時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

リピーター九州横断旅行-03~おれんじ食堂 CRUISING DINNER<3>

2015-05-17 13:39:34 | 九州/日本
 「おれんじ食堂 3便 CRUISING DINNER」は、行程終盤、八代海に沿って、しばらくの間走行していきます。

 「SUNSET DINNER」と銘打ったディナーコースのメインのメニューに舌鼓も打ち終わった頃で、八代の街へも、だいぶ近付いてきました。
 ディナー名のとおり、八代海に沈みゆく夕日を眺めながらの、言わば行程のクライマックスにも思える美しい風景の中を「おれんじ食堂」は走り抜け、終着駅・新八代へのラストスパートに掛かります。

 <おれんじ食堂>
 <肥薩おれんじ鉄道>


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 肥薩おれんじ鉄道の終点・八代へだいぶ近付いてきたあたりで、レールは、八代海(不知火海)の波打ち際すぐの所を、地形に沿ってカーブを繰り返しながら進んでいきます。

 西の空へ沈みゆく太陽が照らし出す、美しい風景の虜となりました!
 強い逆光で一面鈍色となった海面に、夕日が照らす一条の黄金の燦めき…黒い島影となった、対岸の天草の様子からも、車窓からの視線が釘付けとなる他はない眺めです。



 逆光でなければ、この八代海沿岸でも、海の色は透き通った美しいブルーとなります。
 線路際の護岸のすぐ外側まで海の迫る、絶景を約束されたような、肥薩おれんじ鉄道の沿線です。

 この八代海の眺め、天候に恵まれれば、天草越しに、更に長崎県となる島原半島の雲仙普賢岳をも望むことができます!
 画像の対岸中央やや右に、うっすらと見えているのがお分かりでしょうか。



 この日は、全体的には晴天でしたが、天候は下り坂。
 夕刻には、このように、かなり雲が多くなっていました。

 そのおかげか、夕日の光線を浴びて、雲の様子も幻想的な、素敵な光景にすっかりと魅了されています♪

 対岸の島影から、線路際の波打ち際までを結ぶ、黄金の光の「道」…飽くことなく眺め続けていられる風景でした。
 走行中の列車の中から眺めていることを、半ば忘れています。。。



 海辺の小さな駅で、対向列車との行き違いを待ちます。

 全く先を急ぐことのない、ゆっくりとした時の流れの中を往く、「おれんじ食堂」。
 贅沢な時間の使い方に、真の「ゆとり」からくる、満ち足りた気分が心地良い旅路です^^



 細い道路と、海際を譲り合いながら走行します。

 複雑で美しい模様を描く雲に覆われつつある空は、高い所は青空をなお保ち、低い所は茜に染まっているという、不思議な光景を披露していました。
 海面の光沢の按配も、素晴らしいですね!



 八代海沿岸を走行する頃に、ディナーコースのトリを飾る、デザートが運ばれてきました♪

 「フォンダンショコラ」をメインとしたデザートです(^г^)
 甘さ抑え目の、大人なテイストのフォンダンショコラ。
 その深いコクを、舌の上で存分に味わいました!

 苺のムースや、オレンジ等のフルーツも付いています。
 こちらは、甘酸っぱい、スッキリとした美味しさをいただきました。

 前菜からデザートに至るまで、美味しさ、美しさ、ボリューム、全てにおいて大満足な、「おれんじ食堂」の新たなディナーコースでした^^



 八代到着を前に、球磨川橋りょうを渡ります。

 もろもろの事情により、少し後方からズームで撮影したため、奥行き感のない映像となっています;

 球磨川橋りょうを渡り終えると、間もなく、肥薩おれんじ鉄道の終点・八代へ到着します。
 「おれんじ食堂」は、八代からJR鹿児島本線へ乗り入れて、一駅先の新八代まで走行します。



 18時36分、「おれんじ食堂 3便 CRUISING DINNER」は、116.9kmの行程を3時間44分で走破、終着駅の新八代へ到着しました。

 今回も、4時間近い乗車時間を、少しも退屈することなく過ごせたサービス内容に感謝です!!
 下車時には、毎度感じる名残惜しさに後ろ髪を引かれながら、長いようであっという間にも感じられた、「おれんじ食堂」の素敵な空間に別れを告げます。

 乗客を降ろした後、「おれんじ食堂」の車両は、もと来た八代方面へと引き返して行きました。。。
 熊本方面へ向かう、後続の電車を待つため、降りたホームにそのまま残っていたので、取り残されるような寂寥感を感じて、一つの旅が終わった感慨に浸っていました。
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 新八代には九州新幹線の駅もありますが、今回は、熊本まで在来線で向かいます。
 「おれんじ食堂」の到着から23分の待ち合わせで、熊本方面へ向かう、鹿児島本線の普通電車に接続します。
 時刻は、18時59分…周囲はみるみる暗くなりつつありました。

 ホームで待っている方々の多くは、私同様「おれんじ食堂」からの乗り換え客です。



 新八代から熊本までは、およそ33km。
 乗車した普通電車は、19時33分に熊本到着。
 新八代からの所要時間は、34分でした。

 到着した熊本は、真新しい高架のホームで、ウッディな上屋が印象的でした。



 19時半を過ぎて、すっかり夜の帳が下りた、熊本駅前。

 この日は熊本で1泊です。

 次の目的地へ移動する翌日に備えて、駅前のホテルで早めに床に就きます。
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 この日、「おれんじ食堂」でいただいた、沿線の「お土産」。
 相変わらず、ドッサリといただきました^^

 手前左から、「たまごスープ、さつまいもチップス(出水)」、「きびなご黒酢炊き(阿久根)」、「八代産い草コースター(車内)」。
 奥は左から、「御立(おたち)の塩含有のシュガーバターラスク(車内)」、「カレーパン(佐敷)」、「薩摩川内産ハウスきんかんの酢(薩摩高城)」。

 定番となっているものもあれば、来る度に変わっているものもあり、バラエティに富んだお土産ラインナップ♪
 そのボリュームに、頬も弛みますw



 これも、「お土産」として、水俣で提供された逸品。
 リニューアルされた、新しい水俣駅舎内にオープンしたカフェレストラン、「旬菜カフェ水俣屋」でふるまわれました。

 お茶碗の中は、豆腐でした。
 オリーブオイルが掛かっていて、風味豊かな味わいを楽しみました。
 カフェらしく?、マルゲリータのピザの一切れも添えられていて、こちらも美味しくいただきました。



 こちらは、「おれんじ食堂」停車駅で、停車中にホームで催される、「駅マルシェ」で購入した産物。

 手前は、「おかずいりこ(佐敷)」。
 前回乗車時に初めて購入して、すっかりお気に入りになった逸品です^^
 固い歯応えが病み付きなる、美味しいいりこを、今回も駅マルシェで発見し、即買いしましたw

 奥は左から、「薩摩川内産サワーポメロのジャム(薩摩高城)」、「熊本県産の晩白柚(ばんぺいゆ)ジャム(水俣)」。
 肥薩おれんじ鉄道沿線は、「おれんじ鉄道」の名の如く柑橘の栽培が盛んで、ジャム等の加工品も豊富です。
 手造りのジャムも多いようで、駅マルシェでも、色々な柑橘の美味しそうなジャムが、たくさん販売されていました。
 主に、プレーンヨーグルトに垂らしていただいています♪
 爽やかな柑橘の風味が素晴らしいです!



 阿久根で購入した、「ぼんたん最中」。

 阿久根特産という柑橘の、ボンタンに惹かれて購入しましたw



 「ぼんたん」と銘が入った、ボリューム感タップリな最中でした♪
 ふっくら感のある、丸みを帯びた形も、ボンタンをイメージしてのものなのでしょうか^^

 兎に角、かぶり付きたくなるような形状をしています。



 最中は薄く、その分餡がギッシリと詰まっていて、ビックリ!!

 仄かに苦みを感じる、ボンタン特有の甘い風味をタップリと味わえる、優しい口当たりの美味しい餡でした。

 「おれんじ食堂」の食事、沿線の豊富な物品等々、肥薩おれんじ鉄道沿線は、本当に美味しい産物に恵まれた地域ですね。
 毎年乗りに行きたい「おれんじ食堂」はもちろん、沿線をのんびりと巡り歩いてみたい思いをより強くした、今回の「おれんじ食堂」の旅でした。



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4 コメント

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Unknown (プー太郎)
2015-05-18 05:54:18
黄金の光の「道」、まさに詩の世界ですね。
山より海に強く惹かれます。
球磨川橋りょう通過の映像は運転席のお隣で撮られたものなのでしょうか。バックグラウンドに流れるミュージックは景色の雰囲気にピッタリと合い見事な選曲だなっと感心しました。
ビターなチョコレートは苦手なのですがラズベリー、イチゴ、オレンジなどの酸味のあるフルーツと一緒に頂くと美味しく感じます。



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プー太郎さん。 (taろう)
2015-05-18 20:59:40
夕暮れ時のセピア色からモノトーンに染まる、逆光の風景は、幻想的な美しさで、ついつい見とれてしまいます。
黄金色に染まる太陽は、モノトーンの景色の中で、唯一の華やかなアクセント。
その鮮やかなコントラストに魅せられるのでしょうね^^
球磨川橋りょうの動画、今回は先頭車の、運転台のすぐ後ろにあたる位置から、ズームを効かせて撮ってみました。
バックで流れているミュージックは、「おれんじ食堂」に乗り込んだミュージシャンの生演奏です♪
デザートは、ビターと酸味の風味が効いた、大人のデザートでした。
3月に刷新した、新しいメニューも、始めから終わりまで、素晴らしく美味しくいただけた、「おれんじ食堂」のコース、年を経るごとに素敵に進化しています。
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Unknown (kiki)
2015-05-19 22:49:02
おれんじ食堂、毎回趣向を凝らしたお料理の数々、これだけバラエティー豊かな列車でのお食事って他にはないでしょうね。
ぼんたん最中、最中も好き、ぼんたん飴も大好きな私は絶対にはまりそう~。ちょっと苦味の効いた味、う~ん分かります♪食べてみたい・・・・。
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kikiさん。 (taろう)
2015-05-19 23:34:50
毎年メニューや趣向を劇的に変える「おれんじ食堂」、このような観光列車の中でも、サービスのレベルは最高の部類に挙げられるでしょうね。
愛知や神奈川等、日本全国からも多くの方が、「おれんじ食堂」に乗りに来るのも、納得です。
ボンタンの風味豊かな餡がタップリ詰まって、ボリューム的にも大満足なボンタン最中、きっとkikiさんのお眼鏡にも適うはずです^^
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