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A DARKNESS MORE THAN NIGHT - MICHAEL CONNELLY

2007-05-08 14:31:51 | MICHAEL CONNELLY
ゴールデンウイークは何処へも出かけずにただ静かに過ごしておりました。
唯一、最近夢中になっているMICHAEL CONNELLYのペーパーバックだけは
手放すことなく読みふけりとうとう2冊も完読!

出たばかりのTHE ECHO PARK を読み直して、さらにTHE CONCRETE BLONDE 
というちょいと前のシリーズを読み、主人公であるLAPD の HARRY BOSCH の
魅力にますますはまり込んでしまいました。

THE CONCRET BLONDE は珍しくも 法廷場面が多く、ちょいとこれまでと
趣向が変わっていて新鮮でした。

HARRYが射殺した連続殺人犯を弁護する美人の敏腕検事が HARRY の状況
不利をついて、HARRY の不当射殺を訴え陪審員も検事側に同情を示し、HARRY 
は不利な立場に追い込まれます。刑事としての絶対的なカンから射殺したのは
真犯人であることは間違いがないのですが、状況証拠が弱いのでした。

HARRY は裁判で負けるのかと思われた時、物語は意外な展開を見せます。
何と、射殺した連続殺人犯と手口がそっくりの殺人事件が発生。なおかつ美人
検事も殺されてしまいます。ここからあっという間に話が展開し、連続殺人の
うち、何件かは別の犯人による犯行が含まれていたことが判明。事件は急展開
を見せ実に見事なストーリーが進行していきます。

面白かったですね!

というわけで、さらなるHARRY BOSCHモノを求めて、最近ちょいと前のシリーズ
を入手。2001年度の作品でロスアンゼルスタイムスのTHE BEST BOOKS OF
THE YEAR のひとつに選ばれているもので、 A DARKNESS MORE THAN NIGHT
という作品です。

HARRY BOSCH と TERRY McCALEB という、どちらも主人公を張れる存在の
二人の刑事が同時に登場するもので、この二人がどうやって話に絡んでいくの
かが見ものなのであります。TERRY は BLOOD WORK という作品で単独で登場
していますし、HARRY BOSCHシリーズとはまた違った位置づけになっている刑事
ですが、ひとつの作品に贅沢にも二人の人気刑事が登場してしまうのです。

かつてTERRY 役でCLINT EASTWOOD が映画化したこともあり、魅力ある人物
なのですが、後のTERRY の人生がどうなっていくのかを既に知っているだけに
読む方としては複雑な思いで読み進まなければなりません。(THE NARROWS を
先に読んでしまい、話の筋の上で結果的にTERRY の身の上を知ってしまった。

BLOOD WORK という作品はタイトルが全てを語るんですが、ある意味、重たい
テーマです。TERRY シリーズをもっと作ってせめてもう2,3作くらい書いてくれ
ても良かったとは思いますが。)

時代を追って読まずに、順不同で読んでいるから仕方がないのですが,年代順に
読めば良いものを、本屋に在庫がないものだから、ついあるものから読んじゃう。
まあ、仕様がないね。RETROACTIVE には行かない。

この作品もちょっと重そうなタイトルですが、HARRY の本質に迫る印象があります。
もっともまだ読み始めたばがりで、そんな感じがするとしか言いようがないの
ですが。

THE POET と呼ばれる連続殺人犯を後年 HARRY がRACHEL と一緒に追うことに
なるのも、このTERRY との出合いがあったからとも言えるのです。その時の詳細
THE NARROWS で発表されています。

読んだ後でまた書きます。





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