●C. Anzac‘Orchidhurst’

※2018年11月11日内容更新（新画像追加等）

栽培・画像提供：山本一雄さん（神戸市）
■C. Anzac‘Orchidhurst’FCC/RHS
カトレヤ　アンザック‘オーキッドハースト’
(C. Marathon x C. Dominiana (01/01/1921))

■花色＝彩度の高い濃赤紫系
■花径＝8～12cmくらいの中輪系
■花型＝整型
■弁質＝厚弁
■花着き＝普通
■着花輪数＝通常１花茎に２～３輪くらい
■花期＝主に晩秋から冬咲き
■株姿＝コンパクト（やや葉がよじれる傾向あり）
■香り＝無し

以下、箇条書きにて
・旧属名表記 Slc. Anzac、Sc. Anzac
・属名変更以前は“ソフロ系”と呼ばれていた赤花の品種改良の礎となったクラシックの超有名銘花。
・一般に見かけることの出来るこの花の花径は10cm未満のようですが上手く作ると13cm近い花径になるようです。
・登録年代は非常に古い品種ですがメリクロン株があり比較的入手は容易。
・属名変更以前“ソフロ系”と呼ばれていた赤花は、その祖先に小輪や中輪系のものが多いことから子孫の花径を大きくし難く、よって現在の大輪系赤花品種改良の主流は Rlc. Oconee（オコニー）系、C. Lisa Ann（リサ・アン）、C. Royal Emperor（ロイヤル・エンペラー）系、等によるところが多くなっており、最近では“ソフロ系”と呼ばれていた赤花の出番は花色の濁りや暗さの改良のために、時折、隠し味程度に使われるくらいになっているようです。
・銘花 Ctt. Jewel Box（ジュエル・ボックス）等の親として、ミニ＆ミディ系品種の発展への貢献も多大。
・本種の子供の内でも傑出した優秀花 C. Vallezac（バレザック）を使った交配が現在までに多くなされているのですが、現在までには親の特長を忠実に継承し、それを超えるような特筆すべき好結果は出ていないようです。Rlc. Vallespin（バレスピン）等、有名品種も存在するのですが、残念ながら、C. Vallezac の、あの引き込まれそうな濃厚かつ鮮烈な“赤”は継承されていません。

◎C. Anzac の親品種の交配
・C. Marathon = C. Empress Frederick x C. Psyche (01/01/1908)
・C. Dominiana = C. dowiana x C. purpurata (01/01/1899)

◎交配系統図は、こちらをクリック！（協力＝Abiko Orchid Room　Ronさん）


＜C. Anzac を交配親とした品種登録実績一覧（一例）＞
・C. Copenhagen (C. Bow Bells x C. Anzac (01/01/1955))
・C. Lani Bird (C. Bonanza x C. Anzac (01/12/1967))
・C. Yasu (C. Hyperion x C. Anzac (01/01/1968))
・C. Mae Hawkins (C. Naomi Kerns x C. Anzac (01/01/1967))
・C. Lindores (C. Anzac x C. Ishtar (01/12/1943))
・C. Fantasy (C. Excellency x C. Anzac (01/01/1975))
・C. Yeong-Huei Chen (C. Moscombe x C. Anzac (01/01/1975))
・Rlc. Cosmo-Salmon (Rlc. George King x C. Anzac (04/02/1997))
・Rlc. Ranger Zac (Rlc. Ranger Six x C. Anzac (01/12/1988))
・C. Vulcan ((C. Anzac x C. Dominiana (01/01/1925))
・Rlc. Yvonne Capella (Rlc. Malworth x C. Anzac (01/01/1983))
・C. Li Cheng Ruby (C. Naomi Mountain x C. Anzac (24/06/2003))
・C. Catherine Wilfret (C. Maria Ozzella x C. Anzac (01/01/1973))
・C. Red Tide (C. Waianae Sunset x C. Anzac (01/01/1981))
・C. Horzac (C. Horace x C. Anzac (24/10/1990))
・Rlc. Memoria Hirokadzu Gauda (Rlc. Medea x C. Anzac (01/01/1970))
・Rlc. Sir John Carberry (Rlc. Norman's Bay x C. Anzac (01/01/1966))
・C. Marmara (C. Amber Glow x C. Anzac (01/01/1964))
・C. Autumn Delight (C. S. J. Bracey x C. Anzac (01/01/1955))
・Rlc. Bayzac (Rlc. Sunset Bay x C. Anzac (01/01/1974))
・C. Vagabond (C. Memoria Albert Heinecke x C. Anzac (01/01/1963))
・C. Enchanted Evening (C. Vallezac x C. Anzac (01/01/1967))


※C. Anzac の子供（於：2006台湾国際蘭展　画像提供：サンセットさん）
■C. Vallezac‘Billy Miles’AM/AOS
カトレヤ　バレザック‘ビリー・マイルズ’
(C. Golden Gate x C. Anzac (01/01/1960))
●C. Vallezac についての記事は、こちらをクリック！



※C. Anzac の子供
■C. Riffe‘Red December’AM/AOS, PC/JOS
カトレヤ　リッフェ‘レッド・ディッセンバー’
(C. Mysedo x C. Anzac (01/01/1961))
●C. Riffe についての記事は、こちらをクリック！



※C. Anzac の子供
■Ctt. Jewel Box‘Scheherazade’
カトリアンセ　ジュエル・ボックス‘シェヘラザード’
(Gur. aurantiaca x C. Anzac (01/12/1962))



※C. Anzac の子供（於：第３回 関西らんフェスタ　花径約13cm）
■C. Empress of Mercury‘Gwo-Luen（國倫）’AM/JOS
カトレヤ　エンプレス・オブ・マーキュリー‘グオー・ルウェン’
(C. Anzac x C. intermedia (01/12/1978))
●C. Empress of Mercury についての記事は、こちらをクリック！



※C. Anzac の子供（於：第３回 関西らんフェスタ　花径約11cm）
■C. Dizac‘Yoshiko Yamamoto’AM/JOS
カトレヤ　ディザック‘ヨシコ・ヤマモト’
(C. Dinah x C. Anzac (01/12/1963))
●C. Dizac についての記事は、こちらをクリック！



※C. Anzac の子供（於：第54回 高松三越洋蘭展　※画質が悪くてスミマセン！）
■C. Brandywine‘Burgundy Beauty’
カトレヤ　ブランディー・ワイン‘バーガンディー・ビューティー’
(C. Anzac x C. Lindores (01/12/1959))
●C. Brandywine についての記事は、こちらをクリック！



※C. Anzac の子供とされている未登録品種
■C. A. Takagi‘Kakiemon（柿右ヱ門）’
カトレヤ　Ａ・タカギ‘カキエモン’
　この品種は現在までのところ RHS には未登録なのですが、C. Ohbaku x C. Anzac の交配とされています。
●C. A. Takagi についての記事は、こちらをクリック！


＜C. Anzac‘Orchidhurst’画像集＞


於：第10回 関西らんフェスタ（2014/01）
■C. Anzac‘Orchidhurst’FCC/RHS
カトレヤ　アンザック‘オーキッドハースト’



花径約9cm
■C. Anzac‘Orchidhurst’FCC/RHS
カトレヤ　アンザック‘オーキッドハースト’



於：第５回 関西らんフェスタ（2009/01）※花径約10cm
■C. Anzac‘Orchidhurst’FCC/RHS
カトレヤ　アンザック‘オーキッドハースト’


我が家にて開花分（※2011年10月再補正、古い写真からのスキャンのため画質が悪くてスミマセン！）
■C. Anzac‘Orchidhurst’FCC/RHS
カトレヤ　アンザック‘オーキッドハースト’



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