自走式移動胃袋 ~ The nomadic stomach ~

南東北ツアー_北方向_AR

秋保(あきゆ)温泉で泊まったのは豪華なことで有名なホテルZですが、部屋はその別館なのです。 おそらく、バスの乗務員とか添乗員の皆さんが泊まるのをメインに設定されているのでしょうが、本館の風呂を含めた施設は同じように利用できるので何の問題もありません。



そのご立派な湯殿で朝風呂をゆっくり浸かりながらボディチェックをしますが、前日の疲れは残っているものの変な身体の凝りや鬱屈した感じが抜けておりなかなか元気です。 ということで、前日までのネガティブ君にはどっかに行っていただきキリキリと荷物をまとめます。

思ったより冷え込んでいたようで独式のエンジンのかかりがイマヒトツでしたが、走り出してしまえば快調です。 前回の記事でも少し触れましたが、東北自動車道の村田JCTから仙台の先の富谷JCTの区間はいわゆる高速ワインディングで、まさに我が独式風神仕様の独壇場になります。 我が友人のSSサンの例えですと☆2つというトコロかと思いますが、100マイルツアラーの本領発揮&面目躍如です。
時間の余裕もありますし、途中のSAなどに立ち寄り試食の油麩汁などで身体を温めたりしながら快調に進みます。



築館というインターで下りて下道を走りますが、田圃もすっかり冬を迎える体制に入っています。



向かう先はこの夏に行こうと思って行けなかった登米(とよま)というトコロです。 このあたりは登米(とめ)市と読むのですが、向かうのはその中の登米(とよま)町という読みの町です。



又、このあたりは渡り鳥も有名なようですが、季節的にはもう少し先なのでしょう。



渋滞どころか信号もないので読み通りの時間に登米町に到着して、店が開くまでの時間潰しも兼ねて、行こうとしているぶんき茶屋という店の向かいにある警察資料館に立ち寄ります。



懐かしい白バイ(CB550とCB650)の展示などされており、まあ、時間潰しにはなりました。 それでも、まだ時間があるので北上川のほとりでボーっとしたり、近所の駄菓子屋のヲバチャンと世間話をしながら開店の時間を待ちます。 



さて、11時の開店時間になったので店に行きますが、どうにもやっている雰囲気がありません。



店を覗くと昨夜の宴会の後で乱れていますが、ご亭主が出てきて今日の開店は少し遅れるとのことを言われます。
客商売がそんなことでよいのかと思いつつも、仕方がないので他の店に行こうとして表でナビチェックをしていると、ご亭主が出てきて中に入れてくれます。 ちなみに駄菓子屋さんでも言われたのですが、旅のルポをしている記者にでも間違えられて、慌てたのかもしれません。 まあ、多少の誤解はされてもかまわないのです。
さすがに準備不足だったのでしょうが、オーダーしてから結構な間が空いてようやく登場するのが登米丼、または油麩丼と呼ばれるモノです。



仙台麩とかあぶら麩とよばれる名産の麩をカツに見立て、煮カツ丼のように仕立てた丼モノ(ここではお重)で、最近売り出し中のローカルB食なのです。



続いて登場するのがはっと汁と呼ばれる汁椀ですが、具沢山のすいとんに油麩が組み合わされたものです。



ふむふむ、悪くはないし、予想以上に油麩がいい味を出しています。 みやぎの明治村と呼ばれる登米観光とセットであれば、お試しいただきたいメニューであります。 そうそう、北上川をのんびりと眺めて過ごすものよいかと…



予想以上に時間を取られたこともありそそくさと帰路に向かうことにして、帰りは多少遠回りですが三陸自動車道を使って仙台方面へと進路を取ります。 曇りがちではありますが、この時期ですがから比較的高めの気温と風のないのがなによりでありました。

続く…

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コメント一覧

とも2
ありがとう
http://blog.goo.ne.jp/nomadic_stomach_t2/
> TMKCさん

油麩丼に限って言うと…現地に行くまでもありません。 油麩(仙台麩)さえ入手できればおそらく簡単に作成可能です。
特盛りミックスカツカレーさん
人生をおそらくかなり普通の人よりもオオカしてるであろうという私です。油麩丼、東京でやっていると言うお店もあるようで、マップなども有楽町で配られていた記憶がありますが、やはりこういうものは現地にて頂くのが良いです。
いつもながら、風景も綺麗ですね。

とも2
確かに
> buiさん

イロイロなヒトがいるので楽しいのも事実デス♪
だからこそ、なるべく先入観で好き嫌いを決めないようにしたいですね。
bui
いろんな人が
元地元民ですっ!
秋保から車で40分、鳴子へは50分のところに住んでたのは今思うと、いいトコだったなぁ…と思います。

油麩丼はお肉が食べれないお客さんの為に名産の油麩を丼にしたのが美味しかったから、という話を聞きました。
体調に合わないとかじゃなく好き嫌いで
肉が食べられない人…多分人生で半分は損してます。
魚が食べられない人…多分人生で2/3は損してます。
両方食べられない人…人生丸損です。

いろんな人がいるもんですね~(ー_ー )ノ"
とも2
はっと
> 酔華サン

由来にはいくつかの説があるようで、ひとつは殿様が民に食べるのを禁止した「御法度」からというのも根強い理由のようです。

ローカル食の起源をイロイロと考えるのも楽しいですよね♪
とも2

> しんのすけサン

正確には別棟なのですが、本棟に遊びに行っても浴衣も同じですしプラプラと遊んでいられます。
お一人様にはオススメです。

あっ、S→SSに直しときました…ゴメンね。
謝るので逮捕しないでくださいませね、デカ長!
酔華
はっと汁
またまた饂飩の原型みたいなものが出てきましたね。
ほっと汁の「はっと」は「ほうとう」の訛ったもので、
なんとかいう武士だか公家が東北に持ち込んだようですね。

これまた食べたことはないのですが…
しんのすけ
確かに
100マイルまでは☆2つです!
奥座敷のZに一人で泊まれるとは思いませんでした。
私ははっと汁の方が好みっぽいですね。一度食べてみたいです。
それにしてもにいさんは記者っぽいんですかね?
メモ取ってたりして(笑)
署で身内に間違えられるよりはいいと思います。(なんたってウス!って挨拶されますからね)
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