このレビューはASUSオフィシャルコミュニテーサイト A部 For ASUS Mobile Products の新製品レビュワープログラムのレビューとなります。
つづいて他のZenFoneと比較してみます
左からZenFone3(ZE520KL)・ZenFone MAX M1(ZB555KL)・ZenFone Zoom S(ZE553KL)
本体サイズは以下の通り
ZenFone3(ZE520KL) 146.8×73.9×7.69mm 144g
ZenFone MAX M1(ZB555KL) 147.3×70.9×8.7mm 150g
ZenFone Zoom S(ZE553KL) 154.3×77×7.9mm 170g
アスペクト比違い5.5インチモデルのディスプレイ対角線サイズは約13.9cmでほぼ同じ。
サイズ違いのZenFoneと比べてみますと、ZenFone3とほぼ同じサイズで画面は縦に長くなっています。もっとも、ナビゲーションキーがオンスクリーンになった関係もあり、画面の表示面積はステータスバー分広くなった程度の違いです。5.5インチのバッテリーZenFone Zoom Sに比べると一回りコンパクトな感じです。画面の大きさや電池容量を加味するとバランスの良い端末であると思います。
左からarrowsBe(F-04K)・ZenFone MAX M1(ZB555KL)
arrowsBe(F-04K) 144×72×8.3mm 146g
ZenFone MAX M1(ZB555KL) 147.3×70.9×8.7mm 150g
アスペクト違いの5インチ(16:9)と5.5インチ(18:9)のディスプレイ横幅は約6.2cmでほぼ同じ。
つづいて、同じエントリークラスのdocomo arrows Be(F-04K)と比較してみます。 F-04Kはいかにも古くさい印象のデザインですし、コンパクトである事が謳われている機種ではない事もあり、画面サイズに比べ本体は大きめの印象です。サイズは高さ以外誤差の範囲と言える感じです。
実際に持った感じはこんな感じ
ZenFone MAX M1
ZenFone3
ZenFone Zoom S
F-04K
Zoom S以外の3機種は親指が反対側まで届くので握りやすいです。この比較はケース無しですのでケースをつけた場合は印象が変わりますが、手帳型ではないケースならば操作感は大して変わらなかったです。両手持ちならば画面は大きい方が便利ですが、片手持ちの場合はこのサイズが限界かなと思います。
パフォーマンス
ベンチマークのスコアがすべてではありませんが、とりあえずAntutuで比較します。比較対象としてSnapDragon625搭載のZenFone Zoom S(ZE553KL)と、SnapDragon450搭載のarrows Be(F-04K)を掲載します。
ZenFone MAX M1(ZB555KL)
ZenFone Zoom S(ZE553KL)
arrows Be(F-04K)
SnapDragon430搭載のZenFone MAX M1の処理能力は2018年秋のエントリーモデルとしては見劣りします。ほぼ同じSoC構成であるSnapDragon625(ZE553KL)とSnapDragon450(F-04K)のパフォーマンスは動作周波数依存となりますので、動作周波数の高いSnapDragon625が一番良い数値となりました。Amtutuの数値だけですとF-04KがZB555KLに比べかなり良いのですが、キャリア純正端末はいらないソフトウェアが多数インストールされ、それらをアンインストールできないこともあり、実際の操作感は大差がないのも事実です。
電池持ち
電池持ちのテストを簡単ですがやりました。テスト方法は100%まで充電後、YoutubeアプリでASUS公式ZB555KL紹介動画を再生→次の動画を自動再生で一方の電源が切れるまで連続再生。端末の設定は機内モードWiFi(2.4Ghz)のみ。電力管理はスマート。ディスプレイは環境光にさらされる環境でAUTOでしたが、減り方が鈍く時間がかかりそうなので2時間経過後から強制的に最大輝度にしてあります。実験回数は1回だけなので結果の信頼度はあまり高くないですね(^_^;) 比較対象として購入から時間が経っていない(電池劣化度が少ないと思われる)、ZenFone Zoom Sの数値も記載します。
時間経過は以下の通り
0→1h→2h→3h→4h→5h15m→6h→7h→8h→8h22m
電池残量表示。単位は%。
・ZB555KL(4000mAh・SnapDragon430・5.5インチ18:9HD+IPS液晶ディスプレイ)
100→94→85→74→61→44→34→22→7→0
*7h27mで15%残量警告表示
・ZE553KL(5000mAh・SnapDragon625・5.5インチ16:9フルHD有機ELディスプレイ)
100→95→89→80→72→59→51→43→33→29
電池残量の1%がすべての状況で電池容量の1/100の値を示すと仮定すると、電池残量推移は以下の通り。単位mAh。
・ZB555KL(4000mAh・SnapDragon430・5.5インチ18:9HD+IPS液晶ディスプレイ)
4000→3760→3400→2960→2440→1760→1360→880→280→0
・ZE553KL(5000mAh・SnapDragon625・5.5インチ16:9フルHD有機ELディスプレイ)
5000→4750→4450→4000→3600→2950→2550→2150→1650→1450
仮定が正しいならZB555KLのシステム消費電力はZE553KLに比べ同等から若干多いという印象です。エントリーと2年前とはいえミドルレンジを比較する時点で間違っている気もしなくはないですが、画面の大きさ・パフォーマンス・電池の持ち(物理的な容量も含め)ZE553KLの方が優れているという結果ですね。SoCがより省エネなSnapDragon450を搭載していれば違った結果になった可能性もあります。
実際の使用感について(これは個人の感想です)
パフォーマンス
最低限のアプリしか入れていない状況でのチェックでは、SNSやブラウジング、地図など利用する人が多いと思われるアプリでは至って普通に利用できる印象です。ただし、画像や広告が多いなど表示が重たいページだと引っかかりも感じます。購入時点でこのような印象ですと、この先使って行くにあたって動作に不満を感じるようになるかもしれません。電池モードをスマートからパフォーマンスに変更することで多少の改善は見られますが、電池消費量増との引き換えにパフォーマンスを上げているわけですから、MAXシリーズのウリである電池持ちがスポイルされてしまうのは注意点でしょうか。コスト的に厳しいのかもしれませんが、新しい省エネ高性能SoCを搭載し省エネ+大容量バッテリーだとさらに良かったような気がします。
ゲームに関してはチェックする必要はないのかなと思います。艦これ程度のアプリなら普通に動きますが、重いゲームだとSoCやメモリ容量的に不利でしょうし、画面解像度もHD+止まりですからゲームをしたくて選ぶような端末では無いと思います。また、液晶ディスプレイが5点タッチまでの対応となりますので音ゲーなどには向いていないと断言してもよいでしょう。
電池の持ちについて
上記比較ではZE553KLに完敗でした。電池容量・省エネ性能のどちらとも劣っているため仕方のない結果とも言えます。しかし、Zoom Sに比べれば劣るものの、通常のモデルに比べれば電池の持ちは良いですし、普通に1日使っても電池残量を気にする必要がないレベルです。電池の容量に関しては多ければ多いほど良いとは一概に言えず、サイズと容量のバランスが重要だと思います。この端末は昨今の端末の中では比較的小さめなディスプレイを採用していることもあり、コンパクトかつ大容量バッテリーという良いバランスの端末になっていると思います。
ASUS純正ではないオプション品のレビュー
Amazonで安いTPUケースと全面保護タイプの保護ガラスを購入しました。ともに400円未満の商品です。
TPUケース
開口部の位置に若干のずれがあるような気もしますが問題ないレベルでした。本体が触れる側にドット加工があり不快な貼り付きも防ぎます。カメラ周りが若干緩い気もしますが、あまり期待はしていなかった事もあり十分な出来の商品でした。
全面保護タイプガラスフィルム
ZenFone MAX M1も最近の例に漏れず2.5Dガラスを採用していますので保護フィルムを選びます。今回は全画面保護タイプガラスでAmazonで2枚800円以下の商品を選びました。この手の商品は当たり外れが多いので高いのは躊躇しますし、保護できれば安くていいやというスタンスです。
商品はこんな感じです。Amazonや楽天で販売されている3桁台の全画面保護ガラスはたぶんこれなんじゃないでしょうか。ZB555KLは発売間もないこともあり、国内ではオプション品の品揃えがあまり良くない印象です。
接着面は枠部分のみ。ガラス部分は虹模様の発生しないように微細なドット処理がされているようです。透過率は問題を感じないレベル。
ケースと保護ガラスのマッチングはこんな感じ。ケースが全面まで回り込まないタイプなので保護フィルムの種類は選ばない感じです。
後編では、カメラ周りのチェックと1週間使ってみた感想などを掲載します。
ZenFone MAX M1(ZB555KL)レビュー記事一覧
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