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THE BLACK ECHO - MICHAEL CONNELLY 

2010-08-06 08:42:05 | MICHAEL CONNELLY
THE POETも読み直ししたので、この勢いでハリー・ボッシュの登場する
第一作というか、CONNELLYの処女作のTHE BLACK ECHOも読み直しを
しました。この本はアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞に輝いている
CONNELLYのデビュー作で、ロスアンジェルスの刑事ボッシュ・シリーズの
スタートでもあります。

読み直して見ると何だか妙に懐かしい。


ベトナム戦争を経験している刑事ボッシュ。ベトコンが地下に作ったトンネルの
破壊を主とする工作部隊(TUNNEL RATS)に配属されていた。沈黙と暗闇と
忍び寄る死が目の前にあるという狂気と隣合わせの任務で、警官となった
帰国後もそれがトラウマになり不眠症でたびたび悩まされている、という設定
です。

ボッシュは「ドールメーカー」事件で正当防衛が成り立ち難い状況で犯人を射殺
してしまい、それまでいたLAPDのエリート部門からハリウッドの殺人課に降格さ
れている、という背景になっています。

ロサンジェルス郊外のマルホランドダムで死体が発見される。ボッシュ自身が
狭く暗い排水管の中に潜り死体を確認すると、その死体は20年前のベトナム
戦争の同僚メドーズだった。彼には麻薬中毒だった過去があった。だがその死
体には不自然さがありボッシュには合点がいかないことが多かった。何故?
どうしてこんな場所で? 自殺か他殺か? 通報したのは誰なのか?

メドーズのアパートから見つかった質札をたどっていくと事件は意外な方向へ
と展開して行きます。またメドーズの検死からも不審な点が明らかに・・・

一方で地下トンネルを使い銀行の貸金庫を襲う犯罪が起きた。ボッシュは
メドーズとの関連を探るがやがてFBIが介入しボッシュに捜査からの撤退を迫
ります。

FBIの女性捜査官エリノア・ウィッシュは、自分の兄をベトナムに見送った経緯
があったが結局戻る事はなかった。兄の思い出をボッシュに見出したのか、
エレノアはボッシュと共に事件の捜査にあたることになります。

通報者の少年をやっと探し当てたもののこの少年は殺されてしまいます。
何故殺されなければならなかったのか? 心の中が悔しさと憤りでいっぱいの
ボッシュ。

一方、銀行の貸し金庫には、かつてベトナムから逃げ出したベトナム人が隠し
持っていたダイヤモンドが眠っていたのだった。メドーズとこのベトナム人との
関連は? そしてダイヤモンドは何処に? ボッシュは撃たれて負傷。最後は
意外な展開に。

複雑に絡んだ犯罪の糸をほぐしていくボッシュ、やがてその目は捜査当局の
内部に向けられていく。同時にエレノアとボッシュの仲も進行して行きます。

エレノアはこの後のボッシュ・シリーズでたびたび登場。ボッシュにとって
非常に重要な人物になっていきます。エレノアはボッシュへの贈り物として
エドワード・ホッパーの絵画「ナイトホークス」を届けます。深夜のレストラン
のカウンターに三人の男女。そのうち一人背中を見せている男がいる。
何となく淋しい夜更かしの一場面。ボッシュはこの男に自分を見出します。

多分邦訳はこのナイト・ホークスから取っているのだと思いますが、ここは
やはり「ブラック・エコー」の方が良かったのでは?


とてもよく練りこまれたプロットで、キメの細かい人物描写や心理描写には感心
させられます。作者の技量の大きさを感じさせます。前から感じていることです
が、コネリーはどんなシーンでもその描写の細かいことにはちょっと驚くほどです。
しつこいかな、と思うほどの描写がありますがこの辺は元新聞記者だったことも
関係しているのかもしれません。良く言えば丁寧に済まさずにはいられないの
でしょうか。ボッシュにしても、色々悩んであらゆる選択肢を排除してこれぞと
思って行くと、事件は解決するものの惨事を引き起こしてしまう、という展開に
なっ行きます。あるいは惨事が向こうからやって来るというべきか。


この本を読んでいたら、栞代わりに使っていた本屋さんのレシートが出て来ま
した。よく見ると成田空港の本屋さんでハワイ島に行く時に買った本でした。


この”BLACK ECHO"のあらすじを自動翻訳で見られるサイトがありました。
妙な訳ですが面白いので取り上げておきます。可笑しいです。

             -・-

ハリー ・ ボッシュ、戦時中は「トンネル ラット」を提供してベトナムの
ベテラン一流の強盗殺人部門に進出、ロサンゼルス警察探偵となった。ただし、
「生」のリアル殺人のメインの容疑者を殺害した後、ボッシュ ハリウッド部
殺人彼はジリー エドガーとパートナーをどこに降格されます。ビリー ・ メドウズ
の死、友人や仲間」トンネル ラット」から「南、は特に彼が地下トンネルを使して、
壮大な銀行強盗に接続されている場合がありますことを決定するときボッシュの
関心を集めています。ボッシュの容疑者の強盗を超えるお金やパートナーは、FBI
と後で特定のエージェント エレノア ウィッシュ、その次の攻を箔しよういたこと。
ボッシュと願い、強盗に関与している可能性がありますいくつかのアメリカ人と
同様にオレンジ郡、ベトナム在住のグループに接続を終了します。

             -・-

とても変な訳で意味をなしていませんが自動翻訳なんてこんなものです。
倒産して今は飛んでいませんが、かつてアロハ航空の機内に日本語による乗客
のための注意書きがありました。これがまた自動翻訳による可笑しな日本語で
意味をなしていませんでした。アロハ航空に乗った日本のひとたちの間では結構
話題になっていたものです。ピジンイングリッシュならぬピジンジャパニーズ?

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