▼津山洋学資料館
10/1は「国際コーヒーの日」。制定理由は、国際協定によって、コーヒーの新豆の出荷が始まるのが9月末で、その翌日がコーヒー豆の年度始めとなるからとあります。コーヒーと縁の深い岡山県津山市を探訪してきました。私の生まれ落ちた街でもあります。津山市城東地区の「津山洋学資料館」には「珈琲」という熟語の発案者、宇田川榕菴(うだがわ ようあん)の資料が展示してあります。
そもそも外来のコーヒーは、江戸時代に出島で貿易を行っていたオランダからもたらされました。外来語なので、それに日本名(漢字)をあてなければなりません。そこで津山藩の蘭学者・宇田川榕菴は、これに「珈琲」という漢字をあてたのです。外来語の発音を聞いて、それに漢字の音をあてたのでしょうが、それだけではなかったようです。というのも、「珈琲」には玉飾りのかんざしという意味があるからです。榕菴はコーヒーの赤い実から、かんざしの玉飾りを思いついたのだと思います。これが「珈琲」という漢字表記の由来です。つまり津山市は「珈琲」の発祥地ということになります。
榕菴は他にも、当時の日本に存在していなかった西洋の言葉に、次々と漢字をあてていき、特に化学用語の多くは、榕菴が考案した造語といっても過言ではありません。「元素」という言葉を造り、そこから酸素・水素・窒素・炭素などの元素名を案出しています。化学用語としては、酸化・還元・溶解・気化・凝固・昇華・沸騰・蒸気・飽和などはもとより、物質・成分・法則・分析・濾過・装置・圧力・温度・結晶・中和・試薬・繊維などもあげられます。他に生物学用語としての細胞や属も榕菴の造語とされています。
▼津山市城東地区
洋学資料館のある付近には、古い街並みや酒造会社などがあります。ここから東にもう少し足を伸ばせばB'zの稲葉浩志さんの実家もあります。
▼オダギリジョーさん
現在NHKで放送されているテレビドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」のシーズン2へ出演中ですが、彼も津山市出身です。この作品では自ら脚本・演出・編集を手掛けています。主演は池松壮亮さん。ドラマの内容はさておき、シーズン2では、松田龍平と松田翔太、松たか子、黒木華さんなども加わり豪華なキャステイング。オダジョーの奥さん、香椎由宇さんも占い師役で登場していますしお笑いコンビの次長課長の河本準一さん(オダジョーと同級生)や橋爪功さんの運転手役で出ている甲本雅裕さん、たまたまなのかわかりませんが、岡山県の出身者も多いです。
今日も素敵な一日になりますように。