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初心忘るべからず

(時代祭:2018.10,22撮影 京都市)

京都は時代祭ですね。

昨日は北風強く、時雨てまるで11月終わりの晩秋のような1日でした。
午前中、ケアマネさんと共に部屋で特別養護老人ホームの父に面会、痩せて小さくなっていました。何かを伝えたいのでしょうがなかなか言葉にならず。
「(家に)帰りたい」というのは聞こえ、最後に還る時、「元気でやれ」と言いました。頑張って欲しいし、意識は十分あると感じ少し安心した次第です。

昨夕のニュース7、老舗駅弁メーカーの食中毒に関し、社長の記者会見の様子が放映されていました。
521人もの人が食中毒になってしまったのは、多忙な故にご飯を外注したため、温度管理や衛生管理に不備が生じてしまった。
「慢心と油断があった」との理由。駅弁って地方色が強くて、○○地方、○○県の特産の素材、遠く離れた土地の者にとっては、ワクワクする弁当なのです。
旅はしなくなりましたが、「駅弁フェア」が開催されていれば、買って帰ります。
明治25年の創業とのことでしたが、世阿弥が風姿花伝を発展させた「花鏡」の中に記した言葉を忘れてはならないと思います。

是非の初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず

「是非」は成功や失敗を繰り返す若い時のことで「時々」は人生の節目節目のこと、「老後」はそのまま、歳をとった後のことなのです。
単に初心を忘れるなということではなく、この3つの時の初心を忘れるなと言っています。
「初心者で下手だった頃の自分を忘れないで努力しよう」そんな思いが大切だと思います。ニュースを見ながらふとそう思ったのと同時に、
「老後の初心」の域になった私自身も惰性に流され、初心を忘れ、驕り高ぶり、いい気になっていないか原点回帰しました。

コメント一覧

ken
https://blog.goo.ne.jp/nice_day002
1948ofさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

そうでしたか。心残りもあおありで大変でしたね・
私も、もっと〇○をというのがあります。
皆さん、親の介護をなさった方は一様に「大変」ということを伺っていました。その言葉通りでした。


「年寄り笑うな行く道じゃ」
いずれ私も行く道、迷惑をかけたくないと思いますが、これだけはどうなるかわかりません。今を大切に精いっぱい生きるしかないですね。

ken
ken
https://blog.goo.ne.jp/nice_day002
なおともさん

こんばんは。
来たのがわかっているのだろうかと半信半疑でしたが、やはりわかっていたんですね。ぐっとくるものがありました。

「日に三度己を振り返れ」という諺もありますけどなかなかできてません。心の片隅には、持ち続けていかねばならないですね。

ken
1948of
良いお話しを読ませて頂き有り難うございます。亡き義父母、母の晩年を思い返し悔いが残っています。介護の大変さを思うと、これからの毎日の過ごし方を我が身に置き換え考えさせられました。
なおとも
こんにちは。
お父さまの強い愛情を感じ、心打たれます。
言葉が短い程、強い力を感じます。

初心忘るべからず、この言葉は誰にも当てはまる
本当に人間として生きる基本の言葉の様に思います。改めて我が身も振り返りたいと思いました。なおとも
ken
https://blog.goo.ne.jp/nice_day002
yukiさん

こんにちは。
ありがとうございます。

本当に胸が詰まる思いでした。
会社に行くとも、うわごとのように言ってました。
100歳。お母さまセンテナリアンでいらしたのですね。
そして、娘さんにも優しい言葉をかけて、素晴らしいお母さまです。
いいお話をありがとうございます。

心配しなくてもいいから頑張れとしか言えませんが、短い言葉でしたが親子の気持ちが通じた瞬間だったと思います。

ken
yuki
https://blog.goo.ne.jp/h-miwa57
お父さまの言葉・・・。
母がお世話になっていた時も、「家に帰りたい」と言った時は、胸が詰まる思いでした。
その後、それも分からなくなって、帰りたいとは言わなくなりました。
>「元気でやれ」
母は100歳になった時も、80歳の娘に対して「あんた可愛いよう!」嫁に対しては「いつもきれいだよう~」私には若いねぇ~、まだ働いているの?ダンスはしているの?」と言っていました。
親が子を思う気持ち・・・。
子が親を思う気持ち・・・。が、そこにありました。
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