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遥かなる釣りへの想いー27

2011-10-08 21:04:00 | 釣り
Schmitt 9ft #8 4pc 細身です。バット部分で煙草の太さくらい。


今年の冬からずっと考えていたバスのフライフィッシング。


1970年代の中頃にロンドンから持って来て貰ったハーディのグラス
のフライロッドしか手持ちが残っていなくて、バスをフライで釣るにあ
たっては、さてこの竿を使用するかどうか、とずっと迷っていました。


結局フライロッドもフライリールも新たに買うことにしたのですが、
ところが長い間フライフィッシングなどしていなかったため、昨今は
どんなフライロッドがあるのやらさっぱり判らず全くの浦島太郎状態
でした。


オービスやらセージやら昔からのものならなんとか判るとしてもその後
に新規に参入して来たメーカーなど、へー、こんなメーカーがあるんだ
とか、こんなフライリールなんて知らないよ、とまるでビギナー状態で
した。まあしゃあない。フライなんてずっとやって来なかったのだから
こんなもんです。


で、紆余曲折の末、最終的に選んだのは群馬の前橋にある「マエストロ」
のシュミットというフライロッドでした。

何故ここのロッドにしたかと言うと、スネークガイドを使わずにFUJIの
チタンのSICガイドを使用しているところにありました。やっぱり、
同じようなことを考えているひとがいるものだ、と妙に新鮮に感じました。


フライロッドの多くはスネークガイドが使われていますが、どうも僕は
昔からこのスネークガイドが気に入らず、何十年か前に自分でフライロ
ッドを作る際もラミグラスのブランクにFUJIの丸いガイドを乗せて作った
ものでした。というのもキャストが下手でスネークガイドにフライライン
が引っかかることが多くて試しにFUJIのガイドを使ったところこれが意外
と良かったのです。


FUJIのガイドはバックキャストがとても楽で、何より後ろに神経を使わず
に済む上に、その分前にスーとラインが飛んで行ってくれました。

それなのに何故フライロッドのメーカーの多くがスネークガイドを好んで
使っているのか良く判らないままでした。当時は深く考えもせず伝統的に
そういうものなのかとも思っていました。もっとも35年以上も前にフラ
イは辞めてしまいましたから、そんなことはどうでも良くなっちゃたので
はありますが。

まあ、上手いひとはスネークガイドだろうと何だろうとまともにフライは
飛ぶんでしょうけど。要するに前のやりかけをもう一度実証してみようと
いうワケです。

それで今回フライフィッシングを再開するにあたり、どこかにFUJIのガイ
ドをつけたフライロッドを作っているところはないものか、と捜していた
ところ前橋の「マエストロ」に巡りあったというわけです。


FUJIの軽量なチタンのSICガイドを10個も付ければそれだけで1万円前
後もしてしまい、結果として竿全体のコストが割り高になってしまいます
から作る方としてはあまりやりたくないのかも知れません。そのせいか
どうか判りませんが、低番手から高番手までのすべてフライロッドにFUJI
のチタンSICを乗せて販売しているメーカーは「マエストロ」の他には見つ
けられませんでした。


もう僕もこれで釣りをする年代としてはそろそろ最後の時期にさしかかる
年齢でそう長くはやれないでしょう。それで大手メーカーの大量生産による
ステレオタイプなフライロッドでない、本当に自分で納得できるロッドを
使おう、と考えていたところでした。それでこのシュミットを試してみよう、
と決めた次第であります。何よりメードインジャパンってのが良いですね。
あまり知られていないってところも気に入りました。


もちろん現地に赴き振らせてもらいましたしオーナーのお話も伺って来ま
したよ。僕より年下でしたがほぼ同年代で古い話を良くご存知でしたね。

フライロッド業界のことは当然良くご存知で、あのフライロッドはあそこで
作ってるんだとか、このリールはOEMであそこのリールと同じとか、またここ
だけの話とか裏話とか、表沙汰に出来ないような(そのうちのいくつかは
僕も知っていましたが)ことも伺いましたし、共通の知り合いがいたのには
ちょっとビックリ。どこの業界も狭いものですね。

釣竿ってのも「道具」ですから、そのひとにとって使い易いものが一番
なので既製品なら実際に振って使ってみるのがベストだと思います。
大体フライをするひとってのは竿とリールにはこだわりがありますからね。

それでも気に入ったものがなければ最後は自作してしまえば良いのです。
でも最近は良いブランクがあまりありませんね、昔は結構売っていたんだ
けどな。

何年も何十年もひとつのことをやっていれば自分専用の道具が出来ても
至極当然ですし、何より好みの世界のものですからね。外科の先生が自
分用に使い易いメスを作ってしまうようなものです。


前書きはこのくらいにして、製作依頼していたフライロッドが出来たと
いうので取りに行ってきました。で、ついでだから現場で試し釣りもして
来ましたよ。全然釣りに行けなくてイライラしていたのですから。前橋に
ある管理釣り場でキャスティングテストを兼ねてやっていたら虹鱒が
かかりましたので一応フィールドテストはできました。



#8 4PCの9FTです。オーダーメード

これならバックパックに入ってしまうので電車でも高速バスでも身軽に
釣りにいけます。超軽量で細くてピンとしています。好みですね、こういうの。


フラッシュが光っちゃった!


仕上がりの具合ですか? 初めて振ったエアフロ社のデルタシューティ
ングD7S8Fが35メートル近く飛んで行きました。このくらいの距離は
遠投をする皆さんにはさしてビックリすることではないのでしょうが、
35年以上もフライロッドを振っていない人間にとってはちょっと驚き
でした。

バックキャストでトルクのあるラインを生み出すFUJIのチタンSICのせいも
あるのでしょうけど、これほどラインが出て行くとはね。そもそもシューテ
ィングヘッドって一体何よ、って言いながら何だか判らないまま投げたら
えらい飛んで行っちゃったんです。驚きですね。想像以上の飛びでした。


デルタのラインはスペイのために開発されたラインなんでしょうけど普通
の投げ方でもとても良く飛びました。僕は普通のオーバーキャスティングで
やりましたが初めてでもこれだけ飛ぶとたしかに驚きです。


バスバギングだからそんなに飛ばさないでも充分です。WF6番あたりで15
メートルも出れば釣になるとは思うけどね。どうせ小バスあたりが相手です
から。8番じゃなくても良いのですけどね。


あ~、もうここまで用意が整うとバスじゃなくても良いから何かフライで
魚を釣りたいですねえ。9月ももう終っちゃたし。

フライフィッシング再開の理由のひとつにはハワイ島へ行くついでにオアフ
島でフライでボーンフィッシュを釣ってみたい気持ちがあります。ボーン
フィッシュだけはフライフィッシングのためにいるような魚ですからね。

今からキャスティング精度だけは上げておかないと。あと、2,3年です
から、せいぜい体が頑張れるのも。


リールもいろいろ考えたのですが、そう大差がないのでもう見た目のデザ
イン優先でグレインのコンセルトのIIIにしました。デルタシューティング
ヘッドD7S8Fにランニングラインにはバリバスのエアーズシューティング
ラインの蛍光イエローの30LB、テーパーリーダーは3Xです。


まだ間に合うかな、フライのポッパーでバスを釣りに行かなきゃ。ハワイは
ともかくとしても、10月の暖かい日に芦ノ湖あたりでボートからバスでも
のんびり狙ってみたいですねえ。モタモタするとすぐ寒くなります。
僕は非常に寒がりですから冬の釣りはからきし駄目で、次の夏まで待つこと
になります。まあ、どこかキャスティング練習のできるところでも捜します。

 ↓ Stephan Dombaj のキャステイングです。 

Flycasting Extreme Pt.II (adhesiv casts)


BEAUTIFUL ! 華麗ですね、自由自在。


さあ、本気で頑張らねば! 

ところが10月は親類の法事が二回もあることが判明。どうしてこう週末が
潰れるのか!

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6 コメント

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SICガイドはいいですか? (いちろー)
2011-11-01 22:01:30
始めまして、50歳関西人間です。
シュミットの竿が気になって検索してたら、こちらに伺いました。超軽量の細身の8番の竿にD7/S8fのラインがのるのですか?ラインは私も持ってますが結構重いですね。それにしても35mも飛ぶなんて、トルクでしょうか、スピードでしょうか。わたしも欲しいなぁ。普通のメーカー竿はたくさんあるので、ちょっと変わった竿がと思っています。
返信する
シュミット (NN)
2011-11-03 11:11:46
いちろー 様
はじまして。コメント有難うございます。

本来このロッドはP98といい2ピースものです。
それをお願いして4ピースにして頂きました。

ロッドの引き取りに行った際に現場の管理
釣り場でオーナーに直接投げ方をコーチして
頂いてテストキャストしたものです。

このP98では40メートルを超えてキャスト
する方は多くいらっしゃいますので、35年
ぶりにフライを始めた僕なんかはまだまだ
飛ばないほうです。他のシリーズのロッドで
もシューティングシステムで40メートルを
超えてキャストできるロッドも多いです。

フライロッドとシューティングヘッドの
組み合わせもオーナーに選んで頂いたので
全部おまかせでした。後は言われた通りに
投げただけです。

シュミットのファンは多いみたいですね。
前橋までキャストを教わりに行く方も結構
おられるようです。オーナーは親切で親身に
なって教えてくれます。

完成フライも独自のブランドをお持ちで好評
です。

もう今年はフライでのバス釣りは無理なので
来年の春まで準備期間です。

本格的にシュミットで釣りをするのは
来年からになりそうです。

では。
返信する
バス釣り (いちろー)
2011-11-20 20:56:01
なるほど~、いきなり、4ピースに出来るなんて、よほど、いい竿なんですね。
来年のバス釣りの様子を楽しみにしています。
家から琵琶湖まで1時間くらいかかるのですが、「バス釣り」一度やってみたいです。
フライはやはりポッパー系でしょうか・・・
返信する
フライロッドのせい? (NN)
2011-11-24 22:32:39
これだけ長い期間フライフィッシングから
離れているともはや入門者と同じです。

フライをするひとは10人集まれば10人
違うことを言います、と言っても良いくらい
の世界ですので、あまり鵜呑みにしないで
頂きたいのですが、僕にはかなり使い易い
ロッドであることは確かです。

おそらくこれから先、ずっとこのシュミット
のシリーズで通すと思いますので、折々
アップ致します。うまいこと釣れたらアップ
いたしますので、時折覗いて見て下さい。
返信する
たまーに覗いてみます。 (いちろー)
2011-11-26 17:17:00
時折訪れるかもしれません・・・(笑)
返信する
たまーに覗いてみます。 (いちろー)
2011-11-26 17:17:21
時折訪れるかもしれません・・・(笑)
返信する

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