釧路市議会2023年12月定例会報告のその4ができました。
学校教育を中心に記事を書きました。
内容は以下の通りです。
暑さ対策 🌞
昨年の猛暑で、市内の学校でも暑さ対策の必要性が出てきました。そこで市立小中学校の保健室にはエアコン、普通教室には大型送風機3台、職員室にも同じく3台、校長室には1台、合計するとエアコン39機、大型送風機1734台購入することが決まりました。これは前進ですが、特別教室や体育館は来年度以降の予算で検討していきたいとのこと。保健室だけではなく、普通教室にもエアコンは必要ではないでしょうか。また道立高校では今夏までに全ての普通教室にエアコンを設置することが明らかになっています。北陽高校も同じ扱いにすべきではないかと質問すると、「来年度予算で検討している」という答弁がありました。エアコンの普及など、学校の暑さ対策が急がれます。
夏休みの延長 👒
昨年の猛暑を受けて、夏休みを延長する方針が示されました。現在は夏季・冬季あわせて50日の休みを最大で56日まで伸ばすことが可能になります。それはよいことですが、一方で不安もあります。例えば、授業時間をどう確保するのか、年間行事をどうするのか、給食を食べられる日が減ってしまう、学童保育の日数を増やせるのかなどです。教育委員会からは、「7時間授業も必要になる。しかし教員の増員は考えていない。教える内容を減らすことは考えていない。学力テストをやめる権限は市にはない」などという答弁に終始。年6日休みが増えるのにも関わらず、教える内容は今のままでは、いっそうの詰め込み教育にならないか心配です。
山花小中学校の魅力 🏫
釧路市動物園近くにある山花小中学校は、各学年数人(3年生は0人)の小さな学校で、実際の授業の様子を視察してきました。小学校では複式でマンツーマンに近い授業が行われています。何よりもアットホームでのどかな雰囲気が特徴的でした。特認校として市内全域から通学が可能のため、学区外からの子どもの方が多くなっています。市街地での学校では不登校傾向の子どもも、山花では問題なく通っているそうです。しかし保護者による送迎が可能なことが入学条件です。山花まで毎日送迎することは大変なため、断念せざるを得なかったという保護者がいました。教育委員会にはスクールバスの運行を要望しましたが、方針は変えないそうです。小規模校に対するデメリットが強調されますが、視察をして改めて小規模校の良さを感じました。