日支事変より4年半。
昭和16年12月8日発せられた、開戦の詔の意味解説書。
翌17年2月に発行されている。
発令後、天皇のお言葉が難しすぎて大多数の国民が、どう読むのでしょう、どういう意味なのでしょうと問い合わせが相次ぎ
解読本の発行となった。
解説者はあとがきに、こう書いている。
『さるにても諸君よ、開戦と同時に我が陸軍、海軍、空軍のまざましき活躍は何と評すべきか、古今東西実に較ぶべきものなく。
世界中、皆、舌を巻きて驚嘆し人間業に非ずというてをるではないか。が、諸君よ、是は皆、平素の命がけの訓練と錬熟との賚(たまもの)ではないか。命を棄てて国に殉じたる故ではないか。
そこで百僚有司に立つ人も、一般の庶業に従事する人も、皆、命を棄てて国に殉ずるという心で一致協力、夫々の道に躍進すれば、戦争が長引いて五年となろうが、十年、百年となろうが決して恐る事はない、必ず最後の勝利が日本に在るに決まって居るのだ。』
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