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4月大歌舞伎勘三郎襲名興行

2005-04-26 15:04:27 | その他
昨日歌舞伎座へ行って参りました。
25日の千秋楽ということで大入りの満員です。

仕事を適当に切り上げ4時にさっさと退社。
4時半に歌舞伎座に着きました。二階の一番奥の席で、残念ながら
花道が全部見えません。ちょうど役者が立ち止まるスッポンのあたりが
ギリギリで視界に入るかな、という位置です。

おまけに前のご婦人が和服で帯が気になるのか背筋をずっとまっすぐに
されていて舞台が一部視界から欠けてしまう、という席でございました。
贅沢は言えません。席がとれただけでも有難いのに。

まずは市川家十八番の「毛抜き」から。
病が癒えた団十郎が弾正役で、毛抜きが勝手に動き出す一方、煙管は
全く動かず何故だがさっぱり解らないところを面白い表情やら、
寝っころがって頬杖ついてくれるやら、「何で毛抜きが動いて煙管は
動かない。はて合点がいかぬ、いかないもんね。」と天真爛漫、
豪放磊落の弾正を演じてくれます。

最後は天井裏に忍び姫君を磁力で操る悪者を槍で成敗するのですが、
あの磁石って昔から方位を示す磁石だったけか? 
前に見たときは御馴染みのU字型の磁石だったような気がするんだけど。
ともあれ団十郎丈の元気な姿を舞台で見られまずはひと安心。

休憩に引き続いて「口上」です。海老蔵はいいですねえ。
若いし何かオーラが出ています。初めて演じた弁慶を思い出しましたよ。
あれはウルウル感動モノでした。
左団次はまた例によってとんでもないことを言って笑わせてくれました。
又五郎丈は頑張って出ていましたが、隣にいた天王寺屋が益々元気に
なっていきます。声にも張りがありますしどこまでも元気はつらつ。
あの若さはどこから来るの。

さて今月から七之助が加わり中村屋は親子三人での揃い踏み。
やはり三人揃っていないとね、親の襲名披露なんだからさ。

最後はお待たせ。勘三郎の「籠釣瓶花街酔醒」。

ずっと前に八つ橋を中村歌右衛門が演じ次郎左衛門は八代目幸四郎が
演じたような記憶がありますけど、なにせ大昔のことで記憶がはっきり
しません。思い違いかも。どうもこの頃記憶が定かじゃありません。
困ったもんだ。

芝居が始まる前に一瞬真っ暗になります。明かりがつくと桜満開。
目映いばかりの吉原仲之町。綺麗、きれい、キレイ。吉原行きた~い!

あこがれの吉原へ来た田舎商人の次郎左衛門が花魁道中にびっくり
しているところから始まります。三浦屋の花魁八つ橋の花魁道中に
見入る次郎左衛門。まあしかし玉三郎の八つ橋の綺麗なこと。
ビューティフルでありんすよ。これじゃ佐野あたりの田舎絹商人
じゃあ魂抜かれてしまいます。

花魁道中の八つ橋にニン!と微笑まれてポカンとしたまま立ちすくす
ところなんざ堪らない光景です。あんなに綺麗でこの世のものとは
思えないほどの美しさ。誰だって宿へ帰るのはイヤになりますって。

それからというものは、八つ橋に入れあげての吉原通い。
通いなれたる土手八丁ってわけで、ついにはじゃらじゃらじゃらと
身請けの相談に。

ところが間夫繁山栄乃丞に責められ八つ橋は泣く泣く愛想尽かし
をします。

「濡れてみたさに来てみれば、案に相違の愛想尽かし。花魁そいつは
つれなかろうぜ。」

満座の中で恥をかかされた次郎左衛門は妖刀籠釣瓶を持ち出し
八つ橋を切ってしまうのでした。間夫役の仁左衛門は何か気品が
ありすぎる侍って感じがしました。勘三郎は愛想尽かしをされる
ところからが見もの。

花の吉原百人斬り♪、で終わる小唄があったんだけど題忘れちゃった。
久々の観劇でハレの日でありました。
急いで書き上げましたので誤字脱字があるかも。
あとで直します。何せ仕事中なんですから、ハイ。
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