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「大輪系カトレヤ交配種」の電照栽培の可能性について

2005年07月27日 12時55分42秒 | ■その他
※下記の内容は過去に僕が行った栽培方法の
一事例ということでここにご紹介するもので、
決してお奨めするものではありません。



■Blc. Pamela Hetherington 'Coronation' FCC/AOS
この画像は我が家の最高着花数記録12輪のツボミ時のものです。


■1つ上の画像の開花時の様子です。
ウチの環境ではこのくらいが限界だと思います。
ただ、ちょっと面白いのはこの株は
秋口(10月下旬くらい)に室内での栽培に切り換えた後は
蛍光灯の電照のみでの栽培だったことです。
品種によっては冬期は蛍光灯のみでの
栽培・開花が可能なようです。
ただし、画像をご覧頂いておわかりのように、
この時は現在よりさらに栽培技術が未熟で、
蛍光灯下での開花のため花の向きの矯正が
上手く出来ず、バラバラの方向を向いて咲いてしまっています。



■1花茎に2輪ずつ咲いたのですが
平均の花径は140~160mmくらいで
画像中央の花はその内最大のもので約180mmありました。
ウチでは頑張ってくれたほうです!



■栽培ケース解説図
・ケースの下半分は観賞魚用の90cm水槽(正面90×奥行き45×高さ45cm)を使用
・水槽の周囲に板を貼りケースの高さを増していました。
・板を貼ったケース全体のサイズは正面90×奥行き45×高さ100cm位
・株の出し入れ口以外は密閉
・観賞魚用蛍光灯32W×1で1日約12時間の光線照射
・下部に10cmほど水を入れ、加保湿
・エアレーションで水を攪拌し腐敗防止
・観賞魚用ヒーターで水を加温、サーモスタットで水温26度をキープし、
ケース内の加温と極微動ですが空気を流動
(※正直、この時はケース内の通気・換気には無頓着でした。
なんの病気にも罹らず無事栽培できていたのが不思議です)
・1日数回の手入れ・観察時の開閉時のみの換気
・ケース内面全面に銀色のアルミシートを貼り、
外部に光線が漏れないように、
出来る限りケース内が明るくなるよう工夫していました。
(※一切、外部からの光線を遮断していました)

上記のことから、品種(主に淡色系)によっては
無理に日光をあてることによる、ケース内の環境の急変から
株にストレスを与えるよりも蛍光灯(水草育成用ならベスト)のみ
による電照栽培により、株に対して安定した環境を与える方が
より、株を充実させ立派な花を咲かせられる可能性も
あるのではないかと思っています。
残念ながら数値記録をとっていませんでした(反省!)ので
現在のところは自信を持ってお奨めは出来ないのですが、
今後また機会をつくりこの栽培法の可能性も検証してみたいと思います。

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