■Pot. Hisako Akatsuka 'Volcano Queen' HCC/AOS
ポティナラ ヒサコアカツカ ボルカノクイーン
交配はPot. Honolulu Jewel x Blc. Scarlet Pokaiで1985年登録です。
コンパクトでややがっちりした株姿に花径130mmくらいの非常に香りの強く良い極整型中大輪花を着ける品種です。
非常に鮮烈な花色は特筆ものですが、交配親としての実績では現在のところはまだあまり好結果を残していないようです。
■Lc. Dal's Jackpot 'Black Berry'
レリオカトレヤ ダルズジャックポット ブラックベリー
交配はLc. Royal Emperor × Lc. Pirate Kingで1995年登録です。
ペタルがオーバーラップする見事に円い極整型花です。花径は約140mm前後。正直なところ株サイズのわりに花はやや小振りのようです。
また、必ずと言っていい程、リップに小さな奇形が出る性質が少し不安要素ですが、交配親として考えた場合には花型の改良に一役かってくれそうな気がして、ワクワクさせてくれる品種です。
ちなみに、この画像の花はかなり小振りです、魅力発揮度としては50%くらいの花ですので誤解の無きよう。
■Slc. Dixie Jewels 'Suzuki' FCC/AOS, SM/JOGA
ソフロレリオカトレヤ ディキシージュエルズ スズキ
交配はSlc. Madge Fordyce x C. aclandiaeで1977年登録です。
微細なダイヤモンドをちりばめたような美しい花弁を持つ、素晴らしいミディカトレヤです。
FCC/AOS,SM/JOGA等の輝かしい入賞履歴も持っている有名銘花です。
まるで人工物(良い意味で)のような独特な弁質の花は非常に花持ちが良く、冬期の室内でも普通に一ヶ月くらい咲いてくれます。とにかく美しい赤花です。ただし、栽培はやや難しく上級者向けです。
また、こういった有名銘花にはありがちな現象ですが、入賞時の本種は現在流通している本種よりも、「花」及び「株姿」がもっと大きく立派だったそうです。そういった本種を是非、一度機会があれば見てみたいものです。