何故にかようなことを書くのかというと、我妻の両親の夏バテ対策として「焼肉などご一緒しましょう」と行った某全国チェーン店でちょっと嫌な思いをしたからなのです。 まあ総じてはソコソコのレベルの店なので皆には 牛タン → ロース → カルビ → ハラミ と焼肉奉行の本領を発揮して提供する一方で、ワシはホルモン系を頼んでいたのです…
ですが、さすがにコレはいただけませんなぁ…「レバ焼きひとつね!」とオーダーした時に出されたものでありまして「焼く」前提ではありますが、先週まではこれを「レバ刺し」として出していたのではないかという疑惑が湧きます。 「絶対に忠告なさい!」くらいの勢いでお達しが出ているはずの「注意喚起」はしなくとも、少なくとも胡麻油を添えてくることはないだろう(驚)
ということで、賢明なる拙ブログの読者の皆様に対して改めて申し上げますが、かようなスタイルで「レバー」が出されても、けして生で食べたりしてはいけないということを強く心に留めておいてください。
ここで出されたモノは、少なくともワシが6月末で駆け込みでいただいたモノとはレベルが違うのは明白なので規制のアルナシに係わらす生ではいただきたくないなぁと思います。 「焼き用」とすればギリセーフかもしれませんが、この評価はあくまでも従来の「新鮮か否か」というレベルの判断です。
ちなみに、ワシが7月以降に生レバーを食べてはいけませんよ!というのは
1.客が無理にお願いして出してもらった結果、店に迷惑をかける可能性がある
2.加熱を前提とすれば、処理場以降の二次的な食材管理に甘さが出て「昔ながらの食中毒」になる可能性がある
(同様に、自分で買ったものを自己責任といっても、これまでも生レバーを食材として扱っていない素人が手を出すモノではない)
といったことによります。
どうでもヨイ話ですが、ワシは最後のレバ刺しをいただきながら「熊本まで馬レバーを食べに行くのと、韓国に牛レバーを食べに行くのとどっちが得かなぁ?」なんて話をしたりしておりました(笑)
しかし、この手の店はバイト店員が多いため不必要なリスクを抱えることにもなるため十分なご注意をお願いいたします。 そして、牛レバ刺しの公的規制に関してご興味のある方は厚生労働省のコチラをご参照ください。
注:ここから先はレバ刺し関するとりとめのない話になりますので、ご興味のある方のみお付き合いくださいませ(苦)
しかし、上場していないとはいっても全国展開しているチェーン店としては、いかがかと思われますデスねぇ…
さて、ワシとしては今回のレバ刺しの販売規制はKR省が自己の管理能力の無さを認めて「ナニカあったら責任を問われるから」ということで強制発動したという認識ですが、そもそも生肉食が若齢者や高齢者に対して食中毒のリスクがあることは、もっと広く徹底して知らせなくてはならなかったことでしょう。 確かにKR省は10年以上前から告知しているのですが、一般への周知がなされなかったことはもとより、最低限周知させなくてはいけない飲食店への情宣活動はゼロに等しかったかと受け止めざるを得ないのは哀しい事実です。
一方で、日本人の食が中途半端に守られてきたために、妙に「ヤワ」&「他責」になっていることも否定できませんし、ましてや若齢者や高齢者に生肉を喰わせてはいけないという常識が消え去ってしまったの実に寂しいことですが…おそらくは現実です(悲)
まあ、お役所仕事ですから「健常な成人は運が悪くて当たっても苦しむくらいで滅多に死んだりしませんよ~、だから飲食店はヒトを見て提供してくださいよ~、老人やコドモには出しちゃダメですよ~」なんてことを分言えないのも分かりますが…HPを辿らないと分からないのでは、公知が十分とは言えないと思いませんか?
そうそう、これまでのKR省は諸々の問題があったとしても、食に関してはある程度のヒトビトの自由を認めてきたのに、ここに来て明らかに方向性を変えています。 それは、日本人があまりに自己管理が出来なくなったために強権を発動するとしても、事前の十分な論議と説明責任を果たしていないのは罪ではないでしょうか? なにより、行政がここまで干渉する必要はないし、個人が自己責任で判断&選択すればよいことなのにとつくづく思います。
脱線しまくりの話を元に戻しますと、かようなスタイルで出されても当然ながら焼いていただくことにします…だが…しかし…こんな切り方をされると焼くのに苦労します。
飲食店へのガイドで「中心部の温度が63℃で30分間以上もしくは75℃で1分間以上」なんてのが出されていますが、焼き肉屋の自主管理ではそんなの不可能ですし、中華屋のレバニラですらひっかかるような定義を堂々と謳うのはいかがなものかと思います。 まして、例のユッケ規制にしても、遵守率が1割以下という話=誰が守ってるんだという疑惑も放置されてますし、効果を検証できない規制の無意味さを理解し、早急に改めてほしいものです。
また、日本の規制とは直接的には関係しませんが、ワシは短期的にはインドやアフリカ、アジア各国、長期ではメキシコという衛生環境が必ずしも適正ではないトコロでの経験が他のヒトより多く、そのアタリでは「これを食べた時にお腹が痛くなるかどうか!」という選択は結構重要な検討課題でしたし、「アレ(安全そうなハンバーガー)よりコレ(危なっかそうな海産物)が食べたいから勝負!」というのも日常茶飯事でありました(笑) まっ、食中毒で病院のお世話にはなりませんでしたが、上から下からの同時進行なんてのも複数回経験しております。 全ては自業自得ということでありますし、「3度当たれば免疫ができる(科学的立証はされていません)」なんてことも生きる糧としておりました。
今日のぬるま湯的な社会しか経験していないヒトビトは安全なモノだけ食べてればよいではないかとの意見もあるでしょうが、あの東日本大震災の後、数日にして「3食続けてカップラーメンを食べさせられる気持ちが分かるか!」という発言を平気でするのがフツーのヒトの感覚であります。 かような状況においても、そんなコトを言うくらいですからなんとしても旨いモノを食べたいというのは「ヒトの性」だと思います…あっ、コレはワシが遭遇した比較的軽度の被災者の限定的な発言ですから、当時は「食事がいただけるだけでありがたい」と思うヒトビトが被災者の大多数であったことは疑っておりません。
話はコロコロと変わりますが、リスク管理の基本として「発生の可能性 X 発生した場合の被害」というコトは常に考えなければなりません。 いかなる事象においてもリスク・ゼロというモノは存在しませんし、ヒトは全てのリスクを完全に評価できないのは当然ですから、致命的なリスクの排除=発生の可能性の低減、リスクの大きさの縮小、又はリスクが発生した時の対応=だけでも真剣に考えなければなりません。
その場合、最も重要なのは優先順位を決めることで、「できることからやっていこう!」が許されるモノと、そうではないモノがあります。 レバ刺しがいけないなら、酒は?煙草は?河豚は?生肉は?などという意見に対して、別々のモノなのだから個別に論議すればよいという考えもあるでしょうが、所轄官庁が同じということから官の運営を含めたマネジメントという観点からは限定的なヒトやカネなどの資源を活用するために優先順位を決め、且つその説明責任を果たした上で対応いただきたいものです。
しかるに、ワシはKR省の全員が方向性を見誤っているとは思いませんが、現場でいくら頑張っていても組織としてキチンとした優先順位を出せなければ、その組織に属する全員が非難されてしまうのは当然とも思います。、まずは状況認識が必要です。 万が一にもこの記事をKR省の現場のヒトが読めば「そうじゃないんあ!」と言いたくなるだろう気持ちも分からないではないですが、それくらいの非難を受け止めてもらわなければ国民の安全を守るなんてことはできないということも認識してほしいものです。
あっ、不思議なのはKR省として、河豚のように生物がそもそも保有している自然毒に対する規制と二次的な菌に起因する食中毒とは違う次元で論じられていたのが、最近は「危ないかもしれない」の一言で一緒くたにされていることです。 とりあえずのパフォーマンス主義の某党選出の誰かが原因なのでしょうかね?
まあ、昨今の某国の政治において優先順位の付け方が支離滅裂になっている現状に対して、レバ刺し規制より他にやることがあるんじゃないの?と思うのは、職業として官ではなく民を選んだワシが言うのは偉そうですね(笑)
さてさて、ほどよく焼いたはずのレバーの内部はサックリとした歯ごたえの残る『生』的なモノでありました。 これ以上に「焼きを入れる」のは食に対する冒涜と思う価値観を持つワシですが、切り方に工夫は要るというか、もっと普通の焼肉と同じ様にカットしてほしいとは思います。 とりあえず、二次的な表面毒を排除すべく6面を焼き上げています。
「んっ?二次的?」と思われる方は少ないとも思いますが、冒頭に書いた「二次的な食材管理」と絡めて少し補足しておきます。
限定的な調査結果ではありますが、牛レバー内部からも腸管出血性大腸菌(O157の類)が検出されていること、また総じては牛の約1割は腸管出血性大腸菌を保菌しているとのレポートがあります。 この手の危険性を「一次的なリスク」としておりますが、それでも、ワシが平気で二次的管理がされている店で平気で牛レバーをいただいてきたのは、牛レバーを直接的な原因とする死亡事故となったケースは報告されていないことに拠るわけです。
かようなコトを平気で断言してしますワシの食に対する基本姿勢は「美味しいもののためなら、死なない程度の無茶ならしましょう(笑)」というものですが、勿論、読者の方に強要はいたしませんよ(爆) まっ、食中毒の大半は「お腹がくだった…」程度で病院にも行かないでしょうから統計にも現れませんが、とりあえず牛レバ刺しが原因とする生死に係わった事例はないということを信じております(微)
でもねぇ、KR省が適切な論議や説明責任を放棄できる理由を作った某ユッケ関係者は厳罰に処してほしいものです。 そして、それは一部の業者、つまり特定のヤツが罰せられればよいことで、一般的に周知されている基準を守っていた提供者や享受者にとばっちりを喰わせないでほしいものです。
結構な長文を書いてしまいましたが、ワシのブログはKR省や食品衛生研究所(あるのか?あったらゴメン)のHPでもありませんし、思いつくままに自分の意見を書いております。 ましてや久しぶりの家呑み中なので整合性が取れていない箇所があってもご容赦ください。
そろそろ終わりにいたしますが、こんな記事を書くと「あ~、レバ刺し礼賛したとも2の記事に騙されて喰っちゃったよ~、当たらなくてよかったけど一歩間違えば…」とか思う読者もいれば、「自走式でレバ刺しの記事を読んでファイナルに間に合ったぁ…」とか思ってくれるヒト(← 当然ながら、コッチが拙ブログの狙いデス♪)もいるのかなぁ…なんて少し反省しちゃいますね(嘘) より具体的には、6月末に連発したレバ刺しに対する「命短し恋せよ乙女!」的な発信の際に、もう少し具体的なリスクを書いておいた方がよかったかもしれません。
でもねぇ、私的なブログというのは公共性や利害や損得モロモロを意識しないで個人の意見を発信できるのが居心地のよいトコロであるのが本音デス♪
ということで、最後に教訓的にまとめますと、
「とも2の自走式はアタルと痛いぜ♪ 覚悟して一緒に走レバ楽しいけどな(多分…汗)」
というアタリでございます。
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