リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

新聞報道より 長良川漁協 アユ生態独自に調査

2005-07-14 10:09:05 | サツキマス研究会/長良川調査会
長良川漁協 アユ生態独自に調査

中日新聞 社会面 20050714

水資源機構打ち切り受け 堰の影響見極め
 長良川河口堰(ぜき)=三重県桑名市=のゲートが全部閉まり本格運用が始まった一九九五年七月以降、アユやサツキマスの漁獲量が減り続けている問題で、中流を漁場に持つ長良川漁協(事務所岐阜市、玉田和浩組合長)は、アユとサツキマスの遡上(そじょう)・降下状況など、魚の生息実態を独自に調査することを決めた。

 魚の調査は、堰を管理する水資源機構が行っているが、本年度から調査項目を大幅に縮小。アユは堰の魚道の一部で遡上を確認するだけとなり、岐阜市などの中流での遡上数や、ふ化したばかりの仔(し)アユの降下数の調査などを打ち切った。

 機構と国の「中部地方ダム等フォローアップ委員会堰部会」は今年三月、調査縮小を了承したが、外部の専門家らは「詳しい調査を続けるべきだ」「これまでの調査内容も十分とは言えない」などと批判していた。

 同漁協は、秋の降下期にゲートを上げ下げするだけでも生息状況は改善するとみており、漁師らの協力を得て詳しいデータを集め、分析結果を機構側に示してゲート操作を要求していく考え。

 アユは、羽島市の河口三十キロ地点付近から、岐阜市の河口五十八キロ地点にかけて網による漁が行われている。独自調査では、大きさをみるほか、下あごにある孔(あな)の数から天然アユか放流された人工アユかを判別する。また、ふ化後四日ほどで海へ降下する必要がある仔アユを、堰間近の上流で採取してふ化後の日数などを調べ、堰が降下の支障となっていないかどうかをみる。

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