暑さ寒さも彼岸まで…とは、昔からよく聞く言葉だけれど
今年の気候はなかなかそうはいかず、まだまだ肌寒い。
本格的な春はまだもう少し先だが、せめて匂いだけでもと
芳しい香りを放ち、春を感じさせてくれているのが沈丁花。
キンモクセイほどきつくなく慎ましやかな香りがいい感じ。
今、枝先にたわわに釣鐘状の可愛い白い花をぶら下げて
いるのは、「馬が酔う木」と書いて「アシビ」と読む馬酔木。
この馬酔木の花、白色だけでなく淡いピンク色のもあり
木全体がたくさんの花で覆われるさまは見応えがある。
この土地にもともと自生していた木で年季が入っている
せいか、実に堂々と誇らしげに咲いているように見える。
それもそのはず、新参者の私たちが来るずーっと前から
この山の自然の中でたくましく生き抜いてきたんだもの…。
ここでの暮らし方や四季折々の自然の過ごし方なんか
私たちよりもよっぽど詳しく知っているに違いないはずだ。
まさに山暮らしの達人、ベテラン中のベテランなのだ。
そこで、山暮らしの先輩に聞いてみたいものだ…。
関東地方ではすでに桜が満開を迎えているというのに
なぜ、今年の中国地方は遅れているのでしょうか…と。