ちょっと配信時期が遅れましたが…
まずは1月前半の3大ニュースです!
とは言っても、勝手に選んだベスト3ですので…
今回のトップニュースは…
水星探査機メッセンジャー、水星接近通過
MESSENGER Flyby of Mercury
http://messenger.jhuapl.edu/news_room/status_report_01_14_08_2.html
アメリカの水星探査機メッセンジャーが、1月14日に水星に接近しました。
今後、2度の水星接近を経て、2011年3月に史上初の水星周回衛星となり、水星を詳しく探査することになっています。
なお、詳しくはこちらのページを参照して下さい。
まもなく水星に接近!!!33年ぶり
メッセンジャー、水星接近中!!!
水星の詳細画像、続々公開中!
水星最新画像(カラー、立体、モザイク…)
第2位は…
日本の「すざく」衛星、白色矮星パルサーを発見
White Dwarf Pulses Like a Pulsar
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2007/whitedwarf_pulsar.html
「すざく」、白色矮星パルサーを発見
http://www.astro.isas.jaxa.jp/suzaku/flash/2008/0103/
パルサーは中性子星の一種で、パルス状の電波やX線が観測されることからそう呼ばれています。
中性子星周囲の強力な磁場が荷電粒子を光速に近いスピードまで加速し、それが磁場と相互作用をすることで電波やX線が発生します。
今回日本のX線天文衛星「すざく」による観測で、通常は中性子星で起こるこのような現象が、白色矮星であるみずがめ座AE星でも起こっていることが初めてわかりました。
上のグラフはかに星雲のパルサーとみずがめ座AE星のX線放射を比較したものです。
第3位…
反物質の雲、X線連星系で発生?
Integral discovers the galaxy’s antimatter cloud is lopsided
http://www.esa.int/esaSC/SEMKTX2MDAF_index_0.html
電子とその反粒子である陽電子が対消滅すると、511キロ電子ボルトのγ線が発生します。
この波長のγ線が観測されれば、その場所に陽電子が存在することになります。
ESAのγ線観測衛星インテグラルが銀河系内の陽電子の分布を詳しく調べたところ、これまでは銀河系中心を中心として対称に分布していると思われていた「反物質の雲」は、実際には偏った分布をしていることが初めて分かりました(上図)。
さらに、低質量X線連星系(LMXB)と呼ばれる天体も同じ方に偏って分布しており(上図の灰色の点)、ちょうど「反物質の雲」と重なり合うことが分かりました。
このことから、LMXBで発生した陽電子が「反物質の雲」の正体である可能性が高いと考えられます。
それ以外の注目ニュース
★次の太陽周期の到来を告げる爆発をSOHOが撮影
SOHO: the new solar cycle starts with a ‘bang’
http://www.esa.int/esaSC/SEMT1J3MDAF_index_0.html
太陽は平均11.1年の活動周期をもっていますが、そろそろ第24周期に入ったようです。
★小惑星2007 WD5、火星への衝突の可能性ほぼ0に
Astronomers Rule Out Possibility of Asteroid Impact on Mars
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2007-152
昨年発見された小惑星2007 WD5が今年1月30日に火星に衝突する可能性があると発表されましたが、その後の追跡でその可能性は0.01%程になりました。
★蛾のような形の塵円盤
Circumstellar Dust Takes Flight in 'The Moth'
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/01/
若い恒星の周りの塵円盤から、塵が互いに集まってやがて惑星に成長すると考えられています。
今回ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したHD 61005という恒星の塵円盤は円形ではなく、羽を広げた蛾のような形をしており、恐らく恒星の光が細かな塵を散乱させた結果と考えられます。
★ダークマターによって束ねられる超銀河団
The Violent Lives of Galaxies: Caught in the Cosmic Dark Matter Web
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/03/
MPG/ESO 2.2m望遠鏡による超銀河団Abell 901/902の可視光画像に、ハッブル宇宙望遠鏡の観測データを用いて作られたダークマターの分布(ピンク)を重ねた画像です。
ダークマターの重力によってたくさんの銀河がつなぎとめられ、超銀河団を形成しています。
★ハッブルが二重アインシュタイン・リングを撮影
Hubble Finds Double Einstein Ring
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/04/
★バルジのない銀河にも超巨大ブラックホールが存在
Even Thin Galaxies Can Grow Fat Black Holes
http://www.spitzer.caltech.edu/Media/releases/ssc2008-01/release.shtml
これまで楕円銀河やバルジのある渦巻銀河の中心部には超巨大ブラックホールが存在することが知られていました。
ところが、スピッツァー宇宙望遠鏡が32個のバルジのない渦巻銀河を観測したところ、そのうち7個に超巨大ブラックホールが存在することが分かりました。
上のグラフはスピッツァー宇宙望遠鏡によって得られた、バルジのない渦巻銀河NGC 3621のスペクトルです。
ブラックホール周辺の強いエネルギー下でしか発生し得ない高度にイオン化されたネオンが検出されています。
超巨大ブラックホールの形成には、バルジは必ずしも必要ではなく、直接観測することのできないダークマターが重要な役割を果たしていると考えられます。
★月周回衛星「かぐや(SELENE)」のレーザ高度計および
月レーダサウンダー(月地下探査)による観測について
http://www.jaxa.jp/press/2008/01/20080110_kaguya_j.html
レーザ高度計(LALT)は、レーザ光を月面に当てて反射光が戻るまでの時間から月面までの距離を測定する機器で、データ解析の結果月面地形の高精度な情報が得られることが確認されました。
上はLALTによるオリエンタル盆地の高度データです。
月レーダサウンダー(LRS)のサウンダー観測は、5MHzのレーダ電波を発射して、月の地下で反射したレーダエコーを捉え、月の地下数kmにわたる構造を観測するものです。
上の上段の画像は、反射波の到達時間(距離もしくは地下の深さに対応)を縦軸、経過時間(月面上の移動距離に対応)を横軸としたものです。
大きなクレーターによる双曲線状の信号や、小さなクレーターによる表面近くのランダムエコーは、コンピュータシミュレーションによる予想とよく一致しており、開発された解析方法をそのまま適応できることが確認されました。
下段の画像は、同様にして得られた別の地域のデータを、表面に近い地下500m程度までの領域に焦点を当てて処理を行って得られたものです。
地面に平行に並ぶ地層が捉えられています。
★巨星のまわりに褐色矮星を発見 -日中共同惑星探しの初成果-
http://www.oao.nao.ac.jp/public/research/bd11com/
岡山天体物理観測所の188cm反射望遠鏡と中国興隆観測所の口径2.16m反射望遠鏡を使った観測で、かみのけ座11番星の周りを回る褐色矮星が発見されました。
かみのけ座11番星は太陽の約20倍の直径と約3倍の質量をもつ巨星です。
周りを回る天体の引力によるかみのけ座11番星のふらつきを検出し、その天体が約1.3AU(約2億km)の距離を約326日周期で回っており、木星の約19倍の質量をもつ褐色矮星であることをつきとめました。
★地球は生命繁栄のための条件をぎりぎり満たす惑星だった?
Earth: A Borderline Planet for Life?
http://cfa-www.harvard.edu/press/2008/pr200802.html
★最近起こったばかりの惑星同士の衝突か?
When Worlds Collide: Have Astronomers Observed the Aftermath of a Distant Planetary Collision?
http://cfa-www.harvard.edu/press/2008/pr200801.html
褐色矮星2M1207の周りを回る惑星2M1207 bは、1600Kと高温である割には暗く、周囲の塵などの影響で暗く見えているのだろうと考えられてきました。
この程、2M1207 bが暗いのは実際に小さいからであり、小さい割に高温なのは最近他の惑星との衝突があったからだという説が発表されました。
それによると2M1207 bは半径が約5万km、質量が木星の約1/4で、土星よりやや小さい惑星ということになります。
2M1207系は誕生してから約800万年程しかたっていない若い系ですが、それでも土星サイズの惑星であれば既に1000K程度まで冷えているはずです。
もし地球の3倍程度の惑星が衝突し、そのエネルギーによって惑星が高温になっているとすれば、現在の温度を説明できるというわけです。
また、1600Kの土星サイズの惑星は熱放射によって10万年程で冷えてしまうはずなので、もしこの説が正しいとすれば衝突はごく最近起きたことになります。
★明らかになりつつある中性子星の内部構造
XMM-Newton gives new insight into neutron stars
http://www.esa.int/esaSC/SEMHDX2MDAF_index_0.html
ESAのX線観測衛星XMMニュートンなどによる最近の観測によって、いくつかの中性子星はこれまで考えられていたよりも、質量が大きく、半径が小さい、つまり密度がより高いことがわかりました。
観測結果とコンピュータ・シミュレーションを合わせることにより、中性子星の内部構造が解明されつつあります。
★孤立した若い星の集団
Hubble Finds that "Blue Blobs" in Space Are Orphaned Clusters of Stars
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/02/
銀河と銀河の間の、星の材料となるガスが薄い領域で、若い星団が発見されました。
互いに衝突しつつある3つの銀河M81、M82、NGC 3077の間にあり、ガスの衝突によって部分的にガスが集まった場所でこのような星団が誕生していると考えられます。
★土星の両極の嵐
Hot Cyclones Churn at Both Ends of Saturn
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2008-001
土星の南極には巨大なホット・スポットが発見されていますが、NASAの土星探査機カッシーニによる赤外線観測で、同じような嵐が北極にも存在することがわかりました。
このことは、ホットスポットが季節とは無関係のメカニズムによって発生していることを意味します。
まずは1月前半の3大ニュースです!
とは言っても、勝手に選んだベスト3ですので…
今回のトップニュースは…
水星探査機メッセンジャー、水星接近通過
MESSENGER Flyby of Mercury
http://messenger.jhuapl.edu/news_room/status_report_01_14_08_2.html
アメリカの水星探査機メッセンジャーが、1月14日に水星に接近しました。
今後、2度の水星接近を経て、2011年3月に史上初の水星周回衛星となり、水星を詳しく探査することになっています。
なお、詳しくはこちらのページを参照して下さい。
まもなく水星に接近!!!33年ぶり
メッセンジャー、水星接近中!!!
水星の詳細画像、続々公開中!
水星最新画像(カラー、立体、モザイク…)
第2位は…
日本の「すざく」衛星、白色矮星パルサーを発見
White Dwarf Pulses Like a Pulsar
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2007/whitedwarf_pulsar.html
「すざく」、白色矮星パルサーを発見
http://www.astro.isas.jaxa.jp/suzaku/flash/2008/0103/
パルサーは中性子星の一種で、パルス状の電波やX線が観測されることからそう呼ばれています。
中性子星周囲の強力な磁場が荷電粒子を光速に近いスピードまで加速し、それが磁場と相互作用をすることで電波やX線が発生します。
今回日本のX線天文衛星「すざく」による観測で、通常は中性子星で起こるこのような現象が、白色矮星であるみずがめ座AE星でも起こっていることが初めてわかりました。
上のグラフはかに星雲のパルサーとみずがめ座AE星のX線放射を比較したものです。
第3位…
反物質の雲、X線連星系で発生?
Integral discovers the galaxy’s antimatter cloud is lopsided
http://www.esa.int/esaSC/SEMKTX2MDAF_index_0.html
電子とその反粒子である陽電子が対消滅すると、511キロ電子ボルトのγ線が発生します。
この波長のγ線が観測されれば、その場所に陽電子が存在することになります。
ESAのγ線観測衛星インテグラルが銀河系内の陽電子の分布を詳しく調べたところ、これまでは銀河系中心を中心として対称に分布していると思われていた「反物質の雲」は、実際には偏った分布をしていることが初めて分かりました(上図)。
さらに、低質量X線連星系(LMXB)と呼ばれる天体も同じ方に偏って分布しており(上図の灰色の点)、ちょうど「反物質の雲」と重なり合うことが分かりました。
このことから、LMXBで発生した陽電子が「反物質の雲」の正体である可能性が高いと考えられます。
それ以外の注目ニュース
★次の太陽周期の到来を告げる爆発をSOHOが撮影
SOHO: the new solar cycle starts with a ‘bang’
http://www.esa.int/esaSC/SEMT1J3MDAF_index_0.html
太陽は平均11.1年の活動周期をもっていますが、そろそろ第24周期に入ったようです。
★小惑星2007 WD5、火星への衝突の可能性ほぼ0に
Astronomers Rule Out Possibility of Asteroid Impact on Mars
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2007-152
昨年発見された小惑星2007 WD5が今年1月30日に火星に衝突する可能性があると発表されましたが、その後の追跡でその可能性は0.01%程になりました。
★蛾のような形の塵円盤
Circumstellar Dust Takes Flight in 'The Moth'
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/01/
若い恒星の周りの塵円盤から、塵が互いに集まってやがて惑星に成長すると考えられています。
今回ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したHD 61005という恒星の塵円盤は円形ではなく、羽を広げた蛾のような形をしており、恐らく恒星の光が細かな塵を散乱させた結果と考えられます。
★ダークマターによって束ねられる超銀河団
The Violent Lives of Galaxies: Caught in the Cosmic Dark Matter Web
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/03/
MPG/ESO 2.2m望遠鏡による超銀河団Abell 901/902の可視光画像に、ハッブル宇宙望遠鏡の観測データを用いて作られたダークマターの分布(ピンク)を重ねた画像です。
ダークマターの重力によってたくさんの銀河がつなぎとめられ、超銀河団を形成しています。
★ハッブルが二重アインシュタイン・リングを撮影
Hubble Finds Double Einstein Ring
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/04/
★バルジのない銀河にも超巨大ブラックホールが存在
Even Thin Galaxies Can Grow Fat Black Holes
http://www.spitzer.caltech.edu/Media/releases/ssc2008-01/release.shtml
これまで楕円銀河やバルジのある渦巻銀河の中心部には超巨大ブラックホールが存在することが知られていました。
ところが、スピッツァー宇宙望遠鏡が32個のバルジのない渦巻銀河を観測したところ、そのうち7個に超巨大ブラックホールが存在することが分かりました。
上のグラフはスピッツァー宇宙望遠鏡によって得られた、バルジのない渦巻銀河NGC 3621のスペクトルです。
ブラックホール周辺の強いエネルギー下でしか発生し得ない高度にイオン化されたネオンが検出されています。
超巨大ブラックホールの形成には、バルジは必ずしも必要ではなく、直接観測することのできないダークマターが重要な役割を果たしていると考えられます。
★月周回衛星「かぐや(SELENE)」のレーザ高度計および
月レーダサウンダー(月地下探査)による観測について
http://www.jaxa.jp/press/2008/01/20080110_kaguya_j.html
レーザ高度計(LALT)は、レーザ光を月面に当てて反射光が戻るまでの時間から月面までの距離を測定する機器で、データ解析の結果月面地形の高精度な情報が得られることが確認されました。
上はLALTによるオリエンタル盆地の高度データです。
月レーダサウンダー(LRS)のサウンダー観測は、5MHzのレーダ電波を発射して、月の地下で反射したレーダエコーを捉え、月の地下数kmにわたる構造を観測するものです。
上の上段の画像は、反射波の到達時間(距離もしくは地下の深さに対応)を縦軸、経過時間(月面上の移動距離に対応)を横軸としたものです。
大きなクレーターによる双曲線状の信号や、小さなクレーターによる表面近くのランダムエコーは、コンピュータシミュレーションによる予想とよく一致しており、開発された解析方法をそのまま適応できることが確認されました。
下段の画像は、同様にして得られた別の地域のデータを、表面に近い地下500m程度までの領域に焦点を当てて処理を行って得られたものです。
地面に平行に並ぶ地層が捉えられています。
★巨星のまわりに褐色矮星を発見 -日中共同惑星探しの初成果-
http://www.oao.nao.ac.jp/public/research/bd11com/
岡山天体物理観測所の188cm反射望遠鏡と中国興隆観測所の口径2.16m反射望遠鏡を使った観測で、かみのけ座11番星の周りを回る褐色矮星が発見されました。
かみのけ座11番星は太陽の約20倍の直径と約3倍の質量をもつ巨星です。
周りを回る天体の引力によるかみのけ座11番星のふらつきを検出し、その天体が約1.3AU(約2億km)の距離を約326日周期で回っており、木星の約19倍の質量をもつ褐色矮星であることをつきとめました。
★地球は生命繁栄のための条件をぎりぎり満たす惑星だった?
Earth: A Borderline Planet for Life?
http://cfa-www.harvard.edu/press/2008/pr200802.html
★最近起こったばかりの惑星同士の衝突か?
When Worlds Collide: Have Astronomers Observed the Aftermath of a Distant Planetary Collision?
http://cfa-www.harvard.edu/press/2008/pr200801.html
褐色矮星2M1207の周りを回る惑星2M1207 bは、1600Kと高温である割には暗く、周囲の塵などの影響で暗く見えているのだろうと考えられてきました。
この程、2M1207 bが暗いのは実際に小さいからであり、小さい割に高温なのは最近他の惑星との衝突があったからだという説が発表されました。
それによると2M1207 bは半径が約5万km、質量が木星の約1/4で、土星よりやや小さい惑星ということになります。
2M1207系は誕生してから約800万年程しかたっていない若い系ですが、それでも土星サイズの惑星であれば既に1000K程度まで冷えているはずです。
もし地球の3倍程度の惑星が衝突し、そのエネルギーによって惑星が高温になっているとすれば、現在の温度を説明できるというわけです。
また、1600Kの土星サイズの惑星は熱放射によって10万年程で冷えてしまうはずなので、もしこの説が正しいとすれば衝突はごく最近起きたことになります。
★明らかになりつつある中性子星の内部構造
XMM-Newton gives new insight into neutron stars
http://www.esa.int/esaSC/SEMHDX2MDAF_index_0.html
ESAのX線観測衛星XMMニュートンなどによる最近の観測によって、いくつかの中性子星はこれまで考えられていたよりも、質量が大きく、半径が小さい、つまり密度がより高いことがわかりました。
観測結果とコンピュータ・シミュレーションを合わせることにより、中性子星の内部構造が解明されつつあります。
★孤立した若い星の集団
Hubble Finds that "Blue Blobs" in Space Are Orphaned Clusters of Stars
http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2008/02/
銀河と銀河の間の、星の材料となるガスが薄い領域で、若い星団が発見されました。
互いに衝突しつつある3つの銀河M81、M82、NGC 3077の間にあり、ガスの衝突によって部分的にガスが集まった場所でこのような星団が誕生していると考えられます。
★土星の両極の嵐
Hot Cyclones Churn at Both Ends of Saturn
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2008-001
土星の南極には巨大なホット・スポットが発見されていますが、NASAの土星探査機カッシーニによる赤外線観測で、同じような嵐が北極にも存在することがわかりました。
このことは、ホットスポットが季節とは無関係のメカニズムによって発生していることを意味します。
エウロパの海に、イカ、タコは無理でもイソギンチャクは居るんじゃないかと思っている私としては残念な情報です。多分、地球型だけが全てじゃないから、理論と観測の両輪で進めてもらいましょう。
生命を宿す天体の条件については、昔から色々な意見がありますよね。
生物を一応専門としている身としては、生物はそんなにやわではないので、かなり過酷な環境でも生物は存続できると思います。
なので、一度誕生してしまえば存続できる可能性は高いと思っています。
ただしそもそも生物が誕生できる条件となると、よく分かりません…
個人的には火星やエウロパ、タイタンには単純な生命が存在するんじゃないかと信じてますが