6月26日~7月2日の宇宙関連ニュースです♪
(新着順)
☆Astronomy: Supernovae brought to light
超新星とは大質量星が晩年に崩壊し、莫大なエネルギーを放出する現象で(Ia型は異なる)、大量の物質が放出されます。
放出された物質が超新星残骸として観測されます。
超新星は私達の銀河系では100年間に数回起こると推定されるため、超新星残骸は銀河系内に数千個存在するはずですが、これまで観測されてきた超新星残骸はわずか265個でした。
これまでは観測できなかった古くて暗い超新星残骸を、中性水素原子のスペクトルである21cmの波長で観測する方法が紹介されています。
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7097/full/4411056a.html
☆Soft equations of state for neutron-star matter ruled out by EXO 0748 - 676
中性子星とは大質量星が最晩年に自らの重力を支えきれなくなって収縮した結果形成される天体で、中性子などで構成される高密度天体です。
中性子星の中心部を構成するものとして、エネルギーの高い他のバリオンやメソン(中間子)、クォークなどが理論的に考えられていますが、実際の中性子星の内部構造についてはよく分かっていません。
今回のNatureの論文は、中性子星EXO 0748 - 676の半径と質量の測定した結果、この天体においては軟らかい状態方程式が成り立たなかったことを報告しています。
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7097/full/nature04858.html
☆スペースシャトル「ディスカバリー号」の打ち上げ延期について
「コロンビア」事故後2度目のスペースシャトル打ち上げは、天候不良のため延期
http://www.jaxa.jp/press/2006/07/20060702_sts-121_j.html
☆Earth Observation satellites contribute to International Polar Year 2007-2008
http://www.esa.int/esaCP/SEMABMVT0PE_index_0.html
☆Kepler Crater as seen by SMART-1
月探査機スマート-1が撮影したケプラー・クレーターのステレオ画像です。
http://www.esa.int/SPECIALS/SMART-1/SEMBGLVT0PE_0.html
☆Opportunity Drives Towards "Beagle Crater" and Winter Advances on Spirit
火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバーが送ってきた最近の火星表面の様子を解説したビデオです。
http://www.jpl.nasa.gov/videos/mer/flightdir060630/
☆NASA Study Finds Clock Ticking Slower On Ozone Hole Recovery←注目!
南極のオゾンホールの回復が予想より遅れているようです。
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2006/ozone_recovery.html
☆Enceladus Exudes an Air of Mystery
土星探査機カッシーニは、衛星エンセラダスに大気があることを発見し、それが現在も続く地殻活動によって供給されており、さらにEリングの材料となっていることを発見しました。
http://www.jpl.nasa.gov/news/features.cfm?feature=1126
☆NASA's TRMM Satellite Captures Deluge in the U.S. Mid-Atlantic
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2006/trmm_floods.html
☆NASA Satellite Positioning Software May Aid in Tsunami Warnings
人工衛星のGPSが、津波警報に役立つかもしれません。
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2006-089
☆The Hooked Galaxy
ヨーロッパ南天天文台で撮影された、銀河の衝突です
銀河の衝突は、新しい星の誕生を引き起こします
http://www.eso.org/outreach/press-rel/pr-2006/pr-22-06.html
☆ロシアサービスモジュールを利用した3次元フォトニック結晶生成宇宙実験の実施結果について
http://www.jaxa.jp/press/2006/06/20060628_sac_3dpc_j.html
☆Double vortex at Venus South Pole unveiled!←注目!
ESAの金星探査機ヴィーナス・エクスプレスによる観測で、金星の南極地方の大気に二つの渦が確認されました。
http://www.esa.int/esaCP/SEMYGQEFWOE_index_0.html
☆MetOp-A gets green light for 17 July launch date
ESAが7月17日にバイコヌール宇宙基地より気象衛星を打ち上げます。
http://www.esa.int/esaCP/SEMOGREFWOE_index_0.html
☆NASA's Cassini Spacecraft Marks Mission Halfway Point
土星探査機カッシーニのミッションもちょうど半分を迎えました。
衛星タイタンの地表の解明や、衛星エンセラダスの地殻活動の発見など、様々な成果を収めてきました。
http://www.jpl.nasa.gov/news/spotlights/200606-cassini.cfm
☆Hubble Reveals Two Dust Disks Around Nearby Star Beta Pictoris←注目!
画家座β星には2枚のちり円盤があり、互いに4度傾いていることが、ハッブル宇宙望遠鏡の観測でわかりました。
http://hubblesite.org/newscenter/newsdesk/archive/releases/2006/25/full/
☆すばる、新しい形の円盤を発見 ~多波長赤外線でみる惑星誕生現場の姿~←注目!
HD 142527の原始惑星系円盤は円形ではなく、複雑な構造をしていることが分かりました。
内側で惑星が誕生している可能性や、他の恒星との相互作用を経験した可能性があります。
下はすばる望遠鏡のCIAOとCOMICSで観測されたHD 142527
http://subarutelescope.org/Pressrelease/2006/06/27/j_index.html
☆スピッツァー宇宙望遠鏡によるクェーサー 3C 273 の相対論的ジェットの観測←注目!
クェーサーからの光速ジェットからの放射は、ジェットにより加速された超高エネルギー荷電粒子によって生じるシンクロトロン放射であることがわかりました。
電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線での観測により明らかになりました。
http://www.astro.isas.jaxa.jp/~uchiyama/Site2/3C273_JPN.html
☆Successful Firing of Vega Second-Stage Motor
http://www.esa.int/esaCP/SEMH4REFWOE_index_0.html
☆Lunar West Side Story - the SMART-1 Movie
ESAの月探査機スマート-1が撮影した月面の画像をつなげて作られた動画です。
http://www.esa.int/SPECIALS/SMART-1/SEMN1GL8IOE_0.html
☆すばる望遠鏡で土星の新衛星9個を発見←注目!
2006年に土星の衛星8個が新たに発見され、更に2004年に発見されていた天体が衛星であることが確認されました。
2006 S4, S5, S6, S7は衛星Phoebeと、その他の5つは衛星Skathiと同じグループに属すると考えられます。
データはこちら
S/2004 S19 a = 18217125 km i = 153.3° e = 0.360 P = 912 y mag = 23.5 diameter = 8 km
S/2006 S1 18981135 154.2 0.130 970 24.6 6
S/2006 S2 22350000 148.4 0.341 1245 23.9 7
S/2006 S3 21132000 150.8 0.471 1142 24.6 6
S/2006 S4 18105000 172.7 0.374 905 24.4 6
S/2006 S5 23190000 166.5 0.139 1314 24.6 6
S/2006 S6 18600000 162.9 0.192 942 24.7 6
S/2006 S7 22290000 166.9 0.368 1237 24.8 6
S/2006 S8 17610000 155.6 0.418 869 24.5 6
☆宇宙ステーション補給機(HTV)プレス公開
6月23日に筑波宇宙センターにて公開されました。
http://iss.sfo.jaxa.jp/topics/2006/htvpress/index.html
☆小惑星2006 GY2と2004 DCに衛星発見
小惑星2006 GY2と2004 DCのレーダー観測により、衛星が発見されました。
小惑星2006 GY2のデータ:a = 1.8546853 AU P = 2.530 y e = 0.49432016 i = 30.59322570° ω = 216.67934766° Ω = 54.402762522° M = 320.848170° Epoch = 2006/5/6
小惑星2006 DCのデータ:a = 1.636161640 AU P = 2.090 y e = 0.400470391 i = 19.43238827° ω = 156.1986116° Ω = 75.0250033° M = 326.885728° Epoch = 2006/5/6
惑星探査機からの注目画像(やぎが勝手に選定w)
☆土星探査機カッシーニ
■初めて明らかになった小衛星ポリデウセスの形状
☆火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバー
■スピリットによる岩石「ハレー」の成分分析
■オポチュニティーから遠方に見えるビーグル・クレーター
(新着順)
☆Astronomy: Supernovae brought to light
超新星とは大質量星が晩年に崩壊し、莫大なエネルギーを放出する現象で(Ia型は異なる)、大量の物質が放出されます。
放出された物質が超新星残骸として観測されます。
超新星は私達の銀河系では100年間に数回起こると推定されるため、超新星残骸は銀河系内に数千個存在するはずですが、これまで観測されてきた超新星残骸はわずか265個でした。
これまでは観測できなかった古くて暗い超新星残骸を、中性水素原子のスペクトルである21cmの波長で観測する方法が紹介されています。
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7097/full/4411056a.html
☆Soft equations of state for neutron-star matter ruled out by EXO 0748 - 676
中性子星とは大質量星が最晩年に自らの重力を支えきれなくなって収縮した結果形成される天体で、中性子などで構成される高密度天体です。
中性子星の中心部を構成するものとして、エネルギーの高い他のバリオンやメソン(中間子)、クォークなどが理論的に考えられていますが、実際の中性子星の内部構造についてはよく分かっていません。
今回のNatureの論文は、中性子星EXO 0748 - 676の半径と質量の測定した結果、この天体においては軟らかい状態方程式が成り立たなかったことを報告しています。
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7097/full/nature04858.html
☆スペースシャトル「ディスカバリー号」の打ち上げ延期について
「コロンビア」事故後2度目のスペースシャトル打ち上げは、天候不良のため延期
http://www.jaxa.jp/press/2006/07/20060702_sts-121_j.html
☆Earth Observation satellites contribute to International Polar Year 2007-2008
http://www.esa.int/esaCP/SEMABMVT0PE_index_0.html
☆Kepler Crater as seen by SMART-1
月探査機スマート-1が撮影したケプラー・クレーターのステレオ画像です。
http://www.esa.int/SPECIALS/SMART-1/SEMBGLVT0PE_0.html
☆Opportunity Drives Towards "Beagle Crater" and Winter Advances on Spirit
火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバーが送ってきた最近の火星表面の様子を解説したビデオです。
http://www.jpl.nasa.gov/videos/mer/flightdir060630/
☆NASA Study Finds Clock Ticking Slower On Ozone Hole Recovery←注目!
南極のオゾンホールの回復が予想より遅れているようです。
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2006/ozone_recovery.html
☆Enceladus Exudes an Air of Mystery
土星探査機カッシーニは、衛星エンセラダスに大気があることを発見し、それが現在も続く地殻活動によって供給されており、さらにEリングの材料となっていることを発見しました。
http://www.jpl.nasa.gov/news/features.cfm?feature=1126
☆NASA's TRMM Satellite Captures Deluge in the U.S. Mid-Atlantic
http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/topstory/2006/trmm_floods.html
☆NASA Satellite Positioning Software May Aid in Tsunami Warnings
人工衛星のGPSが、津波警報に役立つかもしれません。
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2006-089
☆The Hooked Galaxy
ヨーロッパ南天天文台で撮影された、銀河の衝突です
銀河の衝突は、新しい星の誕生を引き起こします
http://www.eso.org/outreach/press-rel/pr-2006/pr-22-06.html
☆ロシアサービスモジュールを利用した3次元フォトニック結晶生成宇宙実験の実施結果について
http://www.jaxa.jp/press/2006/06/20060628_sac_3dpc_j.html
☆Double vortex at Venus South Pole unveiled!←注目!
ESAの金星探査機ヴィーナス・エクスプレスによる観測で、金星の南極地方の大気に二つの渦が確認されました。
http://www.esa.int/esaCP/SEMYGQEFWOE_index_0.html
☆MetOp-A gets green light for 17 July launch date
ESAが7月17日にバイコヌール宇宙基地より気象衛星を打ち上げます。
http://www.esa.int/esaCP/SEMOGREFWOE_index_0.html
☆NASA's Cassini Spacecraft Marks Mission Halfway Point
土星探査機カッシーニのミッションもちょうど半分を迎えました。
衛星タイタンの地表の解明や、衛星エンセラダスの地殻活動の発見など、様々な成果を収めてきました。
http://www.jpl.nasa.gov/news/spotlights/200606-cassini.cfm
☆Hubble Reveals Two Dust Disks Around Nearby Star Beta Pictoris←注目!
画家座β星には2枚のちり円盤があり、互いに4度傾いていることが、ハッブル宇宙望遠鏡の観測でわかりました。
http://hubblesite.org/newscenter/newsdesk/archive/releases/2006/25/full/
☆すばる、新しい形の円盤を発見 ~多波長赤外線でみる惑星誕生現場の姿~←注目!
HD 142527の原始惑星系円盤は円形ではなく、複雑な構造をしていることが分かりました。
内側で惑星が誕生している可能性や、他の恒星との相互作用を経験した可能性があります。
下はすばる望遠鏡のCIAOとCOMICSで観測されたHD 142527
http://subarutelescope.org/Pressrelease/2006/06/27/j_index.html
☆スピッツァー宇宙望遠鏡によるクェーサー 3C 273 の相対論的ジェットの観測←注目!
クェーサーからの光速ジェットからの放射は、ジェットにより加速された超高エネルギー荷電粒子によって生じるシンクロトロン放射であることがわかりました。
電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線での観測により明らかになりました。
http://www.astro.isas.jaxa.jp/~uchiyama/Site2/3C273_JPN.html
☆Successful Firing of Vega Second-Stage Motor
http://www.esa.int/esaCP/SEMH4REFWOE_index_0.html
☆Lunar West Side Story - the SMART-1 Movie
ESAの月探査機スマート-1が撮影した月面の画像をつなげて作られた動画です。
http://www.esa.int/SPECIALS/SMART-1/SEMN1GL8IOE_0.html
☆すばる望遠鏡で土星の新衛星9個を発見←注目!
2006年に土星の衛星8個が新たに発見され、更に2004年に発見されていた天体が衛星であることが確認されました。
2006 S4, S5, S6, S7は衛星Phoebeと、その他の5つは衛星Skathiと同じグループに属すると考えられます。
データはこちら
S/2004 S19 a = 18217125 km i = 153.3° e = 0.360 P = 912 y mag = 23.5 diameter = 8 km
S/2006 S1 18981135 154.2 0.130 970 24.6 6
S/2006 S2 22350000 148.4 0.341 1245 23.9 7
S/2006 S3 21132000 150.8 0.471 1142 24.6 6
S/2006 S4 18105000 172.7 0.374 905 24.4 6
S/2006 S5 23190000 166.5 0.139 1314 24.6 6
S/2006 S6 18600000 162.9 0.192 942 24.7 6
S/2006 S7 22290000 166.9 0.368 1237 24.8 6
S/2006 S8 17610000 155.6 0.418 869 24.5 6
☆宇宙ステーション補給機(HTV)プレス公開
6月23日に筑波宇宙センターにて公開されました。
http://iss.sfo.jaxa.jp/topics/2006/htvpress/index.html
☆小惑星2006 GY2と2004 DCに衛星発見
小惑星2006 GY2と2004 DCのレーダー観測により、衛星が発見されました。
小惑星2006 GY2のデータ:a = 1.8546853 AU P = 2.530 y e = 0.49432016 i = 30.59322570° ω = 216.67934766° Ω = 54.402762522° M = 320.848170° Epoch = 2006/5/6
小惑星2006 DCのデータ:a = 1.636161640 AU P = 2.090 y e = 0.400470391 i = 19.43238827° ω = 156.1986116° Ω = 75.0250033° M = 326.885728° Epoch = 2006/5/6
惑星探査機からの注目画像(やぎが勝手に選定w)
☆土星探査機カッシーニ
■初めて明らかになった小衛星ポリデウセスの形状
☆火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバー
■スピリットによる岩石「ハレー」の成分分析
■オポチュニティーから遠方に見えるビーグル・クレーター
偶然こちらのサイトに伺いましたが、とても詳細な専門サイトですね~!
私も天文や科学に関心があり、宇宙のイラストを描いたりもします。 今回あのガガーリンについて簡単にですが記事にしました~よろしかったら是非遊びにいらして下さいね~、いつかこちらのリンクを貼ってもよろしいでしょうか?~ではまた!
リンクについてですが、貼っていただいて結構です。ただ、このブログは私のホームページ「やぎの宇宙旅行」の姉妹サイトとして運営しているものなので、私としては「やぎの宇宙旅行」の方へのリンクを貼っていただきたいと思います。URLは左側のブックマークをご参照下さい。