ハワイ島のキラウエア溶岩ー３

USGS (米国地質調査所)による現在の溶岩状態

- Hawaii Herald Tribune

今朝のABCニュースでも放送していましたが、ハワイ島のパホアに住む
人々がいよいよ避難している様子が映し出されていました。

クルマで避難する初老の日系のご婦人が「４０年以上も住んでいるのにね」
とABCテレビのインタビューに応じていました。

この溶岩状態からも、溶岩の先端がパホアのはずれにある墓地に達して
いることがわかります。仏教系の墓地、ということなのでかつての日本人
移民が多く眠るところですがいまや溶岩に飲み込まれています。

先週の土曜から２５０ヤードも進み、一時間あたり１０から１５ヤードの
スピードで流れ続けています。

パホアのメインストリートである　Pahoa Village Road　まで目の前に
迫ってきた溶岩。もはや時間の問題でしょうか。

何とかパホアの手前で止まって欲しいものです。

避難を始めた人たちにとって、溶岩以外にも心配事が生まれてきます。
溶岩からの避難中に空き巣に入られることが多いのです。ドサクサ紛れ
に誰もいなくなった家に押し入り盗みを働く輩が多いのだとか。

たとえ運よく溶岩の流れから逃げられて我が家が無事だったとしても
盗みに入られてゴッソリ持って行かれてしまったという例が過去にある
そうです。ひとの弱みにつけこんで略奪を働くなんてとんでもない。

パホアにある　Tin Shack Bakeryという小さくて目立たないけど、味の
美味しいパン屋さんのオーナー　Matt Purvis　さんも、身内の家が盗みに
入られたことがあるんだよ、とCNNのインタビューに答えておりました。

この数日溶岩から目を離せません。パホアの住民はほとんど避難したよう
ですが、今日明日は厳戒態勢です。

パホアが焼き払われてしまうのでしょうか。