為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり

やろうと思えば何でもできる。できないのはやろうと思わないから。やろうとすることは他人のためではなく、自分のためになる。

2009:学生指導②

2009-09-09 | 作業療法
やはり出現して来ました…(涙)..





「頭の中では分かっている」けど「説明できない」症候群..





クライエントに対して,どのような作業が必要か…
その作業はどのような形態で行われるのか…
なぜ必要なのか…
その作業にどのような意味があるのか…




遊んでいるように見えても,実は色々と考えているんです..
実は…




些細なことですが,これが作業療法の醍醐味だと思います..





些細なことをきっかけに人はよくも悪くも変化する..





そう思います...





でも学生さんはボトムアップの方法でしかしらず.
学校で習ったようにボトムアップからの評価を進めていました..
これは知らないので致し方ないと思います..





でも…
目標やプログラムを立案する時には,
何をしていいのか…??
何が必要か…??
これらを抽出することってかなり難しいようでした(涙)...





もちろんボトムアップなので,当然かもしれません..




そこで(何とか強引に搾り出した)問題点などを見てみると…

*巧緻性の低下
*注意力の低下
などなど…




残念ですが,やはりこういうのって言葉で残るんでしょうか…??





○巧緻性
「巧緻性とは手の動きにおける滑らかさと技巧性を意味する」
鎌倉は,
「巧緻性とは手で小さな客体を操作する能力である」
石田は,
「巧緻性とはスムースな手の運動パターンである」
と言われています..






学生さんは,指先の動きが拙劣だったりする素振りが見られると…





『巧緻性の低下!!』





という言葉で片付けようとするようです..





しかも,上肢機能の検査ではSTEFやMFTなどを基準として…..





標準化された検査ももちろん大事だと思いますけど,
やっぱり作業療法士としては,どのような場面で,
手先の動きの拙劣さが問題となるのか…??





巧緻性が改善することで,何ができるようになるのか?????





これだけは最低でも把握しなければなりませんし,
把握できていないなら,安易にそのような言葉を使うべきではないと思います..






*上肢機能の包括的評価の視点としては…
巧緻性は,スペーシング,タイミング,グレーディングの基礎的要素からなる.
①スペーシング:手を正しい方向に動かす機能である.
②タイミング:手の運動において正しい時間調整を行う機能.
③グレーディング:手の運動において正しい力加減を行う機能.






これだけでは不十分ですが,STEFやMFTなどをするときに,
このような視点でも見ることはできますが,
こんなことは学生さんには言いません..







こんなことを言い出せば,機能ばかりしか視点が行かなくなって…
結局,運動療法の項目がプログラムに羅列されるのがオチ(涙)..






学生の指導って本当に難しいですね…....





昨日,何とか一緒に目標,問題点,プログラムまで考えましたが…





時間も22時近く…(涙)...




もちろん学生さんも大変でしょうけど..
こちらもパワーが必要です(涙)...

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1 コメント

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Unknown (727)
2009-09-09 22:09:37
オゥ!実技と机の上での勉強との違いやね
ハハハ、それこそ「事件は会議室で・・・」やったりして・・・
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