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月も朧に白魚の・・・

2010-03-03 21:16:23 | 江戸由縁東京旧聞
佃島 篝火を焚き四手網


3月は弥生の月。でも何だか寒いねえ。

2月は2月で雪だか雨だか寒い日ばかりではっきりしない
陽気、寒い2月がそのまま3月になったって感じです。

奇数日を選んだ中国から来た節の中でも、3月と5月は
桃と端午の節句で、日本人にとっては大事な節句ではあり
ますね。

「月も朧に白魚の」、と来れば、この後は、「篝もかすむ春の空
冷てえ風にほろ酔いの 心持ちよくうかうかと浮かれ烏 の
ただ一羽 ねぐらへ帰る川端で竿の雫か濡れ手で粟 思いがけ
なく手にいる百両・・・」なんて三人吉三の名台詞が浮かんで
きます。あ~、堪らないねえ。お嬢吉三のニタって笑う顔が
浮かびますねえ。

この後に「ほんに今宵は節分で・・・こいつは春から縁起が良い
わェ」なんて出てきますから、今で言えば2月なんで、本日の話
題としては一月ばかり遅いわけ。

で、なんで「月も朧に白魚の・・・」かというと、そもそも白魚と
いえば佃島で、何で佃島かというのは、どこかで調べて頂くとして、
「江戸名所図会」によれば、佃島は「鉄砲洲に傍たる孤島をいふ」、
で「「其の後漁人三十四人江戸に召され、慶長年間浅草川御遊猟
の時、網を引かせ給ひ、同十八年八月十日海川漁猟すべき旨免
許なし給へり・・然るに寛永年間、鉄砲洲の東の干潟、百間四方
の地を賜り、正保元年二月漁家を立並べて、本国佃村の名を採て、
即ち佃島と号く。又白魚を取りて奉るべき旨、台命によりて、毎月
十一月より三月迄怠らず奉る。」とあります。



フー、長い。能書きはこの辺にして、オボロゲな記憶ではこの「三月」
までというのは、三月三日の節句までのことではなかったか、と。
そう、ここでやっと今日の3日と関係つけられるワケよ。あ~、
長いこと、前振りが。これが言いたかったので、長々と引っ張って
しまいました。

おりしも、4月のさよなら歌舞伎座公演で音羽屋がお嬢吉三を演る
みたい。「月も朧に白魚の~」、 しみじみ聞いて見てェ。











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