午前6時半に起床する
鰹節で引いた出汁に醤油と味醂で味付けして蕪と人参を加えて煮たところに
いただいた永平寺の丸餅を放り込み柔らかくなるまで煮る 蕪の葉と長ねぎも煮る
本来のお雑煮は丸餅で作る
切り餅は「切る」という言葉を忌み嫌っていたので使わなかったのだ
使わなかったというよりも餅を丸める手間が無い江戸の庶民が生み出したのが切り餅で
平たく伸ばした餅を冷めるまで待ってから包丁で切ったのがその始まりだったのだから
もともと餅とは丸いのが本来の姿で当然ながらお雑煮の餅も丸いのが本来だった
それほどに「切る」という言葉を忌み嫌っても野菜は切らねば鍋にも椀にも入らない
仕方が無いので出来るだけ切ったと感じさせないように野菜も丸く切ることにした
だからお雑煮の大根や人参は丸く切るのが本来の姿である
餅も焼かずに煮るのが本来である
しかし喰って美味いのは焼いた餅をお澄ましに放り込む江戸風だ
鰹節を奢って引いた出汁に醤油と酒だけで味付けして
薄切りにした大根とニンジンを加え煮て椀に装い
焼いた餅を乗せ茹でた小松菜を添え糸三つ葉を散らす
五月の鯉の吹き流し
江戸っ子のすがすがしさそのものだ
合理的に暮らした江戸の庶民の先進性も感じられる
地球上に迷信が満ちていたあの時代にそれはとても珍しいことだった
そして今も迷信に世界は動かされている
出来るだけ合理的に・・・より理性的にと言い聞かせて生きていこう
頭を冷やすにはコーヒーが良い
エチオピア・モカのほろ苦くて甘酸っぱい味が大脳の底を冷やしてくれる
今日もどこかを歩こう
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