STAY GOLD

過去、現在、未来を適当に書くだけのブログ

パシリ

2024-11-18 10:52:00 | 日記
中学生の頃のお話。
僕が中学校の頃はヤンキーがいっぱい居た。

一応、システム的にヤンキーは年功序列になっていて、
年上の先輩ヤンキーの言うことを聞かないといけない。

中学1年生の時にヤンキーになると、上級生のヤンキーのパシリをやらされる。
次の世代が入ってくれば、その役割が交代になる。

が、僕の世代の時に波乱が起きた。
僕の世代が2年生になった時、1年生のヤンキーをパシリにするということではなく、
3年生を攻撃するという方向になった。

そして、3年生vs2年生のヤンキー戦争が始まってしまった。

基本的には僕はヤンキーと仲が良いだけでヤンキーではなかったが、
ヤンキー友達と歩いてたら、校舎の2階の窓から椅子を投げられたことがある。
当たったら、死にますよ。
中学生だから、その辺の加減が出来ないのかもね。
というような時代があった。

それから10年以上も経過した時の話。
僕は肺が破裂してしまって、入院することになった。

入院したのは6人部屋だった。
基本的におじいさんしか居なかったのだが、1人だけ30代後半ぐらいの人が居た。
まぁ、今で言うところの半グレ的な感じの人だった。

多分、若い奴が入ってきたってことで嬉しかったのか、
その人はやたらと僕に話し掛けてきた。
それも凄い優しい感じの口調だったので、特には嫌な感じはなかった。

入院は1週間ぐらいかなって思ってたのだが、
色々な問題が発生して、結局は2週間ちょいの入院になった。

その為、持ってきたタバコが足りなくなりそうだった。
まぁ、肺が破裂したのにタバコを吸うなということなのだが。

で、そんな話を半グレ風の人と話してたら、
後輩に買って来させると言って、僕のタバコの銘柄を聞いてきた。

流石に申し訳ないので断ったのだが、ゴリ押ししてくれるのでお願いした。

後輩らしき人に電話してるのだが、すぐに買って来い!的な口調。
本当は怖い人なんだろうなぁ〜ってのが滲み出てる。

しばらくすると、後輩らしき人がやってきた。
「タバコの銘柄が違くないっすか?」と半グレ風の人に尋ねると、
「彼の分」と後輩に言って、僕を指差した。

すると、さらに半グレ風の後輩の人が僕を睨みつけてきた。
で、よーく見ると中学の時のヤンキーの先輩だった。

この人をパシリにさせちゃったよ!!

ヤバいなぁ〜って思ったけど、10年以上も経過していて、
ちょっとした雰囲気が変わったのと、記憶の劣化というのもあり、
おそらくは気付いてなかった。

助かった!と思い、丁寧に頭を下げて、
タバコを受け取った。
その後もバレることはなく、無事に何を逃れた。

僕の退院が近くなると、半グレ風の人に今度遊びに行こうと言われて、
連絡先を交換させられた。

実際、僕の方が早く退院したのだが、3ヶ月後ぐらいに電話があった。
が、流石に無視した。



コメントを投稿