リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

伊自良湖コクチバスで意見交換会

2006-04-11 17:55:05 | 異人録 外来生物を巡って
コクチバス今月から調査/伊自良湖/山県市、研究者と意見交換会

 山県市の伊自良湖で、外来生物法により放流などが禁止される特定外来生物に指定されたコクチバスの生息が確認された問題に関する意見交換会が十日、同市役所で開かれ、魚類研究者と行政担当者が現地調査の実施や駆除の研究の連絡機関となる合同協議会の設置などを協議した。

 伊自良湖では、昨年秋に三十匹以上のコクチバスが確認された。放流されたとみられるが、伊自良湖から伊自良川を経て長良川に入り、生態系を崩す恐れが指摘されている。同市は今年九月に行う水抜き作業の際に駆除を検討しており、県は本年度に伊自良川の外来種の生息調査を行う。

 こうした動きに合わせて、日本魚類学会自然保護委員で岐阜経済大学の森誠一教授らが意見交換会を企画し、同湖を管理する同市、県、環境省、国交省、長良川漁協、日本魚類学会自然保護委員会メンバーら約二十人が出席した。

 会合では、研究者らがコクチバスの生態を説明。長良川漁協外来生物担当の新村安雄さんが「コクチバスの産卵期は四月から五月。この時期は捕獲がしやすい」と話し、産卵期中の調査などを要望。また、市を事務局とした協議会の立ち上げが提案された。 同市は「対策を進める窓口的な役割を検討したい」とし、森教授は「県と市から前向きな意見があった。地元の理解を得ながら、今月下旬から産卵期の現地調査を進めたい」と話した。

《岐阜新聞4月11日付朝刊社会面》

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