釧路市議会2024年9月定例会の報告その3ができました。
今号は教育編として次のような内容になっています。
学校給食費無料化の財源は十分🥄
学校給食費を無料にすべきという質問は過去に何度も行っています。教育委員会からは毎回「学校給食法第11条で保護者負担となっているから」という答弁しか返ってきません。今議会では年に1度の監査講評があり、監査委員に質問できる機会がありました。「2023年度一般会計で予算が余った金額である不用額は約75億円。そのうち教育費では不用額と翌年度繰越額を合計すると5億円超。一方給食費として徴収しているのは約5億8000万円。給食無料化は財源上可能と言えるのではないか」と質問したところ、監査委員も否定はしませんでした。
学力テストは子どもの成長に必要なの?😥
今年も4月18日に小6、中3を対象に全国学力・学習状況調査(全国学テ)が行われ、採点結果が今議会で報告されました。今年の結果の特徴は、全国平均より5点以上低い学校が昨年より減り、逆に全国平均より5点以上高い学校が増加傾向になっていることです。しかし全国で全生徒に同じテストをしているのですから、平均点より低い学校は必ずどこかで現れます。点数競争の弊害を大きくするだけで、豊かな学力をつけることには役立ちません。どのようにして全国平均より5点以下の学校を減らしたのか質問すると、「過去問を取り組んだ」とのこと。模擬試験のようにするのであれば、希望者だけで十分です。全国学テには毎年数十億円もの予算がかけられています。先生を増やすことに使うべきではないでしょうか。
教室のエアコン設置は不十分🌞
最近の釧路の夏は暑い日が続きました。2023年度熱中症又はその疑いありとされた小学生は98人、中学生は110人いました。教育委員会は年度末までに各学校の保健室のみルームエアコン、教室には大型送風機を3台ずつ配置し、実際に稼働したのは今年の夏からでした。ただし阿寒地区では今年の夏から普通教室にもエアコンが稼働されました。それにより阿寒地区では昨年22人発生した熱中症疑いが今年は2人に減りました。エアコンの効果は絶大です。そこで釧路でもエアコンの設置を進めるべきと質問しました。教育長からは「児童生徒の健康には万全を期していく。今後の暑さの状況も勘案して取り組んでいきたい」という趣旨の答弁を引き出しました。
他方、暑さで勉強に集中できなかったという子どもがいたのではないかと追及しても、送風機で概ね満足を得られたと否定しました。