タイタンでの雲の発生をシミュレーション

ニュース#90

NASAの土星探査機カッシーニは、土星最大の衛星タイタンを2004年から詳しく観測し続けています。
タイタンは窒素やメタンなどからなる厚い大気を持っており、カッシーニによってメタンを主成分とする雲が発生していることも確認されました。
この程、タイタンの大気のコンピュータモデルが作られ、それによって発生する雲の分布をうまく説明することができました。
南極ではハードレイ・セルと呼ばれる垂直方向の大気循環の、上昇気流のてっぺんに一致して雲が発生していることがわかりました。
南緯40度付近で発生する帯状の大きな雲や、低緯度地域で発生する線状の雲や独立した雲も、同じようなセルの上昇気流によって発生しているようです。

Predicting the weather on Titan?
http://www.esa.int/esaCP/SEMAXTMZCIE_index_0.html