時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

おれんじ食堂の旅-08~SPECIAL<3>

2015-02-19 18:03:47 | 九州/日本
 薩摩高城を出発した、「おれんじ食堂2号」の車内では、いよいよランチタイムの幕開けとなります。

 薩摩高城で心ゆくまで鑑賞した、東シナ海の紺碧の海原を、今度は流れる車窓越しに楽しみながら、沿線の味覚満載のスペシャルランチに舌鼓を打ちます♪

 景勝スポットでは、速度を落として走行したり…と、美しい風景をたっぷりと堪能する心配りも万全な、「おれんじ食堂」での美味しい食卓で過ごしたひと時…時間の経過も忘れ、悦楽に身を委ね続けていました。

 <おれんじ食堂>
 <肥薩おれんじ鉄道>


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


 薩摩高城(さつまたき)を出発間近の、『おれんじ食堂2号「SPECIAL」』。

 撮影後、急いで跨線橋を渡って「おれんじ食堂2号」が停車している側のホームへ移動、出発の1分前には、何とか車内へと戻ることができました(^^;)



 薩摩高城を出発後しばらくの間は、紺碧の東シナ海に沿って走行します。

 空と海の、素晴らしいブルーのグラデーションが広がる美しい景色を、飽きることなく眺め続けます。
 この日も、甑島列島の島影が良く見えていました。



 どこかトロピカルな、南国の情緒たっぷりな風景。

 シャープな水平線が、実に爽快な眺めですね!



 当然のことながら、人形岩も、綺麗に見えていました。
 「おれんじ食堂2号」も、人形岩の附近では速度を落として徐行。
 慌てず、じっくりと眺めることができました♪

 夕景の眺めが最も美しいとされる人形岩ですが、真っ青な海を背景にした図も、実に印象的です。



 美しい東シナ海沿いを走行中に、時刻はちょうど正午を迎え、スペシャルランチがスタート!

 沿線のレストランとのコラボによる、地元産の山海の恵みを存分に生かした、フルコースのランチの始まりです(^г^)



 まずは前菜ですが、何と11品!!
 2つのお重に盛り付けられて出てきました。
 その内の、1つ目のお重です。

 紙に包まれているのは、「黒豚のカツサンド」。
 その周りに、「季節野菜のスティックサラダ」に「入来金柑の甘露煮」、「出汁巻き卵」、「カマンベールチーズ オレンジマーマレード添え」、「ミニトマト」、「黒豚ポロニアソーセージ」の面々がw、美味しそうに並んでいます^^



 「黒豚のカツサンド」です!
 前菜でありながら、これだけでも相当のボリューム。。。

 それでも、お昼時を迎えて、食べ物の受け入れ態勢の整った胃腸に、黒豚のコクを味わいながら、美味しく吸い込まれていきましたw



 2つ目のお重にも、素敵な前菜がタップリ^^
 「真鯛の昆布〆 枕崎産本枯れ節まぶし」と「季節野菜の白和え」、「甑島産たか海老の唐揚げ バルサミコ風味 レモン添え」、「早堀り筍の酢味噌和え」に、食欲を焚きつけられますw

 これらのどれもが、沿線や南九州の産品ばかり!
 早くも、地産地消を満喫です♪



 「エリンギ茸の黒豚ベーコン巻き」と「椎茸のフライ」。

 この食材全てが、薩摩川内市の東部に位置する入来(いりき)という地区の産品とのことです。



 テーブルに運ばれてきた、美味しそうな山海の幸の盛付けを楽しんでいる最中にも、窓の外には、東シナ海の雄大なパノラマが広がる絶景が続いています。

 やはり、海面にも反映するような紺碧の青空が、東シナ海にはピッタリですね!



 沖合に浮かぶ、甑島列島の島並み。
 方角からして、手前に濃く見えているのが上甑島、その向こうにうっすらと見えるのが下甑島でしょうか。

 海上にポツンと浮かぶ1艘の小舟の風情が、素敵です。



 甑島列島の九州との位置関係。

 平成16年(2004年)の市町村合併により、甑島列島全域が薩摩川内市の一部となりました。



 スティックサラダをいただいています。

 車窓を流れる美しい景色を眺めながらの、極上ランチを堪能しましょう♪



 エリンギ茸、黒豚ベーコン共に、しっかりとした厚みで歯応えも最高です!
 口の中に広がる、ベーコンとエリンギの旨味の堪らない美味しさの虜となっていましたw



 まだまだ長い道中なので、少々構わないだろう…と、珍しく昼間からビールをオーダー^^

 もちろん地ビールで、その名も「SHIRANUI ROMAN」!
 八代海(不知火海)の風物詩である、「うたせ船」をモチーフにしたラベルが、目を引きます。
 ブルーベリーの香り高い、ちょっと変わった「Fruits Roman」を頼んでみました♪
 香りはフルーティなブルーベリーですが、飲み口はスッキリとしたドライな味わい。
 爽やかにいただけた、不思議なビールでした^^



 バラエティ豊かな前菜をちょうど堪能し終える頃に、「おれんじ食堂2号」は、阿久根に到着しました。

 この駅に立ち寄るのも、昨年(平成26年/2014年)末から3度目となり、すっかりお馴染みな感じにw
 訪れる時間帯が全て異なるので、三様の雰囲気を楽しむとしましょう!



 お昼時の、明るい陽光が降り注ぐ中に佇む、阿久根の駅舎。

 木材や、外壁のベージュの色彩が、青空と良くマッチしていますね♪



 「おれんじ食堂2号」は、阿久根に18分間停車します。

 主要な停車駅では、長めの停車時間をとってあるので、こうした駅前のちょっとした散策も楽しめてしまいます^^

 駅前の植え込みで、南国ムードに溢れている、阿久根駅前です。



 阿久根駅から西へ延びる道路を100mも進めば、漁港の岸壁に突き当たります。
 正面に見えているのは、漁協の建物で、建物を通して海が見えていますね。



 阿久根駅に戻り、コンコースで一休み。

 木材を多用した駅舎内は、天井も高く、ゆったりとした気分で寛げます♪
 天井から吊り下がった、暖色系の照明もまた、素敵な雰囲気を醸し出すのに一役買っているようです。



 肥薩おれんじ鉄道のマスコットキャラクター、「おれんじーず」。
 沿線で穫れる柑橘類からデザインされたキャラクターたちです。

 6種類の柑橘が、大きさの順に整列w
 左から、きんかん、温州みかん、デコポン、甘夏みかん、ボンタン、晩白柚(ばんぺいゆ)…とのこと。
 柑橘だけでも、これ程の種類が沿線の特産とは…羨ましいです!



 日のよく当たるホームの一角で、至福の時をお過ごし中の猫さん^^
 人間たちのアイドルでしたw

 阿久根駅にも駅長猫の「ミーちゃん」がいるそうで、この猫さんが「ミーちゃん」なのかな?



 駅前を散歩し、猫さんに相手をしてもらっている内に、出発時刻が迫ってきました。

 車内へと戻り、出発を待ちます。



 阿久根を出発してしばらくすると、薩摩高城からずっとその海辺を走ってきた東シナ海ともお別れです。

 紺碧のグラデーションと寄せる白波の、素晴らしい風景を見納めるべく、しっかりと脳裏にも刻み込みます!



 阿久根出立後、ランチタイムはまだまだ続きます^^

 「本日のスープ」は、じゃがいものポタージュ。
 これまたお馴染みとなった、沿線近くに浮かぶ長島産のじゃがいもを使った、あっさりとしていながら円やかな風味を味わえて、身も心もホッコリと温まるスープでした。



 「おれんじ食堂2号」は、東シナ海沿岸を離れ、ツルの越冬地でもある、出水平野へと出てきました。

 車窓からは、田畑で餌をついばむ、ツルの姿を目にすることができました!



 快調に鉄路を駆ける、「おれんじ食堂2号」。

 内陸へと入ると速度を上げて、出水へと疾走します。



 車窓風景は、海から里のそれへと変わって、山並みを遠くに眺める、穏やかな景色となりました。

 畑を黒く覆って、何を栽培しているのでしょうね。



 田園風景の中を走り抜けた「おれんじ食堂2号」は、やがて出水に到着。

 薩摩高城を出発してから約1時間、始発駅の川内からは、1時間50分が経過していましたが、素晴らしい沿線風景と食事とにすっかり魅了され、時間の経過をすっかり忘れて満喫した、出水までの道中でした^^

 出水から先は、まだ2時間を掛ける行程が控えています!
 まだまだお楽しみ半ばの、長丁場のスローライフ旅を、引き続き堪能します。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プー太郎)
2015-02-19 19:42:36
九州はやはり青空が似合います。美しい風景をみつめながら次にだされるメインのお料理は何かなっと楽しみにしていたのですが次回のお楽しみ!
阿久根駅前の街灯が濃いブルー色に染め上げられているのが印象的です。紺青色の電車もそうですが太陽の土地ではこのような色彩が映えますね。
フランスのトゥルーズ郊外の高速道路の街灯もグリー系の色に染められている場所があり、それを見るたびに「南に来た」と思います。


返信する
プー太郎さん。 (taろう)
2015-02-19 21:28:52
南国の魅力は、明るい日射しと抜けるような青空!
ただ眺めているだけで、気分もスカッと晴れ渡りますよね^^
このお重に入った前菜、「おれんじ食堂」の広報紙を乗車後に見て、初めて「前菜」ということを知りました。
メインといっても十分に通用するクォリティとボリュームでした♪
明るい日射しと深い濃紺色、その明暗のコントラストとブルーの潤いのイメージが、とても情感に訴えるのでしょうね。
列車名が「おれんじ」なのにブルーの車体、というのも、意表を突いてインパクトを感じさせる狙いがあるのだと思います。
返信する
Unknown (タヌ子)
2015-02-20 22:59:39
南国らしい青が凄く印象的な画像の数々。
充実のランチだなと思ったら、オードブルだったんですね。
これだけ食べたらメインが入らなくなりそうですが、ちゃんと座りっぱなしにはならないスケジュールが組まれているんですね。
黒豚のカツサンドが凄く美味しそう。
猫ちゃんは人慣れしてるようだし、首輪をしているので、きっとお客さんのお出迎えを担当しているミーちゃんなのでしょう。
黒い多いということは、色白の野菜ですよね。
ホワイトアスパラにしては時期が早すぎるし、何でしょうね?
返信する
タヌ子さん。 (taろう)
2015-02-21 00:04:56
東シナ海のブルーは、反則級に鮮やかで美しい色彩に輝いていました。
列車内から眺めても、透明度の高さが分かる、澄んだ海水にも、驚嘆しました!
私もメインかと思いました(^^;)
薩摩高城の見晴台造成もそうですが、こちらの創造を遙かに凌駕する演出が、「おれんじ食堂」最大の魅力でしょうね。
これだけの品数をいただいても、満腹感どころか、次のメニューを期待させてしまう、絶妙の「ボリュームコントロール!?」に、脱帽です!
流石鹿児島、カツサンドの黒豚は、ジューシィでしっかりした肉の旨味を味わいました。
南国の猫は、皆穏やかですね♪
畑の覆いは、列車もスピードを出していた区間でしたので、結局分からずじまい…スタッフさんに聞いておくのでした。。。
返信する

コメントを投稿