+ + + + +
「天災は忘れたころにやってくる」とは物理学者の寺田寅彦が残した言葉と
されているが、それにしても今回の東北関東大震災の被害はすさまじく、
被災した方々や亡くなられた人々のことを思うと胸が痛み、何も出来ずに
ただテレビを見ているだけの無力感に苛まれます。今何をやれるかという
ことを考えてせめてまず節電など身近なことから始めておりました。
心からのお見舞いを申し上げます。
+ + + + +
フィリップソンのスピニング・ロッド SS60UL
この頃モノ忘れがひどい。特に何かを思い出すのに時間がかかって
しまうから、思い出した時に何かに書いておかないと駄目だねえ。
1970年代はガルシアとフェンウイックばかり使っていたのでこの竿は
ほとんど未使用だ。買っても気に入らなかったり、仕舞い込んでそのまま
忘れてしまったりで全く未使用の竿というのが今でも10本ほどある。
この竿も仕舞ったままだからそのうちの一本ということになる。 もっぱら
ベイトロッドを多く使っていたからか、スピニングロッドは持っているものの
未使用のものが多い。 フェンウイックのスピニングの6フィートとか6.3フィート
とかもあるが、あまり使っていない。ガルシアのワンアンドハーフもちょっと
使用しただけだ。新しいところではフェンウィックのスピニングでCofi57と
いうのを持っている。これもあまり使っていない。日本で売っていたのか定か
でない。かなりスティッフな竿でCS63Mとなっている。
今は懐かしいガルシアの2121番。フェンウィックのFS64。
もともと気に入るとそればかり使う性格だから、他のものは買っても仕舞った
ところを忘れてしまう。いや、買ったことすらも忘れてしまっている始末だ。
着るものでもそうで、気に入るとそればかり着ている。だから年中同じ格好を
していることになる。擦り切れるまで着てしまう。
かなり後に、国産の竿とリールばかり使いはじめアブとダイワのベイト
リールが大部分になった。アンバサダーが多い。2100スポーツあたりから、
1500・2500から5000Cまで大体ある。ダイワも大体揃っているがこの
6,7年のものはない。 どういうワケかシマノのリールとは相性が悪くて良く
壊す。同じ国産ならダイワでも良いや、とそれ以来ダイワが増えた。エレガンス
の無いのがちょっと気に入らないがあまり壊れない。こっちのほうは相性が良い。
はっきり言えば国産のリールは壊れても諦められる。だがアブだとそうはいかない。
絶対神話が覆れる。モチロン復刻モノは勘定に入れていない。 そういう意味で、
だからダイワのリールは安心して使える。自分の中では壊れても仕方がないで
済ませられるし。もっともこの頃はかなり信頼性が高くなっているから壊れることも
まずないけどね。気軽に使えるってところかな。
SS60UL. 6フィートのウルトラ・ライト。30年以上経つ。
ガルシアもこういうパイプに入っていたしフェンウイックは茶色の
プラスティックの三角のケース。懐かしい。
昔はウルトラライトが全盛だった。
3Mのマークがある。スワンプ・フォックス。3Mがフィリプソンを販売していたのは
短期間だ。3Mはフィリップソンを買収したもののすぐにロッドの販売をやめて
しまっている。この期間に作られたフィリップソンの3Mブランドのロッドは数が
少ない。だから貴重で今だに人気があるのだろう。
どんなモノでも数が少ないというだけで価値が出るものだが道具にはそれを
使うひとの好みが反映される。気にいった竿がなくて不満なら自分で作って
しまえば良い。モノの初めは自作だ。初めはヘタでもだんだん上手くなる。
10本くらい作れば最後にはガイド回りも綺麗に出来上がる。好きこそモノの
上手なれ、だ。無線のアンテナだって自作すれば愛着もでる。そうして初めて
世界が見える。
この頃の竿は使い方の能書きが多くて閉口する。使い手を満足させようとする
あまり多目的に細分化するのだろうが、こうなると行き着く先は見えてしまう。
昔の竿の方がシンプルで良かった。グラファイトは無機質だが何より軽いし
センシティブだ。味のあるのはグラスロッドかな。 そう言えば今思い出したけど、
ハーディの7フィートのスピニングロッドもあったなあ、ありゃどこにしまった?
また始まったよ。
時間が出来たらグラスのフライロッドでバスバグで遊びたい。荷物が軽くて
済むし手軽で良い。フェンウィックのフライロッドにメダリストで気軽に楽しむ。
かつての定番のフライタックルで、というのはどうだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます