ココヨリトワニ

野球と文章書きに生きる男、空気王こと◆KuKioJYHKMのブログです。(人が死ぬ創作文があります、ご注意を)

自分ロワ第12話  永遠にして一瞬の安心

2009-01-05 23:54:10 | 自分ロワ
※注意:残虐描写が含まれます

私は、望月サナギ。
いろんなことを想像して遊ぶのが好きってだけで、他にはこれといって特徴のない中学生だ。
そう、私はただの中学生なんだ。なのに、なんでこんなことになったんだろう?
いつもの様に、布団の中であれこれ考えながら寝たはずだった。なのに目が覚めた時には、あの部屋にいた。
そして金髪のかっこいい男の子が、「今から殺し合いをやってもらいます」と言い出して……。
変な格好をしたおじいさんの首が、吹き飛んだ。
あまりにも非現実的な光景に、私は頭の中が真っ白になってしまった。
そして、気が付いたらこの煉瓦造りの建物の中にいた。
はっきりとは見えなかったけど、あそこにはフユちゃんとマナミさんもいたみたいだった。
二人とも、私の大切な友達だ。死なせたくない。
けど、どうすればいいんだろう。私は武術の心得とかないし、頭もよくない。本当に普通の中学生なんだ。
私なんかが頑張ったって、出来ることなんてほとんどない。本当に、どうすればいいの?
私が悩んでいると、足音が聞こえてきた。音の方向は、上から。誰かが、階段を降りて来るみたいだ。
どうしよう。殺されちゃう。逃げなきゃ。でも、怖くて足がすくんじゃって……。

「誰かいるのかい?」

声が聞こえるのと同時に、脚が見えてきた。すらっと長い脚だ。
脚に続いて、全身が見えるようになる。降りてきたのは、男の人だった。
顔つきを見ると、明らかに日本人じゃない。どこの国の人かまではわからないけど、とりあえず美形だった。
歳は、20歳くらいだろうか。でも見た目の若さの割には、風格というかそういうものがある気がする。

「これはずいぶんと可愛いお嬢さんだ」

私を見ると、男の人はそういった。

「かわいそうに、そんなに震えて。大丈夫、怖がることはない」

笑みを浮かべながら、男の人は私に近づいてくる。

「さあ、こっちに来なさい。私と一緒にいてくれるのなら、私は君に安心を与えてあげよう」

何だろう。この人の言葉に、すごく惹かれてしまう。まるで操られてるみたいに、フラフラと近づいていってしまう。

「そう、いい子だ……」

男の人の手が、私のほっぺたを撫でる。どうしよう、恥ずかしいのに何か抵抗できないよ……。

「さあ、一緒に行こうじゃないか。歓迎しよう、我が僕として」

ズブリ、と音がした。あれ、私の首……何か刺さってる……?
駄目だ、頭がボーっとする……。私から何かが抜けていくみたい……。
どうしたんだろう……私……。


◇ ◇ ◇


「おかしい……。なぜゾンビにならない」

ディオ・ブランドーは、不機嫌そうに呟く。その足下には、致死量の血を抜かれ息絶えたサナギが横たわっていた。
人間の体内から血を抜き取り、代わりに吸血鬼のエキスを注入する。それによって、死体は吸血鬼に従うゾンビとなるはず。
だがサナギの死体は、いっこうにゾンビになる気配を見せない。

(あのガキが、俺の体を弄ったか? 奴が本当に何でも出来るというのなら、そのくらいは造作もないだろうしな……。くそっ! 忌々しい!)

端整な顔立ちを悪鬼のように歪め、ディオは煉瓦の壁を叩く。

(まあいい……。たとえ僕がいなくとも、このディオに勝てる奴などそうはいまい。
 頂点に君臨するのは、このディオ以外にあり得ない!)

一転し、笑みを浮かべるディオ。その顔には、自らが得た吸血鬼の力への自信が満ちている。

(俺を倒せる可能性がある奴など、ジョジョぐらいだが……。あいつとてわずかに可能性がある程度。
 この吸血鬼の肉体と気化冷凍法があれば、ジョジョなどモンキーも同然!
 そして俺は優勝して、じっくりと邪魔者のいない世界を制覇してくれる! あわよくば、魔神の力とやらも手に入れてやるわ!)

おのれのバラ色の未来を想像し、ディオは再び笑う。

(しかし気になるのは、名簿にあったジョセフ・ジョースターという名前だ……。いったい、こいつは何者だ?)

少なくない時間をジョースター家の養子として過ごしたディオだが、ジョースター家にジョセフという名の親戚がいるという話は聞いたことがない。
ならば、偶然姓が一致しているだけの無関係な人物か? だが「ジョースター」という姓は、そうありふれたものではない。
それにこのジョセフという名前は、自分とジョジョの間に記されているのだ。
名簿全体を見た限り、名前が一定の法則に基づいて並んでいる様子はない。
となると自分とジョジョの名前が近くに記されていることから、関係者同士が近くに書かれているものと推察される。
ならば自分が知らぬ名前である以上、ジョセフ・ジョースターは間違いなくジョジョの関係者であるはずなのだ。

(……まあいい。気にはなるが、知らないものをいくら考えたところでわかるはずがない。
 ひょっとしたら、本人に会えるかもしれんしな)

考えるのをやめ、ディオは歩き出した。目指すのは更に下。そして、自分がいるこの塔の外。
今は夜、吸血鬼の時間だ。ここでじっとしているのはもったいない。一人でも殺しておけば、それだけ優勝が近づく。

(今が0時10分か……。ここからそう遠くには行かないことにして……。5時頃に戻ってくれば問題ないだろう。
 しかし、こんなに小型の時計があるとはな……。やはりこれも、魔神の力とやらの産物か?)

腕時計を物珍しそうに見つめながら、ディオは塔の外へと繰り出す。
帝王、始動――。

【望月サナギ@サナギさん 死亡】
【残り48人】


【一日目・深夜 G-5 断崖の塔前】

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式×2、不明支給品2~6
【思考】
基本:最後の一人となる。魔神の力が本物なら、それも手に入れる。
1:他の参加者を減らしていく。
2:5時には塔に戻る。
3:ジョセフ・ジョースターという名前が気になる。
※ウインドナイツ・ロッドの館で、ジョナサンたちと対峙する直前からの参戦です。
※ゾンビの製造は制限により封じられています。

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ジャンプロワの聖衣関連は燃えた

2009-01-05 23:24:49 | パロロワ
今日のぼやき

○剣客ロワ
志々雄&土方投下終了。
あっちでも少し書いたけど、自分の中の土方さんはぶっきらぼうで荒々しいイメージです。
今回書いたのは、「修羅の刻」の土方さんが軸になってますかね。
後は「風光る」あたりのイメージも入ってます。


○自分ロワ
久々に執筆。とりあえず後は推敲だけなんで、今夜中には投下できますかね。
では、次回予告でもどうぞ。

かがみ「はあ? なんで出場してない私が予告やらなきゃいけないのよ!
     理不尽だわ……。え? 殺し合いさせられるよりはましだろうって?
     そりゃそうだろうけどさあ……。何か納得いかないわ。
     次回、『永遠にして一瞬の安心』。
     全然予告になってない? 原作通りよ」


○ロワ派、クロスオーバー派、リレー派
本日の誤爆スレの話題。自分は紛う事なきクロスオーバー派です。
ガキの頃からマリオとロックマンとPC原人が共演する物語を妄想して興奮していた人間ですから。
諸君、私はクロスオーバーが好きだ。
……って少佐パロやろうと思ったけど、時間がないからまた今度にしよう。
ロワは他作品のキャラが手を組んだり、対決したりする状況を作りやすいのがいいですよね。
ロワのシステム自体がそういうものだから。
まあこの辺は、時間がある時にゆっくり解説書いてみましょうか。
そして武器・アイテムマニアである自分にとって、「支給品」というのも非常に重要なポイントです。
このシステムのおかげで、ややこしい理由を必要とせずに他作品のアイテムを使わせることが出来ますからね。
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あの腕輪は伏線だったのかー!

2009-01-05 18:59:36 | 感想
久々にジャンプ一言感想。ネタバレ注意です。

○ワンピース
バギーに続いて、懐かしい顔じゃないガネ……。

○NARUTO
せっかくの十周年で、作画がこれかよ……。

○ブリーチ
主人公のターンになったとたん、急に熱気が冷めた様な気がするのはなぜだ……。

○REBORN!
ここからはXANXUS無双か?

○ネウロ
やはり、もう最終局面なのか……。

○ぬらりひょんの孫
ククク、乱戦はテンション上がるぜ……!まあ、一騎打ちで決着ついちゃいそうだけどね。
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