4月まで2年半、乳がんの再発全身骨転移の治療で、
女性ホルモンを止める レトロゾール薬
(アロマターゼ阻害薬
…閉経後の乳がんのエストロゲンの合成を抑え、
乳がん細胞が増殖しないように働く薬)
を飲んでいた。
一緒に ランマーク注射(骨粗しょう症治療薬で骨の再生に効果がある)
の治療を受けていた。
このレトロゾール薬を止めて治験に挑戦する。
ランマークは効果があるので継続している。
飲み始めてから、すぐに合わない薬はわかる。
思いっきり拒絶反応が起こる。
ムーンフェイスになったり、全身の不調やあげくだししたりする。
拒絶反応さえなければその薬で治療に入る。
徐々に薬は効くものだから、
毎週の血液検査で腫瘍マーカーの上昇が抑えられてくれば、
この体の治療に効果のある薬として継続される。
このレトロゾール薬のお陰で2年ほどは効果があったが、
背骨のほんの一部に効果が出ないので(がんの変異があったようだ)
この飲み薬、レトロゾールを止めて、治験薬に変更した。
治験薬は、糖代謝、細胞の生存・成長・増殖及び血管新生(がん細胞自身で新しく血管を作り出すこと)
の機能の酵素の働きを抑えるもので、がん細胞の抑制し、がん細胞を死滅させていく薬なので、
女性ホルモンを直接止めるものではなくなった。
また、併用薬(注射)を使って、
がん組織の中にエストロゲンを受け取り、がんを増やそうとする受容体があるので、
これを結合させないようにする。
この複合により治療していくのだ。