ココヨリトワニ

野球と文章書きに生きる男、空気王こと◆KuKioJYHKMのブログです。(人が死ぬ創作文があります、ご注意を)

スローンラット キャラ紹介&用語解説

2025-02-26 21:32:30 | 感想
「Dia duit」とのつながりに関しては、未把握なので触れてません。

【あらすじ】
あの世とこの世の間にあるカフェ兼ホテル、「スローンラット」。
そこで働くのはクティとゾディという、人ならざる存在2人。
彼女たちは生者にはおいしいお茶と食事を、死者にはあの世に旅立つ前の最後のおもてなしを提供する。


【登場キャラクター】

○クティ
主人公その1。
スローンラット(厳密にはその周辺一帯)の管理者で、接客担当。
見た目は兎の耳が生えた幼女。
年齢は100歳を自称しているが厳密には「管理者となってからこの世の時間で100年」という意味であり、実年齢は本人も知らない。
よく「口が悪い」と評されるが言葉遣いが乱暴という意味であり、悪口や中傷の類はほぼ口にしない。

○ゾディアック
主人公その2。
スローンラットの調理担当で、通称「ゾディ」。
見た目は銀髪に褐色肌で、狐の耳と尻尾が生えた青年。
客に対しては礼儀正しい姿勢を崩さず、クティの奔放な態度をよく叱っている。
先代管理者であるベルの代からスローンラットで働いており、彼女とは恋人同士だった。
ベルが健在の頃は料理をしたことがなかったが、現在では他の店の味を完璧にコピーできるほどの腕を持っている。

○ベル
スローンラットの先代管理者で、クティの前世。
おそらく老衰によって死去し、後にクティへ転生する。
しかし彼女自身の人格もクティの中に残っており、時折クティに助言を与えていた。

○シェフ
間の世界で飲食店を営む、犬のぬいぐるみのようなモフモフの人外。
「転生前に食べたい三つ星グルメ」に認定されるほどの料理人で、彼の店には天国からやってくる客も少なくない。
年齢は1000歳を越えてからは数えていないとのこと。
かつてはスローンラットのある街に住んでいたらしい。
ゾディとは、ベルの生前からの付き合いがある。

○おリョウ
スローンラットの常連となっている、生霊の女性。
本来は入院患者であり、度々魂だけが抜け出してスローンラットにやってきている。
生霊状態ではいくら食べても太らないことと、イケメンと幼女の組み合わせを気に入っている。
死者とも普通に交流しているため死への忌避感が日に日に薄れており、ゾディに心配されている。

○アジノリ
とある女性が飼育していた猫。
頭頂部に黒い毛が四角形に生えている部分があり、それが名前の由来と思われる。
本来動物は人間とは違う死後の世界に行くが、飼い主が自分を儀式によって蘇生しようとしたため
それを阻止しようと考えた結果スローンラットのある街に迷い込んだ。
事態の収拾後、飼い主が人生を終えるまでスローンラットで待っていることを許され、住み着く。
クティのサービスにより、現在は人間と猫の姿を自由に切り替えられるようになった。

○組地
間の世界にある図書館の館長。
外見は長髪にひげ面、どてらを着た中年男性。
元は普通の死者であったが、「この世の全ての本を読み尽くすまで死ねない」とごねたため現在の立場に落ち着いた。
クティからは名前をもじって「くみちょー」と呼ばれる。

○本好きの客(本名不明)
読みかけの本に未練を残していた死者。
クティの案内で図書館を訪れた結果、読みたい本が多すぎてとても一晩では読み切れないという事態になり、
特例として長期滞在を許可された。
その後もクティが彼女の部屋を「1冊読み終わるごとに、新たな本が1冊追加される」というシステムにしたため、成仏のめどは立っていない。
当初はショートカットで隈がひどい女性の姿だったが、クティに姿を変えられることを教えてもらい、縦ロングのメイドの姿に。
その姿になったことで「働きたい」という欲求が生まれ、図書館で雑用として働くことになった。


【用語】

○スローンラット
クティとゾディが営む、カフェ兼宿屋。
「あの世とこの世の境目にある」とされているが、厳密には「あの世と繋がった、現世のとある街」にある模様。
クティとゾディの家は後述の間の世界にあり、2階に設置された姿見を通って毎日出勤している。
建物は2階建てで1階がカフェ、2階が宿泊用の客室となっている。
客室のドアは一つしかないが、その先は異空間に繋がっており、クティが毎回客に合わせた部屋を創造している。
また各部屋は並行して存在しているため、2組以上の客が同時に滞在することも可能。
死者はこの宿で一晩を過ごした後、天国へと旅立っていく。
ただし全ての死者を一つの店で引き受けるのは当然不可能であり、同じ役割の店が多数存在しているとのこと。

○スローンラットのある街
海辺にある、ヨーロッパ風の雰囲気の街。
生者も普通に出入りすることができ、それなりの数の観光客が訪れている模様。
ガイド誌には後述の理由から、「コスプレイヤーと猫だらけの街」と紹介されている。
SNSでの拡散を防ぐため、この街の中ではクティの力によりスマホはほとんどの機能が使えなくなる。

○間(はざま)の世界
あの世とこの世の中間にある世界。
人も人ならざるものも、平穏に暮らしている。
時の流れは存在するものの、この世と比較すると非常にゆっくり。
クティとゾディの家やシェフの店は、この世界に存在する。

○天国
善良な死者がたどり着く世界。
作中では、「天界」とも呼ばれる。
暑くも寒くもなく快適な生活が保障されるが、その分刺激が少ないらしい。

○死者
天国に行く前に、スローンラットへと導かれた者たち。
自分が死んだことを自覚している者としていない者がおり、後者には気付けのお茶が出される。
また自分が望む姿に変化している者と死んだ時の姿そのままの者もおり、後者には天使の輪がついている。
基本的に姿が変化している者=死を自覚していない者だが、例外もある。
死んだ時の姿をしている者も、クティから教えてもらうことで姿を変えることが可能。
また姿を変えた後も、過去を思い出した際などに元の姿に戻ることがある。
スローンラットのある街では生者も死者の姿を見ることができるが、天使の輪は見えないため生者との区別がつかない。
そのため、基本的に「コスプレイヤー」と認識される。
天国に行った後の死者は徐々に自我を失っていき、やがて新たな命へと転生する。
作中では間隔を空けて死亡した夫婦がほぼ同時に転生の兆しを見せていることから、
単純な時間経過ではなく「天国での暮らしに満足する」ことで転生が始まるものと思われる。
なおスローンラットに導かれるのは、天国に行ける善良な死者のみである。
悪人の魂は自分が不幸にした人間全ての人生を追体験させられた後で、さらに地獄へと送られるとのこと。

○気付けのお茶
自分の死を自覚していない客に対し、最初に出されるお茶。
自分が死んだことを自覚させる効果があるほか、パニックを起こさないよう精神を落ち着ける効果もあるようだ。

○猫
スローンラット周辺にはアジノリのように主人を待っている猫の魂が多数存在するのに加え、生きた猫もかなりの数が住んでいる。
そのため生者からは、「猫だらけの街」と認識されている。

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