それとなく
紅き花みな友にゆづり
そむきて泣きて忘れ草つむ
(山川登美子)
明治のころ、与謝野晶子とならぶ歌人山川登美子の歌です。
こう歌われる忘れ草の側の気持ちも、忘れ草をつむ気持ちも、紅き花の気持ちも、紅き花を追う気持ちもそれぞれあります。それぞれの人生があります。
だれがもっとも人生を考え、人生を実感して生きているのだろうか。
この歌に哀しいほのかな共感があります。しかし、
本当は、紅き花は、どこにもたくさんあるのでしょう。気が付かないだけで、みんな紅き花なのかもしれません。みんなが追っている紅き花に見えている花は勘違いかもしれません。価値観がとわれています。
たぶん、わたしには、友がみんな追う紅き花は紅くみえません。わたしの紅き花は、きっと忘れ草です。
ビジネスにおいても。
おそらく、多くの人たちの就活や婚活においても、価値観がとわれるのでしょう。
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