11月8日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
ふりこの如く
時計のふりこは、右にふれ左にふれる。そして休みなく時がきざまれる。それが原則であり、時計が生きている証拠であると言ってよい。
世の中も、また人生もかくの如し。右にゆれ左にゆれる。ゆれてこそ、世の中は生きているのである。躍動しているのである。
しかし、ここで大事なことは、右にゆれ左にゆれるといっても、そのゆれ方が中庸を得なければならぬということである。右にゆれ左にゆれるその振幅が適切適正であってこそ、そこから繁栄が生み出されてくる。小さくふれてもいけないし、大きくふれてもいけない。中庸を得た適切なふれ方、ゆれ方が大事なのである。
筆洗
2013年11月7日(東京新聞TOKYOWeb)
▼石牟礼道子さん(86)の随筆集『食べごしらえ おままごと』(中公文庫)はまさしく、「読むご馳走(ちそう)」だ。熊本の豊かな海と山の幸、そして田畑の実り。それを愛(め)で育む人々の姿。噛(か)みごたえのある文をじっくりと味わえば、思わず「ごちそうさま」と言いたくなる
▼その中の「お米」と題する随筆に、田植え機など夢のまた夢だった昔の米作のつらさを、「穂波を渡る風」のような声で物語る百歳のおばあさんが登場する
▼胸までつかる泥田に、折った木の枝を舟代わりにして入る。指で穴を掘って、下肥を手ですくい注いでは、一本一本苗を植えていく。骨が痛み病むような苦労を重ねて、実りの秋
▼新米でつくった赤飯を神仏に供えてから、ようやく「日々のわが心が粒になっとるお米」を口に含む。「ひとくち噛んだときのなあ、あの気持ち、わが躰中から香りが立つごとあったど」
▼こういう言葉を味わうと、コメの語源は「心を込めて作るから」という説にうなずいてしまうが、さて政府の農業政策には、どれだけ農家を思う心が込められているのだろうか。環太平洋連携協定(TPP)交渉で、「聖域は守る」との旗を下げかけたと思っていたら、減反制度を廃止する勢いだ
▼あれよあれよの大転換。「瑞穂(みずほ)の国」の未来像も示されぬまま、リストラまがいの合理化策だけが進められるなら、新米とて苦かろう。
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