梅植えて 鶯の来るように

私ァ春雨主しゃ野の花よ　濡れるたびごと色を増す

江戸俗曲に「裏の背戸屋に」というのがあります。
上のフレーズの後に、「梅ェ植え～て、鶯の来るゥ様に
ちょいと　梅植えて」と後が続きます。

梅の他に、「竹植えて雀の来るように」とか　「柿植えて
烏の来るように」、のフレーズのある面白い歌で、


裏の背戸屋に　ちょいと　梅植えて　梅植えて　鶯の来る様に
ちょいと　梅植えて　鶯とんまらかして　ホオホォケキョー
ホーホー　ホホーホーホー　ホーケキョー

これが「烏」だと「カアカア」になり「雀」だと「チュチュ」に
それぞれ変わります。

以前は、端唄・俗曲の日本橋きみ江さんが三味線で歌ってま
したが、この方も亡くなられています。古い歌い手さんが皆な
亡くなります。寂しいですねえ。

梅といえば、　「梅が枝の手水鉢、叩いてお金が出るならば～」
なんてのもあります。梅に関わる歌は結構あります。

梅にはメジロかもしれませんが、竹に雀、柳に燕、梅に鶯、萩
に猪、紅葉に鹿、牡丹に蝶　と大体相場が決まっておるようです。



イノシカチョウ、と三枚揃えば綺麗なモンです。あと松に鶴の
一枚でもあればまず勝てるわい。

あ、何の話だっけ。

春は光も明るくなります。やっぱり明るい話題が良いです。