恒例 第３０回浅草サンバカーニバル

今年もまた８月の最終土曜日がやって来ました。

毎年恒例浅草サンバカーニバルです。今年は稀に見る
猛暑で８月も終わりだというのにまだ暑い。それも
湿気がたまりません。べたべたします。毎日これが
続いてちょっと疲れ気味。この暑さの中でパレード
するのかと思うと気が遠くなります。

本番のこの日も朝からひどい暑さ。うだるような熱気
がギラギラと射しこんでクラクラします。卒倒しそう。

午後１時過ぎには浅草松屋の前の道は交通規制が
始まりクルマは通れなくなります。パレード用の道と
いうわけですが、もう歩道沿いには見物をするひとたち
が陣取って場所確保です。この時間で歩道がまともに歩
けません。ひとでいっぱいでした。強烈な日差しが
まともにあたり、今から待機しているなんて、熱中症に
ならないかと心配してしまいました。

アレゴリア製作中の浅草寺観音裏では各チームも
最後の仕上げで必死です。汗ビッショリです。水分を
ちゃんと取ってくれよ。倒れちゃうからね。

仲見世会館へ戻り自分のパレード用のシャツと
キャップを受け取る。今年はポーチみたいなモノ入れが
つぃて来た。ペットボトルも一本ありました。このポーチ
は後で実行委員会へ返さないといけないですね。
多分来年も使うんでしょう。暑さで忘れちゃいそ。


スタート直前の決めポーズ。

仲見世バルバロスの今年のテーマは「１２星座」。
天体や星、宇宙に関したことがモチーフとなります。
参加人数はおよそ３００人。パレードのトリを勤めます。
スタートは１７時過ぎ。フィニッシュまで約５０分の
パレードです。所帯が大きいから先頭から後ろまで
長いこと。整列したら音出しをしてすぐにスタートしました。






ブラジル流に人間が押します。人力パワー。先頭が舵取り。

自分の持ち場は一番後ろ、アレゴリアの後ろのタイムキー
パー。アレゴリアを押してくれるのは浅草の神輿の祭好会
のメンバーです。顔馴染みばかり。冗談のブチカマシで幕
開き。アレゴリアに乗っているブラジル人のマリアとは
もう何十年の付き合いだし、まず気のあった集団てところ。

沿道は黒山の人だかり。ものすごい人、ひと、ヒト。
カメラもすごいねえ。マスコミやメディアもいっぱい。
バルバロスのネーム入りのタオルを広げているひともいるし、
もう踊りだしているひともいます。ノリを出してくれると嬉
しいですね。毎年観客動員数は４０万人とも５０万人とも
言われていますが、ともかく物凄い数のひとで歩道が溢れて
います。歩道なんて歩けないでしょうねえ。

順調ながらもあっと言う間に神谷バーを曲がり雷門の前へ。
この辺に来るともう人が凄い。顔見知りも多くなってきますね。
みんな手を振ってくれますよ。嬉しいねえ。いつも通っている
キボンのマスターもいます。ブラジル人のイザベラも発見。

おやおや去年までバルバロスで打楽器をやっていた病院の
先生も親子で手を振っていますよ。この暑い中応援してくれる
気持ちが嬉しいねえ。見るほうも汗びっしょりです。



やがてもうフィニッシュ地点。ゴールです。時間よりやや早めでは
ありますが、遅れると減点の対象ですからね。

ここで打楽器隊が整列、ポルタバンデイラとメストリサラのカップル
が最後の大見得を切ります。バックに見えるは建設中のスカイツリー。

一名の落伍者も無くこの暑さを無事のり切りました。予定通りの
ゴール通過であります。

さて、審査結果はいうとバルバロスは残念ながら２位入賞でした。
アレゴリア賞は取りましたが、優勝は横浜のチーム、サウージです。
彼ら初優勝ですよ。良かったねえ。伊藤クンに石山クン。おめでとう！
バルバロスの創設者、亡くなった高橋もきっと地下で自分のことの
ように喜んでいると思うよ。良かったぜ、って泣いてるかも。


パレードを終えて、銭湯の蛇骨湯へ行った帰りに、審査会場あたり
でサウージの伊藤クンにバッタリと会った。泣き顔とも笑い顔とも言え
ない顔になっていたな。無理ないよね。念願の初優勝だもの。
泣いて、喜んで、美酒を飲んで大騒ぎをしなきゃ。優勝オメデトウ。
本当に良かったよ。おい、はしゃいで横浜の川に飛び込むなよ。

審査結果はこちらです。

余談ながら、この間NHKで南米大陸をバスで巡る１６５日間だか何だか、
というえらく気の長い旅行番組を五夜連続で放送していました。

日本人の女の子を含む旅行者達がブラジルのリオに着いたのがちょうど
カーニバルの頃で、サンタクルスというエスコーラのメストリサラの紹介
をしていましたが、このメストリサラは何と何年か前に日本に来ていた
エドワルドという人で何回も会って知っている人物でした。確か浅草の
パレードにも参加しているはず。おお！とびっくりでした。

いきなりテレビに出てくるとは想像もしていませんもの。あ、こいつ、
知ってるぜ、日本で会っているよ。ってなもんですよ。
いくら同じサンバの世界とはいえ、テレビに出てくるとはね。全く予期
してませんでした。驚いたのなんの。