ロシアの言い分？

アッと言う間に終わってしまったような・・・


ついこの間始まったかと思っていたら早くも閉会式です。
金メダルに輝いた選手も惜しくもメダルに手が届かなかった
選手も様々な思いで今日の閉会式を迎えたことでしょう。

四年後の次の開催地はソチのあるロシアです。今回ロシア
の成績は芳しくなく、事前の想像をはるかに下回ったようで、
憤懣やる方なく拳を振りあげたは良いものの、降ろす方向が
見つからず、怒りの矛先をあろうことかカナダにぶつけて来て
おります。

インターネットの英語版のプラウダは、カナダはオリンピック
を開催する国に適していない、とまでこき下ろしグルジアの
選手の死亡事故やら、例のプルシェンコの銀メダルの件やら、
何かにつけてカナダのせいにしています。

たしかにカナダは今回のオリンピックで不手際が結構ありまし
たが、自国の選手の成績が悪いのをすべてカナダのせいと決
め付けているのは如何なものでしょうか。

はっきり言ってカナダに喧嘩を売っているような内容の文章と
しか思えず、金メダルを一番多く獲得した地元開催国のカナダが
挑発に乗ってくるのを承知で書かれていて、この手で相手を誘う
のはかつてのソビエトのやりかたとそっくりです。

こんなのは見て見ぬふりをしていれば済む話ではあるのですが
ちょっとみっともないよね。これでは全ロシアのひとが皆このように
考えているのかと思われてしまう。もちろん、恥ずかしい記事だよ、
あんなの。一部のひとの考えさ。と感じるロシアの選手もいるとは
思うけども。

もともとプラウダは旧ソビエトの新聞で、共産党の宣伝機関紙み
たいなものでした。大体プラウダと名乗る新聞は結構あるようで
「真実」と題してはいても、本当かどうかを当時の国民でさえ
疑っていたぐらいです。現在のプラウダオンラインはプラウダとは
直接関係がないとも言われていますで、今回の件はワンパクの
八つ当たり、くらいで無視しているのがちょうど良いのでは？

古い話で恐縮ですが、ケネディとフルシチョフのキューバ危機
の頃のソビエトを思い出してしまいました。一触即発の第三次
世界大戦か？とも言われました。あの頃のプラウダはもっと
ひどかったんだろうな。「真実」なんて知らされていたんです
かねえ。

かつて昔のこと、シベリア鉄道に一週間乗って、モスクワに着き
市内を歩いていた友人が同じ男にずっと尾行された、と話していた
ことがありましたが、ＫＧＢ華やかなりし頃だから、有り得ない
ことではないですね。あ。また話が逸れた。


折角のオリンピック、ちょっと後味の悪さがのこるプラウダの
記事でした。