自登という言葉をご存知でしょうか。
所謂、「自社登録」の略で、クルマ業界での言葉。
新車の販売台数をかせぐために行われる、悪しき慣習。
メーカーから課せられた、販売ノルマをこなすため、もしくは
そのクラスの販売台数ナンバーワンを取るためにメーカーがゴリ押しされたか。
これらが、かつて「新古車」と言われるクルマになるわけです。
中古車情報サイトを観ていると、ほぼどのメーカーでも行われていますね。
日産のセレナとか、メチャクチャたくさん掲載されています。
これは、メーカーも販社も、どちらも推し進めているからだと。
買い手側からすれば、ほぼ新車を安く買えるのでいいのでは?と、思われます。
ですが、その分中古車価格、下取り価格は落ちるのでリセールバリューが下がる。
また、新車としては売りづらくなるという、負のスパイラルに。
日本のクルマ業界は、もうちょっと考えた方がいいと思います。
景気が良かった頃なのでそう言うモノかなと思っていましたが、まだそんなことをやっているのか…と思います。タコが自分の足を食べているようなものでしょう。
昔「逆襲のシャア」と言うアニメがありまして、「海軍は艦隊の数が揃っていれば安心するんだよ」と言うセリフがありました。風船みたいなダミーにエンジンを付けて"一隻"にしていたと思いました。
売り上げ台数が「数」として計上されていれば実際はどうでも良い。他メーカーさんもやっているのだから…と言う感じなのでしょうね。
近所のディーラーには、たくさん並んでいます。
ディーラーにお勤め経験があるのならば、よくご存知の事と思います。
タコの例え、まさにその通り。
「逆襲のシャア」は、私も観ました。
いい加減、「数」だけで優劣をつけるのはどうか、と思います。