時には、旅の日常

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リピーター九州横断旅行-02~おれんじ食堂 CRUISING DINNER<2>

2015-05-14 20:51:15 | 九州/日本
 水俣を出発後、いよいよ「おれんじ食堂」でのディナータイムの幕開けです。

 平成27年(2015年)3月14日のダイヤ改正から、「SUNSET DINNER」と銘打ち、八代海(不知火海)に沈み行く夕日を車窓に沿線の豊かな恵みをいただく、新たなディナー便となったばかりのメニューを楽しみに待ちます!

 天候にも恵まれて、美味しい食事と共に楽しむ車窓風景もまた、八代海の素晴らしい夕日の眺めを堪能することができました。

 沿線産品のたくさんのお土産など、おもてなしも変わらずハイレベルな「おれんじ食堂」の旅を、終点の新八代まで満喫しました。

 <おれんじ食堂>
 <肥薩おれんじ鉄道>


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 駅舎のリニューアルを済ませたばかりの、真新しい装いが夕日に眩しい水俣駅。

 13分間の停車時間が経過し、間もなく出発する「おれんじ食堂」の車両へ戻ります。



 「おれんじ食堂」の車内カウンタースペースでは、「SUNSET DINNER」の準備に大忙し!

 スタッフさん達が、カウンター上にズラリと並べられたお皿に、テキパキと料理を盛り付けていきます。

 この日の「おれんじ食堂 CRUISING DINNER」の便は、ほぼ満席の盛況。
 壮観ですね^^



 前後しますが、水俣到着前に配られた、食前酒ならぬ食前酢!?
 イチゴ酢とのこと。
 苺のフルーティな風味と、口当たりの良い酢の酸味とのバランスが良く取れていて、美味しくいただきました。

 苺からでも、酢を作れるのですねぇ。。。



 こちらも、水俣到着前に注文した、焼酎。
 今回は、熊本の米焼酎をいただいてみることにしました♪

 鹿児島の芋焼酎の品揃えが多くて、熊本の米は少数派;
 …何という銘柄か、聞くのを忘れました(爆)



 それでは、いよいよ「SUNSET DINNER」の始まりです!

 まずは、前菜五種。
 「玉葱のムース 長島産生うにのせ、水俣野菜のゼリーよせ、長島夢一水産鮮魚の燻製ひと口手まり寿司、水俣チーズと八代トマト 生春巻きカプレーゼ、水俣おれんじと八重ファーム黒豚ベーコン」という、盛りだくさんの前菜でした^^
 一品一品はひと口サイズでも、五種もあると、結構なボリュームになりますね…まぁ、いつものアレでw、美味しい食べ物で満腹中枢のタガが外れたのと、このディナーに備えて、この日の昼食までの食事を極力抑えたおかげで、あっという間に全部いただきましたw

 薩摩高城(さつまたき)出発後にいただいた軽食と同じく、野菜の新鮮さと美味しさは、特筆モノですね!
 「鮮魚の燻製」という、珍しげな一品も、スモーク特有の香ばしさと旨味が効いていて、まさしくハムのような食感と、魚のあっさりした美味しさとを、同時に堪能することができました♪
 手前のクラッカーの下にも、黒豚ベーコンが隠れていました^^
 生春巻き…ぼやけてしまいましたが;、口いっぱいに広がるチーズのコクを満喫しました!

 私の出身地である三重県四日市市と同様に、どうしても未だに「公害」のイメージが先に頭に浮かんでしまいますが、野菜、チーズ、オレンジ…と、被害を克服した豊かな魚介類に加えて、大地の恵みにも恵まれた水俣の地を充分に実感することができる、「おれんじ食堂」の旅です。



 これも、とても興味深かった、「玉葱のムース 長島産生うにのせ」。

 新たなる食の奥深さへの驚きを、毎年のようにもたらしてくれる「おれんじ食堂」のメニュー開発に携わっていらっしゃる方々の閃きと技量に、脱帽です!

 基本的に、玉葱を拒絶する体質(要するに玉葱嫌いw)のため、メニューの文字を見た瞬間に「うぇぇ…」となりましたが、覚悟を決めてw、口へと運んでみると…玉葱の香りを上品に残しながら、フルーティな甘味を感じさせる美味しさに驚かされました。
 長島産生うにの、円やかで濃厚な甘味も、ムースと絶妙にマッチしていました♪



 前菜がまだまだ続く、驚きの展開!

 「焼き野菜のキッシュタルト、棚田米のサラダ、自家製ピクルス ローストポーク」の、前菜三種。
 焼き野菜は蓮根のようでした。
 棚田米サラダに添えられていた鮮やかな色彩が目を引いた海老も、とっても美味。
 土地柄でもあるのでしょう、ポークの美味しさは、折り紙付きですね^^



 パンも、地元・水俣のパン屋さん、「Un Pain(アン・パン)」が手掛けた、「おれんじパン」。

 自家製酵母パンの、香ばしさ満点の風味を楽しみます。
 大きさも、なかなかのものでした。



 スープは、「赤鶏のコンソメ仕立て」。
 「コンソメ」といいながら、赤鶏の出汁がシッカリと出ていて、大変濃厚で重厚な美味しさが尾を曳くスープでした。
 とても円やかなコクがクセになる、素敵なスープ…お代わり頼めば良かった。。。



 ようやく、メインの登場となりました(^г^)

 「本日の鮮魚のポワレ、足赤海老のオーブン焼き アメリケーヌソース」です♪
 見るからに美味しそうな盛付けの見た目も楽しんで、美味なる海の幸に舌鼓を打ちます。

 「本日の鮮魚」は…またしても伺うのを失念;;
 盛付けに目を奪われて、すっかり「いただき」モードへ突入していたようです(^^;)
 結構な品数の前菜を完食してきていたにもかかわらず、苦もなく美味しく平らげました!
 胃もたれしないあっさりした白身に、コクのあるアメリケーヌソースが絡み合った美味しさは、益々食を進ませましたw

 一尾丸ごとオーブン焼きにされた足赤海老も、殻の香ばしさとジューシィな身のしっかりとしたプリプリな歯応えを堪能。

 華やかなメインに相応しい風格も味わうことのできる、素敵な逸品でした。



 途中の駅で、くまモンラッピング車両とすれ違い。

 本拠地?・熊本県では、すっかり空気の如く、何物にも違和感なく溶け込んだ感のある、くまモンです^^



 やがて、レールは再び海へと寄り添っていきます。

 今度の海は、九州と天草とに挟まれた、不知火海(しらぬいかい)とも呼ばれる八代海。
 白波立つ豪快な荒々しさが魅力の、東シナ海とは対照的に、波穏やかな内海です。
 何度も書いていますが、この異なる素晴らしさを持つ2つの海の美景を、1つの路線(肥薩おれんじ鉄道)で堪能することができることも、「おれんじ食堂」の魅力ですね。

 「SUNSET DINNER」の銘に相応しい、夕暮れ時のシーンの幕開けです。
 「おれんじ食堂」の走行する肥薩おれんじ鉄道は、この後しばらくの間、八代海沿岸の地形をなぞるようにレールを延ばして、八代方面へと向かいます。



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