時には、旅の日常

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2022/04 琵琶湖疎水鴨東運河散策・桜鑑賞-02 仁王門通~蹴上駅

2022-04-15 22:47:03 | 京都
琵琶湖疎水の鴨東運河に沿って冷泉通から南へと向かい、二条通を越えてもう一筋南の通りである仁王門通を東へ、地下鉄東西線の蹴上駅まで歩きます。

<<2022/04 琵琶湖疎水鴨東運河散策・桜鑑賞-01>

冷泉通から二条通を経て仁王門通へと至る南北の沿道も、疎水べりは桜並木が続き、見頃となった桜の花をたっぷりと鑑賞しながらの、そぞろ歩きを楽しみました!
仁王門通から、再び疎水と共に東へと向きを変え、南禅寺近くに位置する地下鉄東西線の蹴上駅まで、途切れることのない満開の桜の風景を愛でながらの散策でした。

<琵琶湖疎水>


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冷泉通(れいせんどおり)の南で、京都市街を東西に貫いている二条通が、琵琶湖疎水の鴨東運河(おうとううんが)を跨いでいる橋の上から、疎水の南の方向を望みます。
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疎水の両側にも桜の樹が植えられていて、特に疎水の西側(右側)の桜並木は歩道となっているので、桜の花が満開となったこの頃にここを歩くと、桜のトンネルをくぐっているかのような気分を味わうことができます♪

疎水の東側(左側)の大きな建物は、みやこめっせ(京都市勧業館)です。



歩道沿いの桜並木は、結構水際に植えられているので、桜の木々が伸ばした枝が、疎水に垂れているようにも見えます。
満開の花の重みで、枝が垂れているかのようにも思えてきますね。

本当に、桜の花が水面に降りこぼれているかのような景色でした。



冷泉通から南へと下がって来た道路が、二条通の一筋南で東西に走る仁王門通と交わる交差点附近の疎水。
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ここで疎水も、南北から東西へと、流れる向きを90度変えます。
その角の辺りにも、見事な満開の桜の樹がありました。

疎水の正面には、平安神宮へと突き当たる神宮道が疎水を跨ぐ慶流
橋の、朱色の欄干が見えています。



撮影の瞬間、ハトが飛び立ちました!

飛び立ったハトの後ろ姿…地面をヨタヨタ歩いている姿からは、想像がつかない程のカッコよさです^^
ポッコリなお腹は相変わらずですがw、翼のシャープな美しさが、印象的でした。



京都国立近代美術館脇の、疎水の風景。

この辺りから東は、疎水べりに植わっている桜の密度が高くなっているように感じられました。
ここでも満開の桜の花が、水面に降り注ぐかのように、咲き乱れています。




東へ歩を進めると、程なくして、京都国立近代美術館に隠されていた平安神宮の大鳥居が、巨大な姿を現してきます。
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大鳥居の下を通る神宮道が疎水を跨ぐ慶流橋も、すぐ目の前まで迫ってきました。
下の画像の右端、満開の桜の樹の手前に、疎水から分かれて南の祇園方面へと流れ下る白川が流れ出していて、仁王門通は同じ名称の仁王門橋で、その白川を跨いでいます。



朱の欄干の慶流橋上から、今度はこれまで歩いてきた西の方向を眺めます。

満開の見事な桜並木が、ここでも疎水の両側を埋め尽くしています。
満開の桜は、本当に見栄えがしますね!



慶流橋上の歩道はこのように、道往く人々、桜の疎水を眺める人々とで、ごった返しているかのような盛況を呈していました。

少し前まで、私もこの中の一人でしたw
引き続き東へと、散策を続けます。



神宮道の、大鳥居。
人や車との対比で、この鳥居の巨大さが分かりますね!

大鳥居をくぐった先の突き当りに、平安神宮の応天門が見えています。
平安神宮は、平安遷都1100年を記念して内国勧業博覧会が京都で開催された1895年(明治28年)に、平安京の大内裏の一部を復元する形で創建された神社です。

また、大鳥居の西側(左側)には、京都府立図書館の、レトロな建物も見えています。



京都国立近代美術館や京都府立図書館と、神宮道を挟んで東側に建つ、京都市京セラ美術館(京都市美術館)脇の疎水べりも、京都国立近代美術館脇に劣らぬ高密度な桜並木が、圧巻です!
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桜の時期に疎水を巡る、十石船が疎水に浮かぶ眺めもまた、風情のあるものですね。
うららかな、春の昼下がりの風景です。



神宮道の一筋東の岡崎通に架かる橋から西の方向、神宮道の慶流橋が疎水を跨ぐ姿を眺めています。

水のある風景は本当に、気分まで潤いを与えてくれているように思えます。



岡崎通の東側の、疎水の北側には、京都市動物園があります。
動物園の敷地内も、疎水べりにずっと桜が植えられています。

こちらの桜の木々も、すっかり満開…春爛漫を謳歌していますね!

画像の右奥、疎水の南側には、岡崎十石船の発着場があります。
岡崎十石船は、そこから出発して、夷川船溜まりでUターンして戻ってくるのですね。



満開の桜花の花房を、アップで撮影。

この小さな花の塊が、細い枝にたわわに連なり、目を見張らせる美しい満開の姿の元になっているのですね!
おしべの一つ一つも白く可憐な花弁を背景にして、くっきり浮かび上がるようにはっきりと見て取ることができます。



鴨東運河の東端である、南禅寺船溜までやって来ました。
京都市動物園の敷地も、岡崎通からずっと、疎水に沿って続いてきました。

その名の通り、この南禅寺船溜は、さらに東(画像右方向)へまっすぐ進んでいくと、程なく南禅寺へと行き当たります。
また、ここで、北から流れてきた白川が合流し、ここから仁王門橋で白川が南へ分岐するまでの間は、疎水と白川が流路を共有しています。



南禅寺船溜附近の、仁王門通の歩道の様子。
春の陽気に誘われて、たくさんの人出で賑わっていました。

鴨東運河はここまでですが、琵琶湖疎水の名のとおり、疎水は琵琶湖へと通じており、ここからなお東へ遡ります。



南禅寺船溜からこの先向かう蹴上(けあげ)までは、高低差がかなりあるので、琵琶湖疎水は水路ではなくレールを敷き、レールの上を走る台車に船を載せて運ぶ、インクラインとなっています。
船を載せる台車には、ケーブルが繋がれていて、一種のケーブルカーのような仕組みで、この斜面を上り下りしていました。

画像はインクライン下端部で、レールの端から南禅寺船溜が見えています。



こちらは、インクラインの斜面の様子。
インクラインの両側も桜並木となっていて、桜の見どころの一つとなっています。

船をそのまま載せる台車が行き来していただけあり、レールの軌間はとても広くなっています。




かつては台車の通り道であったインクラインは、今日では散策路として整備されています。
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画像右端の柵の右側は、これまで歩いてきた仁王門通の歩道。
インクライン上も、仁王門通の歩道も、人でいっぱいです!



インクライン上に、台車が保存されています。
台車の上には、船も載っています。

近くで見ると、巨大な台車の迫力が伝わってきます!



鴨東運河の方から進んでくると、インクラインに沿って、登り坂が断続的に続きます。
仁王門通が三条通と合流した後、道は徐々に勾配がきつくなっていきます。

歩道の頭上は、ちょうどインクライン沿いの桜並木の木々が伸ばした枝で咲き誇る満開の花々のアーチとなっていて、上り坂のきつさを忘れさせてくれます。



歩道で、頭上の桜を見上げてみました。
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眩しい陽射しに透ける花弁の景色もまた、乙なものです!
同じアングルでよく見上げる、秋のモミジとはまた違った、華やかな眺めですね。



この日の散策のゴールである、蹴上駅までもう少しの所で、この小さなトンネル、「ねじりまんぽ」が姿を現します。
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ねじりまんぽは、インクラインが通る下を通行できるように作られたトンネルで、1888年(明治21年)に完成しました。
インクラインを上り下りする台車の重量に耐えられるよう、煉瓦をスクリューのように見える斜めに組んでいて、そのねじれたように見える煉瓦の組み方から、「ねじりまんぽ」と呼ばれるようになりました。
「まんぽ」とは、「トンネル」を意味する古い言葉とのことです。
トンネルもインクラインに対して直角に交わるのではなく、斜めに交わるようにして、強度を保っています。

トンネルの扁額には、琵琶湖疎水の生みの親、第三代京都府知事・北垣国道により、「雄観奇想(ゆうかんきそう/見事な眺めと優れた考え)」と揮毫されています。
反対側には、「陽気発処(ようきはっするところ/精神集中して事にあたればどのような困難にも打ち勝てる)」の扁額があり、こちらも北垣国道の揮毫によるものです。

ねじりまんぽは、蹴上駅から南禅寺・永観堂方面へと抜ける、ショートカットルートとなっています。



京都市営地下鉄東西線の、蹴上駅に到着しました。

ねじりまんぽを意識したような、煉瓦の意匠が印象的な駅の出入口です。
駅の背後、満開の桜との組み合わせも、素敵な眺めでした!



蹴上駅から六地蔵行の地下鉄東西線に乗車し、帰路に就きます。

京都市営地下鉄の東西線、全線100%地下区間で、地上へは全く姿を現しません。
車庫も地下にあるという、地下にこだわる徹底ぶり?!
ホームドアも、ご覧のとおりのフルスクリーンタイプで、電車の到着時以外はホームと線路とがほぼ完全に遮断されています。



今回、二条大橋から蹴上駅まで、沿道の桜並木を眺めながらの散策でしたが、距離にすると約3km弱の道のりでした。
途中で何度も足を止めて、満開の桜が咲き誇る風景に眺め入り、1時間40分程かけての、気持ちの良い散策でした。

京都には、数多くの寺社仏閣も桜の名所となっていますが、それ以外でも、様々な景観で色々な桜の花が咲く眺めを堪能できることができるということを、あらためて実感しました♪

束の間の、素晴らしい桜の饗宴の時期が過ぎると、次は新緑の季節。
萌える緑も是非鑑賞しに、どこかへ出掛けてみたいと思います。



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