ドラマのあらすじ http://hicbc.com/tv/tsukiniikufune/story/
脚本は北川悦吏子さん。
やはり和久井映見は演技上手いなぁ…。
盲目という役所をきちんと演じきっていました。
理生は目が見えない分、その他の感覚が研ぎ澄まされている。なので涼太の嘘を見抜いてしまう。
それは涼太が理生を思いやっての優しさだったりするんだけど、逆に理生を傷つけてしまったり…。
理生が涼太の嘘を初めはスルーするのも切なかったです。結局は指摘するんですが。
そういうとこ、すごくわかるなぁ。
そういうちょっとした機微を丁寧に描いてる大人のラブストーリーでした。
「僕たちは、おそろいの闇の中にいた」
このセリフ、心に沁みたなぁ。
あと、岐阜県郡上の美しい自然の中で描かれている所にも意味があるなぁと。
理生は香りをすごく大切にし、花などの自然を肌で感じようとする心を持っている。
そういう人となりがよく伝わるシチュエーションだし、エンドロールでは小鳥のさえずりといった自然の音が使われていて、見えないかもしれないけれど理生のいる世界はそんな音で溢れているのだと気づかされました。
押しつけがましくなく、目が見えないことはどういうことなのかについても改めて考えるきっかけにもなりました。
北川さんの人に対する眼差しの温かさがすごくいいなっていつも思います。