メジャー帰りのベテラン左腕、岡島と井川 年棒ダウンも再び日本で挑む(MONEYzine) - goo ニュース
メジャー帰りのベテラン左腕、岡島と井川 年棒ダウンも再び日本で挑む
ボールをリリースする際、顔を下に向ける個性的なフォームの中継ぎ左腕、岡島は2012年を福岡で迎えた。岡島は1993年、超高校級左腕として ドラフト3位、契約金6,500万円、年俸480万円で巨人に入団。先発では芽が出なかったものの、中継ぎ転向後は、課題の制球難も克服。年俸も巨人在籍 中に1億円を越え、2006年に移籍した日本ハムでもリーグ優勝と日本一に貢献した。
その後2006年オフにFA権を行使して、年俸総額 2年250万ドル(当時のレートで約2億5,000万円)でボストン・レッドソックスへの入団を決めた。メジャーでも大活躍し、幾度なくチームの危機を 救った。しかし2008年以降、けがの影響もあり、不本意なシーズンが続く。2011年もレッドソックスと総額230万ドル(約1億9,000万円)の1 年契約を結ぶものの、シーズン半ばで解雇。年末に決まったニューヨーク・ヤンキースとのマイナー契約も、身体検査で異常が発覚し、よもやの契約解除となっ た。
そして今年3月、かねてより獲得の意向のあったソフトバンクとの間で、1年契約で推定年俸3,500万円プラス出来高払いで話がまとまった。今回は身体検査も異常はなかった。
一方、高校時代には水戸のドクターKと称された井川慶は、1997年ドラフト2位で契約金8,000万円、年俸600万円で阪神入りし、プロとしてのス タートを切った。2001年、先発に抜擢されて以降は、最優秀防御率ほか、数々のタイトルを獲得するとともに、阪神のリーグ優勝の立役者にもなった。
2006年シーズン終了後、ポスティングによる独占交渉権をニューヨーク・ヤンキースが2,600万194ドル(当時のレートで約30億円)で獲得。年俸 5年2,000万ドル(約24億円)プラス出来高払いで契約が成立。井川は海を渡った。しかしメジャーでは、井川の欠点である制球難が行く手を阻んだ。技 巧派の多い日本とは異なり、パワーヒッター揃いのメジャーでコースを間違えれば、たちまちオーバーフェンスとなった。辛辣な地元メディアも容赦はせず、過 去10年のニューヨークのプロスポーツ選手のワースト10では1位に選出された。
そして2011年、本人は2012年もメジャーでのプレーを希望したが、オファーはなかった。この窮地を救ったのが、かつての恩師、岡田が監督として指揮を執るオリックス。2年契約、年俸1億円プラス出来高払いで日本のマウンドに立つ。
ともに6年ぶりの日本球界復帰となった両左腕投手。先発、中継ぎと持ち場は違うが、経験豊富な2人。ダルビッシュの抜けたパ・リーグを盛り上げてくれそうだ。