「この辺りでテントでも張るべぇか?」
なんて感じでサイトが決まりまして、暗くならない内にということで食事もそそくさといただき、夕陽をボーッと眺めます。
当然ながらヌルイのですがヌルくてもビールがとてもうまいですね♪ 他のメンバーのほとんどはビールを買ってこなかったので定価+αでお分けしてさしあげたのですが、2日目くらいからは何故か「砂漠の炎熱商人」と呼ばれるようになったワシでした(爆)
この時代(?)のワシは食べたモノを写真に撮るどころか、スナフキンばりに旅の記憶に写真は不要、心の中に残すのさ! なんて思っていたので食べ物写真がないのが(ブログをやっていると)いまさらながらに悔やまれますが、なんとなく思い出す料理は牛肉を煮たり炒めたりしたものに、饅頭というかパンモドキが添えられ、お茶といった感じだったかと…
食う呑むの後は当然ながらトイレタイムですが、囲われた空間なんぞはないので持参のロールペーパーを持って闇の中をトボトボと出かけていくのです。 いわゆる「木」すら生えていないので「木陰」なんてものもないし、少々落ち着きませんが、それはそれで爽快感もあることはあります。 でも、朝組はちょっと大変だったかも(爆)
特に胃腸の弱いく~がチャンは、昼間もトートツに「すっ、すいません(滝汗)すぐ追いつくので先に行ってください。あっ、とも2サン、紙を少し分けてください…」などとかやってました。
全体に緩い感じのツアーですので朝イチからキリキリということもなく、朝ゴハンもまったり食べてノンビリと出発します。
機械の調子のヨイワルイがありますので毎朝バイクを交換するのですが、やはり新しいバイクは乗りやすいので、バイクの割り当てには一喜一憂というほどではありませんんが嬉しかったり、そうでもなかったりがあります。 ワシは事前情報から交換用のプラグを持ってきていて毎回交換しておりました。 まっ、日本じゃ自分でプラグ交換すらしたことがなかったのでちょこっと面倒でしたけど(笑)
さて、この日も気分だけはガンガンと走るのですが、総じて緩い感じですので隊列を組んでというより好き勝手に走る感じで、サポートカーが先行してポイント毎に道案内の指示を出してくれる流れです。
この「ゴビ砂漠」ですが、モンゴル語で「ゴビ」は「砂漠」を意味するので「さばくさばく」という呼び方にもなるのでしょうが、日本では「ゴビ砂漠」で通っているのでその呼び方で通しております。 ちなみに、「サハラ砂漠」も同じようなモノです(笑)
トコロドコロで停まっては写真を撮ったりもしますし、気持ちよい空間を楽しんでいきます。
走っている時はデイパックに水とお菓子を入れているくらいなので道に迷ったらどうしようという不安もあるのはありますし、燃料も「走れるだけ走って、予備タンクも使い切りそうになったら給油」というパターンなのも怪しげです。
一度なんぞワシのバイクの燃料が完全に切れてしまい、平原の真ん中に取り残されたことがありました。 サポートカーはとっくに前に行っているので、かろうじてヲッチャンに「燃料が切れたからここで待ってるね」ということを伝えることができましたが、迎えに来てもらうまで30分くらいはヒトリぽっちでした。
大平原のど真ん中ですから音が何にもしないのかなぁ?と思ったのですが、「静寂」という感じではなく、それなりにというか特定はできないものの耳に音が入ってくるのが不思議でした。 日本のちょっと田舎やテントで雪に囲まれた時の方がはるかに静けさを感じます。
ヒトリになってしまった時も地面に大の字になって寝てみたりもしたのですが、休憩の時も平気で地面にごろ寝します。 なんだろう?うっすら草が生えただけだったり、それこそただの土の上なのに何故か暖かみを感じるのです。
走るルートの大半はフラッとな平原で、雨期の間だけ薄く草が覆うというものですが、途中にはホントの砂丘やオアシスもあったりと結構変化に富んでいます。 もっと辺鄙なトコロに行くと結構厳しいものがあるようですが、辺境ツーリングにつていは、KMっちゃんのブログをご参照くださいませ♪
同行した何人かとは未だに連絡を取り合って呑みにいったりもしていますが…さすがに15年以上前ですので、連絡を取らなくなった皆さんはどうされているのでしょうか? ということで、まだ7台&7人全部が健康なうちに揃った写真です。 この後、1台が入院することになり6台のバイクを7人で使い回すことになるのですが、ヒトの方は無事だったのでそれもご愛敬ということで…
えっと、大体は毎日似たようなパターンでの走行&暮らしであります。
2日目アーデネダライ(ERDENEDALAI)から 南ゴビのツーリストキャンプ(MANDALOVOO BULGAN - SOUTH GOBI TUVSHIN TOURIST CAMP) までの 300キロ →
3日目はそこからサイノブ(SOUTH GOBI - SAIHANOVOO)までの 200 キロ →
4日目はそこからウジャート(SAIHANOVOO - HUJIRT)までの200キロ →
といった走行になります。
途中の宿泊はテントだったり、ゲル(遊牧民が使う准固定式のテント・中国語ではパオ)だったりしますし、ソレナリにソレっぽい旅を続けまして、若かりし頃「シルクロードをバイクで走りたいなぁ~」などと思っていたことがほんの少し叶えられたような日々でありました♪
(続く…)
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