タンポポや

　ダイエットである。近くに行くときは自転車も使わず歩くことにした。

　徒歩で散策を始めてから気がついたことがある。ボクの家の周辺のタンポポのことだ。
　いままで、あまり関心を持って見ていなかったのだが、家の近くに咲いているタンポポはほとんどが在来種のタンポポだった。

　うかつな話だが、タンポポを見かけても、どうでセイヨウタンポポだろうと思い込んでいた。田んぼの畦のタンポポが背の低いものが多いなあと思って、花の裏をみたら、立派なニホンのタンポポだった。セイヨウタンポポと在来のタンポポは外総苞片（花びらを覆っている一番外側のがく）が開いているか、開いていないかで区別する。
　このタンポポは開いていないね。


　近くを歩き回って花の裏をひっくり返してみるとすべてがニホンタンポポ。

こちらのHPによるとニホンタンポポもいくつかのタイプに分けられている。
タンポポの観察　HP

このHPによる写真や特徴からはカントウタンポポ（シナノタンポポにも見えるけど、？タンポポの区別は外総苞片で行うのだというが、細かな突起がない。）

　意外なものを身近なところで見つけた。朝から貴重なものを見たようでご機嫌である。比較のためにセイヨウタンポポを探しに行こうと思った。

　と玄関先に先頭写真の小さなタンポポがあった。おーこんなところに、いつ生えたのだろう、と花を裏返してみた。外総苞片が開いている。


　セイヨウタンポポだった。

　セイヨウタンポポは攪乱された後の荒地などにいち早く花を咲かすという。また、種が軽くて遠くまで広がりやすい言う。あるいは、その可能性が高いのだが、ボクが車に付けてどこからか持ってきたかもしれない。

　川での調査ではとんでもないものを運んでしまうことがある。一昨年、全国的にコイヘルペスが流行ってからは、水系を移動するときには次亜塩素酸ソーダでウエイダーや網を消毒していたのだが。陸上植物については、迂闊だったなぁ。

　タンポポや。
セイヨウタンポポといって、憎ぅわないが。ここで種を付けることは勘弁願いたい。ごめん。