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恒例 第28回浅草サンバカーニバルー当日

2008-09-01 22:38:14 | 音楽
ただの額縁ではありません。仕掛けがあるんです。


前日の夜は浅草の仲見世会館に寄って、衣装作りを
している皆さんの様子を見て、柳通りの見番の斜め前、
蕎麦屋「弁天」でバルバロスの盟友諸橋氏から鴨セイロを
ご馳走になる。これにはちょっとばかりワケがあるので
すが、それはちょっとここでは言えません。美味でした。

その前、柳通りに行く途中、新仲見世で横浜のサンバ
チームの古くからのメンバーのひとりにバッタリ。

「ひでえ雨じゃん」「全くさ」「じゃ明日」「おう」
たまにしか会わないのに男の会話はこんなもの。

つい一週間前に柳通りの見番で「みちびきまつり」を見た
ばかり。あのときも雨だった。今年の8月は深川の本祭り、
浅草のみちびきまつり、サンバカーニバルと全部雨に祟
られ放し。行いが悪いのは誰だ。雨ばっか。


さて当日本番の土曜、朝は晴れです。場所によっては
雨で曇りとか。はいはい、もう土砂降りにならなきゃいいよ。

毎年ご好意でお借りしている仲見世会館に着いたのは
パレードのスタッフ班の集合時間の30分前。10時30分。

時間があるので観音裏でのアレゴリアの製作状況を見に行く。
各チーム順調なようだ。天気もまずまず。まず雨は降るだろ
うけど何時降るかが問題。パレード中に降られるのは何とか
避けたいところだが、こればかりは予想がたたない。

昼メシを食いに行く。混まないうちに近くのトンカツ屋へ。
諸橋氏を含むバルバロス古株の三人で食事。その後甘味屋に
豆カンを食べに行く。うまいねえ。デザートも食べなきゃ。

ちょっと表通りを見ると、浅草松屋方面の歩道はもう人で
いっぱい。すごい人だ。午前中から場所取りしているひと
もいたしねえ。いつものことだけど歩道なんて歩けないほど。
もう早い組はパレードをしている。音量がすごいや。
何か年々規模が凄くなってきてる感じです

仲見世会館は打楽器隊の集合場所でもあるので、楽器が
山ほど事務所内に積み重ねてある。毎年御馴染みの光景。


スルド(大太鼓)が山積み。

バルバロスのパレードは夕方5時ちょっと前のスタート予定。
最後から二番目のグループです。

今年も私の役割はタイムキーパー。去年と違うのは一番後方に
位置していることくらい。実行委員会のタイムキーパーも
横に配置される。それで二人で時計とにらめっこする。

打楽器隊が動き出す。3時半にはスタンバイをして衣装を着け
仲見世商店街をパレード。見物のひとがカメラを手にしてぞろ
ぞろ後についてくる。カメラの放列。外国人も多いね。
何が始まったのか、サンバだ、サンバだ。見に行こ。

二天門から産業貿易センター方面に行き、裏の公園でスタン
バイ。早くも汗でびっしょり。暑い。手押し車で持って来た、
氷水に漬けた飲料水に皆が殺到してくる。そうそう、今の
うちに給水しておかないと後で飲めないからね。

今は楽器をやっていないけど、かつては私もずっとやって来た
からさ。大変さが良く判るよ。炎天下では衣装が暑いんだ。

と思っていたらポツポツ。あ、雨だ、と思う間もなくダーと
バケツをひっくり返したような土砂降りに。慌てて避難する。
衣装についている羽モノは駄目になってしまう。近くの観光
客も慌てて駆け出す。パレードを見ているひとの列もいっせい
に動き出す。雨宿りができる場所まで超ダッシュ。

やっと上がったかと思うとまたダーと降ってくる。そうすると
また人々がソレッて駆け出す。どういうワケか可笑しい光景。
この土砂降りの中でパレードしているグループはちょっと
可哀想です。一番強く降っている時だからずぶ濡れだもの。

さていよいよ我々バルバロスの出番。他の場所で待機していた
ダンサーやらフラッグ隊やら加わるので総勢350名は越えて
いる筈。400名近いかな。これだけ多いと整列までに時間
がかかる。実行委員会側のタイムキーパーと時間の確認。

3分遅れで17時6分のスタート。前から押して来ての3分遅れ。
バルバロスが遅いわけではありません。ずれ込んだのです。
ゴールまで各ポイントの通過時間が決められていて、それより遅
れると減点になります。

先頭は先頭でタイムキーパーがいるのでまず問題はないで
しょう。私は一番後ろのTK。設定時間をオーバーしないことを
祈るばかり。遅れそうになったら突っつくぜい。

雨は霧雨状態。傘が欲しいところだが、これならずぶ濡れに
はならない。上等です。土砂降りじゃなければOK。

松屋の交差点までは問題なく通過して、雨も上がりいよいよ
クライマックスの雷門前へ。沿道の人も盛り上がりノリノリ
状態。ブラジル国旗もあちこちで振られてます。ここまでの
パレードは順調、みんな明るく楽しそうです。観客も手を
振ってくれて、バルバロスを待っていた、と言ってくれる。


額縁に見立てたフレームはロールカーテンが仕込んである。
手が込んでます。

この日のために必死で練習してきたダンサーや打楽器隊、
いよいよ大見得を切るところ、あとはもうゴールまで何分
もありません。引っ張るだけ引っ張りほぼピッタリでフィニッシュ。
17時46分ちょうどに終了。笑顔、笑顔で感動のゴール。

アレゴリアに大きく貼られた元リーダー、故高橋重雄の写真。
バルバロスの創設者。長い間闘病中でしたが今年急逝して
しまいました。昔から知っているだけに、写真をまともに見る
ことができません。見れば過去の色々なことが思い起こされて
熱いものがこみ上げてきます。四分の一世紀も前のことだ。
涙がでるよ。今回のパレードは彼に捧げたパレードです。
浅草サンバカーニバルをここまで盛り上げた功労者です。
追悼高橋重雄。



で、結果は見事優勝でした。アレゴリア賞も、電話による
投票、モバイル賞も獲得。ほぼ完全優勝です。
採点表の内容はこちらで。

その後の宴会がまた大変。250人は越えたでしょうか。ノリノリ
の大宴会でした、床が抜けるかと思ったほどです。賑やかです。
素直に喜びを表現する若いひとは良いですねえ。羨ましい。
雨の中、三次会、四次会までやったみたい。

おまけ。
仲見世にいた寅さんのそっくりさん。さすが浅草、何でもアリ。















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4 コメント

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う~んん! (光ちゃん)
2008-09-02 21:09:53
凄いんだというのは実感。
ダンサーの方はお仲間の方ですか?それとも本職さんですか?
とても綺麗な方々のお近くで、下世話ですが羨ましい。

ところで甘味処の「豆カン」って何かの略語ですか。
いかにも美味しそうです。次回食べに行かなきゃ。

でもそれにしても連日、お祭り男ですね。
楽しいレポートありがとうございました。
それから優勝もおめでとうございます。
返信する
結構迫力ありますよ! (nnakazawa)
2008-09-03 10:06:50
なるべくブラジルのカーニバルに似た
パレードを、ということで、リオで
見てきたりとか、いろいろ本場のものを
使って見たりとか、苦労してますが、
ダンサーも打楽器隊もアマチュアです。

好きこそモノの上手なれ、というところでしょう。


「豆カン」とは豆と寒天と黒蜜だけの
蜜豆の一種ですね。浅草では「梅園」と
「梅むら」が有名ですが、個人的には
「梅むら」のほうが好きです。シンプルな
食べ物ですから、寒天と豆の味がすべて
です。今度おいでの際はぜひ御賞味ください。
柳通りの見番の近くにあります。

はい、去年は準優勝でしたので、今年の
優勝は一味ちがいます。良かったです。

ありがとうございました。


返信する
考えれば分かることでしたね (光ちゃん)
2008-09-04 08:46:44
「豆カン」とは、“豆”と“寒天”ですか。
考えれば分かることでしたね。
最初にイメージしたものは、“豆”と“缶詰”で、こんなものはいくら何でも甘味処ではと考えたところでした。
日頃貧しい食のせいか、想像力がなくて。

ところで下世話な質問です。
ダンサーさんも素人さんだということですが、この方達の御衣装などは自家製ですか?
お写真を見るとかなり本格的で、派手ですし、外人の御方もいらっしゃるので、今までブラジルから招聘されて来た方ばかりと思ってました。
とても日本人離れした美しい方達ですので・・・・。

私にはたいそうな目の保養です。
返信する
手作りの良さ! (nnakazawa)
2008-09-04 17:17:31
豆と寒天だけで旨さをだすので豆など
とくに厳選しているようですね、寒天は
自分のところで作っているという話も
以前は聞いたことがあります。

蜜のかけかたで甘すぎないようにも
出来ますが、豆自体の旨さで人気がある
食べ物です。見番の芸妓さんにも人気が
あるようで・・

ダンサーの衣装はほとんどが手作りです。
ビーズやスパンコールなどで自分で作り
ます。背中に背負う羽もそうです。
その人のサイズがありますから、どうしても
自分のものは自分で作ったほうがピッタリ
となります。愛着も出ますし。

ですから結構値段のはる衣装になりますし、
時間もかかるし、女の子はの衣装は大変です。

以前、ブラジルに行った人間がスパンコール
で背広っぽい衣装とか、帽子などを
作らせて持って帰って来たことがあります。
日本で作るよりはるかに安くできました。
日本では考えられない安さでした。

我々のチームに出てくれるブラジル人の
かたは、友情で出てくれています。
昔からの付き合いなもので・・

豆カンも衣装も手作りで味を出しております。
ハイ。
返信する

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