたくはないので、アップのペースと恨みを買わない程度の機種選択には配慮してます。こんなこと書いてしまっては元も子もないけど。

・お店の人に気付かれるのでは？
何しろ田舎でやってることですから、もしお店の人が見たら「あ、この前売れたアレ・・・」となる可能性はゼロじゃないと思う。いや別に万引きしてるわけじゃないんで、気付かれたからって何も困るわけじゃありませんが、次またそのお店に行ったとき「あ、あれ書いてるのアイツじゃね？」とか思われたりしたらなんかイヤ。

他にも「わざわざ書くほどスペック高くない」とか「すでにネタにしちゃった（当時の人気機種だった DMC-FX01 は割とよく出回っていて、すでに3台持ってる・・・）」とか理由は色々。それはさておき、そもそもこのブログが「見られてるかも知れない」と思う発想自体、とんでもない思い上がりであることについては、どうか不問に付していただければと思う次第であります・・・

四次元ポケット

奥さんのデジカメが調子が悪いというので、手持ちの機種の中で同じメーカー・近い操作感のものを見繕って「じゃあこれ」と渡してさしあげました。さぞ喜ぶだろうと思いきや「なんでそんなに次から次へと出てくるの？ドラえもんか！」と呆れ半分のありがたいお言葉をいただきました。

そういえば奥さん以外にも、実の母と奥さんのお母さんが現在ボクの差し上げたデジカメを使っています。奥さんのお母さんに至ってはすでに３台目（結構酷使してるみたい）です。内情をばらしてしまえば、手元にあってももう使わないなぁという機種を「もし気に入れば・・・」くらいのノリで渡しているに過ぎないんですが、まともに買えば1万かかるものですから、やっぱり「もらう」というのはインパクトあるみたいで、こちらが恐縮するくらい感謝されます。「いやいや中古だから」「そんな高くないですから」とは言いながら、ありがたがっていただけるのは悪いことではないので、仕入値は内緒にしておきます。

デジカメ本体以外にも、奥さんがメディアがないと言えばそこらへんに転がってるヤツを渡し、奥さんのお母さんがリーダーが壊れたと言えばこの前日本橋で安いというだけで買ってきて使ってない未開封品を献上・・・少なくともデジカメ周りのモノに関してだけなら、奥さん親子にとっては「ぼくドラえもん」かも知れません、確かに。

最後の大物？・・・富士フイルム FINEPIX AX300

ずいぶんと大げさなタイトルですが・・・理由は後ほど。フジの FINEPIX AX300 という廉価機種についてのお話。

ジャンクサルベージに味を占めつつある中、今年になって買った数少ない新品です。といっても発売からは１年近く経って（発売は昨年の１月）のことですが。実は発売当初から猛烈に気になっていた機種です。理由は以下の３つ。

１．単３乾電池で動く「そこそこ小さい」機種
→最近はロクなのが出ないのであまり買ってないけど、本来ボクは単３乾電池で動く機種が好き。見飽きたデザインだけど大作りでないのはいい。

２．先代（AX250）よりテレ側にシフトしたレンズ
→AX250は28～140mm、当機は33～165mm。世間的には広角端が狭くなったと嘆くところですが、ボクは何度か書いてるように（使いもしないのに）テレ端フェチ。33mmが極端に狭いってこともないし、個人的には絶妙の設定。

３．イヤに褒めてるサイトを発見
こちら。 「いわゆる高級コンパクトカメラにも匹敵する極めて良好な解像力」とまで書いてある。イヤイヤイヤと思いつつ、ウソだとしても洒落で済む値段だけに騙されてもいいかな、と。

結果としては概ね満足。３．のサイトの指摘どおり、数千円で手に入る機種とは思えないほど写りがシャープ。同サイトのどっかにも書いてあったけど、光学系で無理してないのがいいのかも。周辺落ちもあまり気にならないレベルだし。テレ端もいいですね。思ったより恩恵を受ける場面が多くて面白いです。あとは動画。フルHDじゃないけど何気に30フレーム/秒。思ったよりずっと綺麗に撮れます。

弱点もあります。まず今どきの機種としては起動が多少遅いこと。レンズが暗くて（F3.3～5.9）高感度画質がもう一息のため、屋内・暗所では残念な仕上がりになりがちなこと。動画がせっかく面白いのに専用ボタンじゃないため切替が面倒なこと、などなど。

ただ繰り返しになりますが、値段比で考えれば十分すぎる実力を備えていると思うし、先細る一方の単３乾電池機種の中で「これは」と思える最後の機種なんじゃないかとすら思っています。買えるうちにもう１台買っておこうかな・・・なんて割と真剣に思っていたりします。