8月も終わろうとしているのに、依然として暑い、暑い
夏が居座り猛暑日が続いています。今年の夏は本当に
暑いです。これではいつまで体が持つだろうか、などと
心配するほどで秋になるのを待つばかり。
この24日の土曜日、浅草で第27回浅草サンバカーニ
バルが行われました。この日は朝から暑く、強烈な太陽
の日差しが肌をジリジリと焼き、立っているだけでクラクラ
するような感じで、噴出す汗が止まらないほどでした。
貧血を起こしそうな眩暈の前兆を感じるほどです。
前日の午後には、浅草寺の裏手に各チームの山車(アレ
ゴリアと呼びます)が続々と運び込まれ、装飾の仕上げ
が必死の作業で始まります。暑い日差しの中、滴り落ち
る汗を拭きながら、工具を持つ手にも力が入ります。
この日は午後7時まで作業が許されます。それまで出来
るだけ仕上げなければなりません。各チーム必死です。
毎年のこととはいえ実に大変な作業です。大型トラックで、
特注して製作させたシャシーを運び込み、その上に鉄パ
イプで足場を組み、更に装飾品や音響装置を組み込んで
行きます。
何ヵ月もかけて作ったパーツを組み合わせるのですから、
人手が必要ですが、慣れていないと時間ばかり経ってし
まうので結局毎年同じひと達が担当して汗みどろ、埃ま
みれで造りあげて行きます。汗びっしょりの中で笑いが
起きたり、ただただ黙々と作業に没頭したり。
お疲れ様です。もう倒れないかと心配するばかり。
今年のテーマ「音楽」にちなんだ山車を製作中。
前日金曜の夕方です。
パレード開始は午後1時からです。我々のバルバロスは
一番最後午後5時のスタートですので本番の日もギリギリ
まで作業が続きます。今年の私の役目はタイムキーパー
で去年と同様です。まあ、出させてもらっているようなもん
です。おまけですな、今や。
もはや衣装をつけて大きな太鼓をぶら下げてパレードする
ほどの体力も自信もありません。かつては十何年とそれを
やって来たのですから、いま思うと我ながら若かったなと
感じます。20何年前を知っているひとももう僅か。
午後4時頃には浅草の沿道は人で溢れ、歩道を歩くこと
すら困難で見物のひとたちで埋めつくされていました。
午後5時15分頃に最後のチーム、バルバロスがいよいよ
スタート、チーム総勢400人以上の人数でしょうか。
ずらっと並ぶと壮観ですね。カラフルで迫力があります。
先頭から最後尾まで走っていってもちょっと時間がかかり
ます。
東武駅浅草の角を右折、雷門前を通過してフィニッシュ
地点まで。およそ50分くらいのパレード。800メートル
くらいでしょうか。目一杯のパフォーマンス。必死です。
汗ビッショリの笑顔。大音響。歓声。人。人。人。
もう倒れる寸前でゴールインです。手に渡される清涼
飲料水をイッキ飲み! 汗がしたたり落ちます。
パレード自体は50分程ですが、スタンバイは2時
頃でスタートまでが長いのですから疲れないほうが
不思議ってもの。待ち時間だけで疲労困憊。
結果は残念ながら2位でした。それも7点差とかの
僅差だったそうです。でもアレゴリア賞はしっかり
と受賞できたとか。これは山車の製作の良し悪しを
決めるものですから大事な賞です。まあ良かった、
良かった。2位は、そうですね、順当なところですか。
スタートからラストまでくっついて歩いていました。
本来なら後片付けに参加するところなのですか、若い
ひとたちにまかせて、悪いけどもサッサと銭湯に行か
せてもらい、湯船に浸かっていたら、他所のチームの
顔見知りの若いしが入って来て挨拶されました。
若いと言っても彼はもう30才はとうに過ぎていて、
顔だけは学生時代から知っています。カーニバルの
常連ですが今や彼は出身チームの学生集団の大OB
ってところ。
「どこが取った?」と聞くと、「どうもウチのチームみたい
ですよ、僕は裏方やってたんで、細かいことはまだなん
です。」なんてそろりと湯船に入って来ました。
「ウーム」なんて気持ちの良い声を出す。そりゃそう
だよな、朝からずっと暑い中で埃まみれだもの。ご苦労様。
この後次々とパレード帰りの若い人たちが続々と入って
来ました。どこが優勝?なんて話で盛り上がってます。
因みにこの銭湯は「蛇骨湯」という浅草の雷門から近い
位置にあります。江戸時代には蛇骨長屋なんていうのが
あったあたりです。
この後さっぱりして打ち上げ会場へ。約200人以上は
入ると思われる大広間で打ち上げ。
2位で準優勝、4連覇を逃してシュンとしているかと
思えば、全然逆で、明るいノリで大騒ぎ。冷房も効き
ません。折角、風呂に入って来たのにまたまた汗が吹き
出るほど。隣に座って来た顔見知りのブラジル人としばし
サンバ談義。
午後10時の打ち上げ終了を前に帰路に。もう足が
重い。若い連中はこれから朝まで飲み明かしをやる。
とてもそこまで付き合ってられない。つかまらない
うちにそっと抜け出して午後11時にやっと我が家
に到着。昔なら先頭切って行ったものですが。
27チーム4500人が参加した今年のサンバカーニバル。
また今年も終わりました。あの昼間の喧騒からうって変
わった夜の静けさ。浅草寺の五重の塔がオレンジ色にラ
イトアップされていつもの静けさに中にたたずんています。
まるで何もなかったみたいです。シーンとしています。
「面白うてやがて悲しきサンバかな」ってところでしょうか。
足が鉛のように重い。疲れた一日でした。
見出しの写真は公園で待機中の打楽器隊。
去年のサンバカーニバルはこちらをどうぞご覧下さい。
夏が居座り猛暑日が続いています。今年の夏は本当に
暑いです。これではいつまで体が持つだろうか、などと
心配するほどで秋になるのを待つばかり。
この24日の土曜日、浅草で第27回浅草サンバカーニ
バルが行われました。この日は朝から暑く、強烈な太陽
の日差しが肌をジリジリと焼き、立っているだけでクラクラ
するような感じで、噴出す汗が止まらないほどでした。
貧血を起こしそうな眩暈の前兆を感じるほどです。
前日の午後には、浅草寺の裏手に各チームの山車(アレ
ゴリアと呼びます)が続々と運び込まれ、装飾の仕上げ
が必死の作業で始まります。暑い日差しの中、滴り落ち
る汗を拭きながら、工具を持つ手にも力が入ります。
この日は午後7時まで作業が許されます。それまで出来
るだけ仕上げなければなりません。各チーム必死です。
毎年のこととはいえ実に大変な作業です。大型トラックで、
特注して製作させたシャシーを運び込み、その上に鉄パ
イプで足場を組み、更に装飾品や音響装置を組み込んで
行きます。
何ヵ月もかけて作ったパーツを組み合わせるのですから、
人手が必要ですが、慣れていないと時間ばかり経ってし
まうので結局毎年同じひと達が担当して汗みどろ、埃ま
みれで造りあげて行きます。汗びっしょりの中で笑いが
起きたり、ただただ黙々と作業に没頭したり。
お疲れ様です。もう倒れないかと心配するばかり。
今年のテーマ「音楽」にちなんだ山車を製作中。
前日金曜の夕方です。
パレード開始は午後1時からです。我々のバルバロスは
一番最後午後5時のスタートですので本番の日もギリギリ
まで作業が続きます。今年の私の役目はタイムキーパー
で去年と同様です。まあ、出させてもらっているようなもん
です。おまけですな、今や。
もはや衣装をつけて大きな太鼓をぶら下げてパレードする
ほどの体力も自信もありません。かつては十何年とそれを
やって来たのですから、いま思うと我ながら若かったなと
感じます。20何年前を知っているひとももう僅か。
午後4時頃には浅草の沿道は人で溢れ、歩道を歩くこと
すら困難で見物のひとたちで埋めつくされていました。
午後5時15分頃に最後のチーム、バルバロスがいよいよ
スタート、チーム総勢400人以上の人数でしょうか。
ずらっと並ぶと壮観ですね。カラフルで迫力があります。
先頭から最後尾まで走っていってもちょっと時間がかかり
ます。
東武駅浅草の角を右折、雷門前を通過してフィニッシュ
地点まで。およそ50分くらいのパレード。800メートル
くらいでしょうか。目一杯のパフォーマンス。必死です。
汗ビッショリの笑顔。大音響。歓声。人。人。人。
もう倒れる寸前でゴールインです。手に渡される清涼
飲料水をイッキ飲み! 汗がしたたり落ちます。
パレード自体は50分程ですが、スタンバイは2時
頃でスタートまでが長いのですから疲れないほうが
不思議ってもの。待ち時間だけで疲労困憊。
結果は残念ながら2位でした。それも7点差とかの
僅差だったそうです。でもアレゴリア賞はしっかり
と受賞できたとか。これは山車の製作の良し悪しを
決めるものですから大事な賞です。まあ良かった、
良かった。2位は、そうですね、順当なところですか。
スタートからラストまでくっついて歩いていました。
本来なら後片付けに参加するところなのですか、若い
ひとたちにまかせて、悪いけどもサッサと銭湯に行か
せてもらい、湯船に浸かっていたら、他所のチームの
顔見知りの若いしが入って来て挨拶されました。
若いと言っても彼はもう30才はとうに過ぎていて、
顔だけは学生時代から知っています。カーニバルの
常連ですが今や彼は出身チームの学生集団の大OB
ってところ。
「どこが取った?」と聞くと、「どうもウチのチームみたい
ですよ、僕は裏方やってたんで、細かいことはまだなん
です。」なんてそろりと湯船に入って来ました。
「ウーム」なんて気持ちの良い声を出す。そりゃそう
だよな、朝からずっと暑い中で埃まみれだもの。ご苦労様。
この後次々とパレード帰りの若い人たちが続々と入って
来ました。どこが優勝?なんて話で盛り上がってます。
因みにこの銭湯は「蛇骨湯」という浅草の雷門から近い
位置にあります。江戸時代には蛇骨長屋なんていうのが
あったあたりです。
この後さっぱりして打ち上げ会場へ。約200人以上は
入ると思われる大広間で打ち上げ。
2位で準優勝、4連覇を逃してシュンとしているかと
思えば、全然逆で、明るいノリで大騒ぎ。冷房も効き
ません。折角、風呂に入って来たのにまたまた汗が吹き
出るほど。隣に座って来た顔見知りのブラジル人としばし
サンバ談義。
午後10時の打ち上げ終了を前に帰路に。もう足が
重い。若い連中はこれから朝まで飲み明かしをやる。
とてもそこまで付き合ってられない。つかまらない
うちにそっと抜け出して午後11時にやっと我が家
に到着。昔なら先頭切って行ったものですが。
27チーム4500人が参加した今年のサンバカーニバル。
また今年も終わりました。あの昼間の喧騒からうって変
わった夜の静けさ。浅草寺の五重の塔がオレンジ色にラ
イトアップされていつもの静けさに中にたたずんています。
まるで何もなかったみたいです。シーンとしています。
「面白うてやがて悲しきサンバかな」ってところでしょうか。
足が鉛のように重い。疲れた一日でした。
見出しの写真は公園で待機中の打楽器隊。
去年のサンバカーニバルはこちらをどうぞご覧下さい。
しかも打楽器ですか?まるで私には出来ませんね。
例年、凄く楽しそうで、最高のイベントですね。
ましてや体ごと参加されておられるので、その喜びもまた絶大でしょう。
いつかは見に行きますので、それまで元気でがんばって下さいませ。
音楽が得意ってほどではないんです。文字通りヘタの横好きってやつで。流れに乗ったらそのまんま流されて船から降りられなくなっちゃったようなものです。
流され続けて20数年・・年もとりますね。
真夏の暑い中ですから、若い者でも倒れるのが出て来て救急隊のお世話になります。炎天下の演しモノは身体に堪えます。終わって、若いのが騒いで喜んでいるのを見ているだけで十分ハッピーです。
いつまでやれるか分かりませんが、体力とリクエストがあるうちは、微力ながら手伝おうと思っています。